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石岡のおまつりが始まります。

 今日もまだ暑かったが、大分秋の気配が感じられるようになった。石岡のお祭りが9月18日~20日に行われるが、昨日の日曜日の晩に「たたき初め」がおこなわれた。市内の各地域で山車を引きだして伝統の「石岡囃子(ばやし)」などを披露していた。祭り好きにはたまらないようで例年張り切って参加をする人が多い。祭りの間は職場も休みにしたり、勝手に休んだり大変だ。学校の先生なども毎年参加する人がおり、その時はその先生は休みとなる。年に1度くらい熱中してもその他の時にしっかりやってくれれば何の問題もないと思っている。頑張れ! さて、この石岡のお祭りは「関東三大まつり」と地元では紹介してきた。そのおかげで、ネットで検索してみるとちゃんと認証されているようである。一昔前までは、地元だけが言っている程度の反応であったが、これも先にいった方が勝ちである。しかし、この三大まつりという三番目は多くは沢山存在するので、あまり意味はないと解釈すべきだ。それを最近「根拠がないから言うのを止める」なんてことを言うようになったとか・・・。あきれてものが言えない。
この「石岡のおまつり」は、「常陸国総社まつり」というそうだが、これは明治35年に年番制度ができた時に1年がかりで作られたものという。当時の人たちの相当の努力があってのものだろう。まったく敬意を表したい。しかし、この祭りの元となったのは、中町の矢口家本陣隣りにあった「天王社」の祇園祭であり、江戸時代中期の毎年6月1に始まり、14日に各町から風流物を出して練り歩いたという。富田のさらさが一番目でこれが現代のまつりにも踏襲されたと思われます。5番目が木之地のみろくであり、現在復活をはかっているようです。しかしこの祭りが盛んであったのは、江戸中期であり、記録も完全ではない。根拠をここに求めるよりも明治の先達が町を元気にする祭りとして創設してくれたということでいいではないか。今こそ町の活性化の起爆剤にもっともっと活用したいものである。ちなみに石岡の昔のパンフレットなどでは、関東三大祭りの残りは千葉県佐原の「佐原ばやし(大祭)」と東京府中の「暗闇祭り」ということであるが、府中の暗闇祭りは秩父の夜祭りなどと共に三大奇祭として数えられ、一般には「川越まつり」を入れているところが多いようである。これもいい加減といえばいい加減なもので、地元がそう思えば何も反対などするものではないのです。皆さん自信を持って三大祭りと言いましょう。そのためには規模ももっと大きくしなければ・・・。

石岡のおまつり | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/09/13 19:38

ことば座公演

 今日は昨日の石岡駅の話題の続きを書くつもりでしたが、急遽話題を変更しました。
石岡駅はまたあす以降に書きます。
さて、今日は午後からは仕事を止め、石岡市柴間にあるギター文化館で今日から3日間行われている
「ことば座」の定期公演初日に行ってきた。
今回のふるさと物語のテーマは「難台山城落城哀歌」である。
南北朝時代の常陸国における最後の戦いで難攻不落の山城に立て篭もった小田五郎藤綱とその妻・息子の
哀歌を方丈記の舞を取り込んでの熱演であった。

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11月13日(土)、14日(日)とまだ公演が行われるので是非見に行っていただきたい。
方丈記を聾唖の女優小林幸枝がどのように舞で表現するかを是非見て感じていただきたい。
日本で唯一の「朗読舞」が大きく羽ばたいて行ってほしい。
最初は難解で分かりにくいと思っていたが、徐々にそのスケール感が理解できそうな気がしてきた。

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小林幸枝が方丈記の朗読にあわせて舞います。
「行く河の流れは絶えずして、しかももとも水にあらず・・・・」
この方丈記の舞いを入れたことで「朗読舞い」に、今までにないインパクトが生まれている。

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方丈記を舞い終え、見台に着き静かに手話語りを始めます。

そして、藤綱の元を離れ、子供を無事成人させた妻は、一人「子忍の森」にやってきて、首を切り落と
されたであろう夫を思い月明かりに舞うのです。

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一の舞い「おろか」
野口喜広のオカリナの調べにのって・・・
「男の愚かも、女の愚かも 愚かに違いはない・・・愚かとは盲目すること・・・・」
さあどんな舞を想像しますか?
子供を抱えて逃げ延びた藤綱の妻が子忍の森に舞います。
岩間に残された「難台山の赤ススキ」の話とは一体どんな話だったのでしょうか??
今、ここに新しい解釈が生まれました。
最後は五の舞い「ほほ笑むだけ」 明るいオカリナの曲に合わせ踊りも輝きを増します。
「春が来て、花が咲いて、鳥が歌って、・・・・
私のあなたを見つめる瞳が どんなに 淋しさを表し、涙しても
あなたはただ微笑むだけ」

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舞い終えた後、また静かに手話語りをします。
岩間に残された「難台山の赤すすき」にまつわる話を手話で伝えます。
夫の命とは言え、追討の手から隠れながら必死で子供を守り傷つきながら必死で山を登り、そして人の
いないけもの道を下山する藤綱の妻の気持ちが表現されています。
この話は傑作ですね。南北朝というわかりにくい題材がどの程度の人に理解されるか疑問ですが・・・。
でも、これはきっと後々には理解されると思います。
明日・明後日と同じ公演が行われます。
料金は3,000円です。古里に生まれた「朗読舞い」の応援をよろしくお願いします。

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/12 18:07

ことば座公演

 今日夜6時ころ東の空を見ると、大きな真ん丸の月がこの古都の上を照らしていた。
宮ノ下通りの総社入口から町中方面のスーパーと清涼寺を見上げるように坂が上っているが、月は丁度その上を照らしていた。
昔は明かりも少なく、月待ちの習慣もあったのだから、どんな気持ちだったのだろうか?
今日は幸いなことに雲がなく星も良く見える。

さて、石岡という、このふる里に埋もれている歴史や物語を再発見し、新たな文化を創造しようと頑張っているグループがある。
映画監督で、脚本家である白井啓治さんを中心にプロ集団を目指し活動をしている「ふるさと風の会」である。
毎月20ページ程の会報(1月の会報はこちら)をつくり、無料で「風土記の丘」や「ゆりの郷」などに無料でおいている。

この会も、行政からの支援は一切受けていない。
活動開始から前の準備段階を含めればもう七年になる。
この会の中で「ことば座」という劇団があるが、どうもこの地方ではあまり理解されないようである。
聾唖の女優「小林幸枝」さんの舞いと「白井啓治」さんの脚本を自ら朗読する日本初の「朗読舞い」というものだ。
どうしても、健常者は耳が聞こえないハンディを理解できないうえに、手話も理解できない人がほとんどだ。そのため、踊りの表現や、語りの声質などにばかり気を取られてしまう。
しかし、耳が聞こえない女優が、朗読の言葉を手話で舞うということを理解したらこれがとても難しくこの舞いの意味が違って見えて、また朗読のリズムも違って聞こえてくるのである。
残念ながら私もまだ理解の途中だが・・・。

石岡のギター文化館で年数回定期公演を行っているが、今回美浦村の陸平(おかだいら)の文化財センターで「陸平をよいしょする会」主催の「縄文の森コンサート」に招かれて公演するという。
これには、よいしょする会のモダンバレーの柏木久美子さんと行方市在住のオカリナ奏者「野口喜広」さんと奥さんの「矢野恵子」さんのパーカッションの競演が実現した。
それぞれ、皆その地方の文化を大切に、またなんとか元気にしたいと願っている人たちだ。
入場無料でもあり、関心をもたれた方は是非ご覧いただきたい。
2月6日(日)の14時開演だ。遅れないように是非ご覧ください。
皆さんの息の合わせ方などがとても興味深いです。
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「ふるさと風の会」のHPはこちらです。過去の会報が全て読めます。
 また、ギター文化館の木下館長のブログでも紹介されていましたので参考までに紹介しておきます。(こちら
 

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/20 20:03

縄文の森コンサート

 今日は美浦村の陸平(おかだいら)文化センターで石岡の「ことば座」の公演に行ってきた。
素晴らしい公演でした。
 
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美浦村で始まったこの縄文の森コンサートも今年で13回目だそうです。
70~80人位の方が来られました。村全体で文化を大切にする気持ちがあふれていました。
石岡にもこのような温かなぬくもりがほしいです。

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最初はことば座の「ふるさとの風にふかれて」。ふるさとにふく風を感じながら小林さんの手話舞いです。

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 白井さんの朗読にちびっこバレリーナが舞います。白井さんも少し勝手が違っていますが、少し若返ってでしょうか?

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今回は美浦村在住のモダンバレーダンサー柏木さんの舞いとのコラボレーションが実現。

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小林さんの手話舞いと柏木さんのモダンバレーで「縄文の舞い」を表現します。
それにしても柏木さんのモダンバレーで縄文の舞いを表現しています。すごい迫力です。
私は圧倒されてしまいました。

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最後は行方市に住む野口夫妻のオカリナとパーカッションでした。何時聞いてもオカリナの音色は素晴らしいです。四国沖の海底4000mの土から焼いたオカリナ、ここ陸平の土で作った土笛などの音色も本当に楽しいです。
上の写真は陸平貝塚の貝殻で波の音を表現してオカリナと合わせています。縄文の森にふさわしいですね。

 最後に皆で野口さんの作られた「山百合の里」をオカリナ演奏に小林さんの手話をつけて皆で合唱です。
こられている多くの方が手話でカエルやホタルの手話をする姿は楽しかったです。
今度は3月6日(日)に石岡のギター文化館で公演があります。
 

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/02/06 19:08

里山に風の声が響き、ふる里の色を染めた。

 今日は昨日の温かさが嘘のようだ。 比較的早くから雪となり一時はどうなるかと思ったが、だんだんと小降りになり幹線道路はほとんど雪がなくなった。まずはよかった。
寒さがぶり返したので、咲いた梅の花もこれでは凍えてしまっていることでしょう。

 今日は、昨日出かけてきたギター文化館の「里山と風の声」の公演時の写真を紹介します。

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白井啓治さんの常世の恋唄とOKAYANのギター伴奏。
どうやらギターは詩を聞きながら感じるところを即興で伴奏していたらしい・・・。

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野口さんのオカリナと矢野さんのパーカッションに今回はOKAYANのギターが加わりました。
音に厚みが加わってなかなかよかったです。
それにしてもオカリナはやさしい音色で素敵ですね。
野口さんは各地で公演活動をしていますが、その土地の土で焼いたオカリナでの演奏にこだわります。
また形も古代の化石や、土器などを再現して命を吹き込んでいます。
今回は5分でオカリナを実際に造って演奏する実演も・・・。

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今回のために、白井さんの詩を野口さんが作曲した曲を披露してくれました。

<なは愛しきもの>

名もない花はありません
あなたが知らないだけなのです
名もない花の可愛さを
私が知らないだけなのです

 側溝にしがみついて咲く小花
 名は何とたずぬるも 応えの見えず

名もなき草はありません
あなたが知らないだけなのです
名もなき草のささやきを
私が聞けないだけなのです

・・・・・・・・・・・・・・・

この歌はとても良くできています。
この公演が終わって帰る人がこの曲を口ずさんでいました。
野口さんの「棚田の春」とはまた違った趣があります。

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アンコールには早春賦など・・・

白井さんの体調が万全でなく、声は100%ではなかったものの今後の楽しみが増えました。
  

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/03/07 19:44

ふる里を勝手に応援する会

 本日(5/29)2度目の投稿です。
 ここ茨城の県民性は「排他的」と良く言われる。この性格がこの県の人気を下げてしまっている。
多くの人がこのことに気がついているが、その殻を破って飛び出そうとしない。
とりあえず自分は困らないから特に変化を望まない。面倒なことは嫌いだ。
しかし、もっと良くなったらいいとも多くの人が思っている。願っている。

私は、茨城に来てもう35年以上なる。石岡も5年だ。考えてみればもう立派なふる里になっている。
ここにとっては「よそ者だと思われている」と感じていたし、「よそ者だから、そんなに一所懸命にやらなくてもいい」と自分を納得させてきた。でも違った。これは間違いだと感じてきている。

この地の魅力にはまって、いろいろとこうして情報も発信しながら魅力も伝えてきたが、まだまだ努力が足りない。この魅力が伝わっていない。同じような考えの人も多いことにも気がついた。

茨城県は首都圏での人気は2年連続最下位になったとか・・・。
もう少し頑張らなければね。ファイト!

さて、この2年程まえから、地元ふる里の良さを発信している団体「ふるさと風の会」「ことば座」の応援を勝手にしている。
会の集まりなどにも招待され、「会に入りませんか」などと声をかけていただくが、このまま「勝手に応援団」が気楽でいい。

 「ことば座」は耳の聞こえない女優「小林幸枝」さんの舞いと元映画監督でもあり、脚本家である「白井啓治」さんの詩や物語の朗読から成るが、このふる里に埋もれた話などを題材に常陸の国からプロとして練習を重ね表現力を磨きながら精いっぱいに頑張っておられる。

先の2月に美浦村の陸平(おかだいら)貝塚文化財センターで同じくふる里を元気にしようと活動されている「陸平をヨイショする会」のモダンバレーの柏木久美子さんと行方の地の魅力にほれ込んで埼玉から越してこられた、オカリナ奏者の野口喜広さんご夫妻との共演が行なわれた。

霞ケ浦を取り囲んで「美浦」「石岡」「行方」の芸術家が集まったのはとても意義深い。
私は「勝手に応援する会」のたった一人の会長兼小使いであるので、応援のHP用スライドを作った。
よければ見て、聞いてみてください。

BGMに野口さんの許可をいただいてオカリナオリジナル曲「棚田の春」を流しています。すばらしい曲です。
宗次郎さんよりもいいですよ。日本の土の香りがします。

http://furusato-kaze.com/slideshow5.htm

応援していただける方はぜひ表示してある野口さんのHPからCDを購入してくださいね。


また、6月17日~19日の3日間石岡市柴間のギター文化館で定期公演が行なわれます。

http://furusato-kaze.com/poster/poster1106.htm

時間のある方は見に来てください。
このブログやHPを見たと受付で行っていただければ入場料3000円は500円割引になります。

(勝手に割引と書いたが、許可はもらっていない。しかし白井さんはこのブログを読んでもらっているのでダメならダメと言って来られるでしょう。その時は私が応援団として自腹で立て替えますよ。)

今日は「ふる里を勝手に応援する会」のたったひとりの会員の独り言でした。
 

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/29 10:16

ことば座-公演会(流海の舞)

 昨日(17日)はことば座定期公演の初日。
家内が見に行ったが「とても良かった」と
お客さんが少なかったのでもったいないな~ とのこと。
私は今日行く予定。

勝手に応援団と自称しているので、勝手に応援させてください。
今日はギター館の館長さんのブログの写真をちょっとお借りして宣伝させて!

スライドの方がわかるのでこちらで勝手にアレンジさせてもらった。ご容赦を。
BGMは野口さんの他の曲にしたかったが、お許しを頂いていないので前回同様に「棚田の春」で。

   → こちらをクリックしてください。

これも素晴らしい。

ユッキーちゃんの舞いも楽しみです。 時間のある方は来てください。
ブログ見てこられた方は-500円で2500円です。(受付で言ってください)

時間は2時から平家物語の朗読。3時から公演開始です。 場所は石岡市柴間のギター文化館です。

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/06/18 00:27

ことば座公演(2日目)

 本日3回目のUPです。

 本日ことば座公演の2日目に出かけてきた。
勝手に応援などと言っているが、なかなか私がこんな所で声を大きくしても効果は薄いが、本当に良かった。

今回のテーマ「流水の舞(うみのまい)」:心の流れを容として創造するだという。
これを2人のそれぞれ個性の違う舞姫が自分たちの感性で表現する。

むかし、霞ケ浦の周辺には長い間平和に暮らしていた縄文人がいました。
それは、鹿島の神「シカシマカムイ」を崇高する民族でした。まだ霞ケ浦は内海でくじらもいたかもしれません。

まったく違った舞いの姫たちですが、このコラボレーションもまた今後もやって欲しいと思いました。

では今日の公演の写真をスライドにしましたので見てください。 → こちら
 

ことば座・風の会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/06/18 20:42

石岡のおまつり(1)-まつり前

これから関東三大祭りなどと言われる「石岡のおまつり」を地元にいる立場から紹介します。
私も石岡に長いわけでありませんので、わかる範囲で一つ一つ紹介できればと思っています。

祭りの名称は「常陸國総社宮大祭」といい、毎年9月の敬老の日が月曜となったので、2003年より土~月の3連休に行なわれます。今年は9月17日~19日です。

(追記:祭りの開催日は当初重陽の節句の9月9日を中日とする3日間(9月8、9、10日)でしたが、これを昭和42年(1967年)に敬老の日9月15日を中日とする3日間に変更となり、更に2003年に今のハピーマンデーの月曜日が最終日となるように変更されました。)

開催の3日間で約40万人程が見学に来ると言われています。

しかし、この総社宮の正式な例大祭は9月15日に行なわれています。

こちらの行事は神社としての正式な行事となって、石岡のお祭りとは分けて考えられているようです。

このお祭りは一般に、「佐原の大祭(佐原ばやし)」「川越祭り」と似たお祭りです。
基本的には祇園祭がベースだと思います。

この三大祭りに東京「府中の暗闇祭り」や「秩父の夜祭り」などいろいろに名前はあがりますが、これも声が大きいところと祭りに熱心なところがだんだんと一般に定着していくのだと思います。
石岡も大いにPRして、皆に認められるようになるといいと思います。

歴史的なことはまた後で紹介する機会もあると思いますが、現在の形になったのは明治35年と比較的新しいものです。
もちろん、それまでに継承されてきたお祭りなどもありますので、起点が何処になるかは解釈も分かれます。

それよりも、なにしろこの町は昔は祭りになると全てお休み、3日間街中が祭り一色になるということです。今でも全部とは言いませんが、熱心な方は仕事などやってられないのです。

私は隣り町にしばらくいましたが、子どもの中学の担任の先生が石岡の人で祭りは山車の上で笛を吹いたり太鼓をたたくので休暇をもらっていました。

こちらに越してきて、やっと祭りの仕組みが少しわかった気がしましたので、これから順に紹介しますね。

まずは、祭り前の街の様子です。
お店のショーウィンドウにおまつりグッズが並べられ、祭りの雰囲気が盛り上がります。
もう盛んに各地で太鼓の音が響いています。

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中町商店街にて。(以前笑魚堂さんのお祭りストラップで紹介したものと同じですね。)
山車の上で演じられる新馬鹿(しんばか)というきつね踊りのキツネさんでしょう。
三村地区に伝わるものではないかと思われます。

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駅前御幸通りの花屋さんで。獅子舞いの人形です。

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同じく隣りにあった子供の獅子舞いでしょうか。かわいらしかったので・・・。

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同じく御幸通りの老舗の佃煮やさん「飯田屋」さんの店先です。

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こちらは香丸町から入った裏通りだったか? 木工屋さん?

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中町の昭和初期の有形文化財「看板建築」のお店やさんの店先です。

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同じく中町の老舗のお菓子屋さんの店先です。

写真は2年ほど前の8月末に撮ったものです。みなショーウィンドウのガラス越しに撮っているので反射していい写真はありませんが、雰囲気はわかると思います。

では次をお楽しみに。


石岡のおまつり | コメント(14) | トラックバック(0) | 2011/08/30 06:52

石岡のおまつり(2)-まつり風景

 石岡のおまつり、午前中はこの通りも車が通れますが、午後1時から9時までは通行止めです。

それぞれの町内の伝統の山車が通りを練り歩きます。

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 山車では笛太鼓に鉦の音が響きます。

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それぞれの山車の上には大きな人形(ここ香丸町は聖徳太子です)が飾られます。
そして舞台ではこれも伝統の石岡囃子が演じられます。
石岡ばやしの詳細はまた後から機会があれば説明しましょう。

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伝統の山車は全部で13台です。
人形は「八幡太郎」「弁財天」「仁徳天皇」「桃太郎」「聖徳太子」「楠木正成「大国主尊」「神武天皇」「日本武尊」「武甕槌命」「鐘馗」「菅原道真「静御前」です。

こうして名前を見ると全く統一が採れていませんね。

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中町の昭和初期の登録文化財「看板建築」や石蔵とのマッチも見逃せません。
しかし今年は各所にひび割れや屋根瓦などの損傷が見られ、現在も修理中のものなども目立ちます。

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その他に25騎近い幌獅子が通ると広い道も人がびっしりになってしまいます。
両側には屋台のお店が彩りを添えています。

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どうですか、お祭りの規模のイメージはつかめましたでしょうか?

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では、このあと、順を追って、祭りの神事から出し物などを見ていきましょう。

次回をお楽しみに。(毎日朝更新予定です)
 

石岡のおまつり | コメント(16) | トラックバック(0) | 2011/08/31 06:15

石岡のおまつり(3)-おっしゃい隊

 どこの祭りにも最近はギャル系のお姉さん演じる調子を合わせた息のあった掛け声と踊りが増えてきたようです。
ここ石岡も伝統の行事とともに一種独特の踊りがありますので紹介しましょう。
こちらでは「おっしゃい隊」というそうです。どうも「わっしょい」のことのようです。

でも「すきならすきとおっしゃいよ」とか?

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何時もは何処にいるんだろうと思うほど、お祭りには人が増えてきます。

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もう、オジサンはこのパワーについていけませ~ん。

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ねえねえ お姉さんたち、何時もはどんな格好してるの?

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この娘たちは、3日間朝から晩まで元気です。
オジサンもパワーがほしい!

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夜になると更にパワーアップしてる!! 
   

石岡のおまつり | コメント(22) | トラックバック(0) | 2011/09/01 06:00

石岡のおまつり(4)-富田のささら

朝一番の更新としていましたが、記事が多いので、本日2本目の記事を載せます。

 石岡のお祭りの神輿の先頭に立って露払いをする茨城県無形民俗文化財に指定されている「富田のささら」を紹介します。

富田町に伝わる伝統の獅子なのですが、非常に変わった独特なものです。
「七度半の迎えをうけて出る」というもので、なかなか姿を現しません。
表したと思ったら、素早く神輿の通る道を一気に駆け抜けます。

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屋台は紺地にサッカーのシンボルマークでおなじみのヤタガラスを染め抜いており、ヤタガラスも神武東征の時に大和に入る道案内をしたという神話に基づいています。

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獅子は全部で三匹です。老獅子・若獅子・女獅子といいます。女獅子には角がありません。
屋台の上では独特な動きをします。
太鼓に合わせて、黒の獅子がクルリと1回転します。(中に芯棒が入っていて、これを人が回します)

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獅子頭は2本の角を持ち、黒漆が塗られており、目や歯は金箔で、のど部には軍鶏の羽で覆われています。

歴史的にも古く、江戸時代にはこのささらは登場していますが、はっきりしたことはわかっていません。
もともとこの富田町は江戸の宝永年間まで「馬之地町」といわれ、国中から府中に馬が集まってきていた時にその中心となった場所か、そのまとめ役などが住んでいたところと思われます。

「ささら」のこの三匹獅子は関東から東北にかけて多く見られ、それぞれ独特の文化があるようです。
石岡地区ではここ富田地区と三村地区に同じようなものがあり、三村地区のささらは享保年間にはじまり、富田はそれより古いと思われ、少なくても300年以上前に始まったものと考えられています。

また、茨城県のささらは主に「棒ささら」とよばれるもので、獅子に棒を刺して、その棒を回して、獅子をくるりと回転させます。この動きは独特で、他の地方の「ささら舞」とは違った文化を持っています。

秋田の角館周辺に「ささら舞」が民俗芸能として数か所で残っていますが、こちらは常陸国を統一した佐竹氏が秋田に移った時に伝えられたものと言われています。

従って、本当のささらの期限は室町時代くらいと考えられます。
このような民俗芸能のルーツを探るのなど面白そうです。

なお、ささらの名前の由来は手にもった竹の棒をささら(編木)といい、稲穂が擦れあう擬音を表す楽器になっているとのこと。
五穀豊穣や魔よけの意味をもつものとされます。
 
次は石岡独特の幌獅子を紹介します。
 
 

石岡のおまつり | コメント(10) | トラックバック(0) | 2011/09/01 18:10

石岡のおまつり(5)-幌獅子

 さて、幌獅子(ほろじし)というのはあまり一般名的ではないですね。
これは石岡の祭り独特の物なんです。
佐原大祭や川越氷川神社の祭りなどではやはり上に大きな人形をのせた山車がでますが、この幌獅子はありません。
少し狭いところでも通れますので、いいのかもしれませんが、他ではない祭りの風情が見られます。
午後3時に駅前通りで、この幌獅子が一斉に集まってのパレードが行なわれます。

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これが幌獅子です。
先頭は獅子舞いの獅子頭で、石岡のトレードマークのようになっていますね。
その後ろはいわゆる幌馬車の荷台部分です。
覆われる布は大概は2色のストライプ柄で、それぞれの町内で違っています。この色で区別できるようです。

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この獅子頭は約20kgくらいの重さがあり、これが一斉に町の中を太鼓や笛・鉦に合わせて激しく左右にくねらせながら踊るのです。
なかなか壮観ですよ。
ただ、若者が一人で中で踊るので、とても長くはもちません。数人が交代交代で必死です。
でもこれがやる方も楽しいようです。

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お~い、誰か変わってくれ~。と言っているかな?

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どうだ、おれの方が格好いいだろう。
どの子の頭をかじろうかな?

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主にこの幌獅子も駅前通りや、中町・香丸通りがメインですが、最初に回るところが大体決まっているようです。
中町の通りから府中酒造さんの前を通り、北向観音のところから金丸寿通りを進みます。

写真の後方に見える屋根が「富田の北向観音」です。 

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府中酒造さんの石蔵(国の有形文化財)のわきを行きます。石岡の祭りの良さはこの風情かもしれません。

 
 

石岡のおまつり | コメント(16) | トラックバック(0) | 2011/09/02 06:10

石岡のおまつり(6)-石岡ばやし

 やはり石岡のおまつりを彩るのは山車の舞台で演じられる「石岡囃子(ばやし)」だろう。

昭和55年に、山車囃子と土橋の獅子囃子および土橋の獅子舞いが文化財の県指定無形民俗文化財の指定を受けました。
もともと石岡ばやしというものはなく、ここの「三村地区」および「染谷地区」に昔から伝わる囃子をこのお祭りにとりいれたものです。

そのため、各15名程で結成されている囃子連が24連くらい存在し、染谷流と三村流の流れが別々に踏襲されています。
またこれとは別に太田三楽斎の城のあった片野地区には排禍囃子がつたわっており、柿岡地区にも祇園祭で演じられる囃子があります。

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きつねの舞い(曲は新馬鹿(しんばか))

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おかめ踊り(曲は四丁目(しちょうめ) )

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ひょっとこ踊り(曲は仁羽(にんば) ) 一番多い。

このほかに、撒喜利(さんぎり)という曲があり、山車の出発の時のみに演奏されるといいます。

では続きをお楽しみに。
 

石岡のおまつり | コメント(8) | トラックバック(0) | 2011/09/02 18:23

石岡のおまつり(7)-本神輿

 石岡のおまつり1日目は「神幸祭(じんこうさい)」といい、常陸国総社宮から神様(御霊)がその年の年番になった町に設けられた御仮屋に本神輿(みこし)に乗ってやってきます。

行事は午後2時に花火の音を合図に祭りが一斉に始まります。

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まつりの開始の合図(花火)の音を待つ各町内の幌獅子。
総社宮の参道から境内にかけて、たくさんの幌獅子と見物客でいっぱいです。

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出発の合図を聞いた幌獅子が神社の鳥居をくぐって街に繰り出します。
合図は花火で知らせますが、神輿と供奉(くぶ)行列が動き出すのが合図になります。

しかし、その前に神様が神輿に乗り移らねばなりません(神事)。
これは先ほどの写真の先にある茅葺の随身門の奥の境内で行なわれています。

人がいっぱいで、この神事を見落としましたが、翌日の午後の明神神輿でも行なわれていましたので、後ほど2日目の行事の中で紹介します。

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神輿の担ぎ手は白装束に烏帽子をつけ平安時代を思わせますね。
皆、担ぐ前に並んで、巫女さんよりお神酒でお清めします。

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ここ総社宮の神輿には皇室と同じ「菊のご紋」(正式な16弁)が付けられています。
明治30年の製作です。

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かなり重そうです。しかし重量は?
神様をお乗せしているので内緒のようです。

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もう汗びっしょりですね。この神輿は街中を2時間かけて練り歩き、年番の町(今年は総社にもっとも近い土橋町)の御仮屋に到着します。
 


石岡のおまつり | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/09/03 06:30

石岡のおまつり(8)-供奉行列

 総社宮境内より神輿が町へ繰り出します。これは神輿を囲むように供奉(ぐぶ)行列という隊列を組んで進みます。
多くの見物客は街中に入ると幌獅子や山車に囲まれるためあまり行列がどのように組まれているかはわからないくらいです。

実際は
「富田のささら」-「露祓獅子」-「祭太鼓」-「真榊」-「猿田彦」-「社銘旗」-「比礼鉾」「祭礼委員会」-「四神旗」-「氏子会長」-「錦旗」-「唐櫃(からびつ)」-「神輿」-「巫女」-「宮司」-「神官-「前駆」-「氏子」「年番役員」-幌獅子(年番順)となっているそうです。

しかし、富田のささらはいち早く駆けて行ってしまいます。(詳細は前回行いました)

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猿田彦と社銘旗。猿田彦はどこでも天狗ですね。神話に出てくる案内役です。

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四神旗や祭礼委員会、氏子会長などの列

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氏子や役員代表の人達

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巫女、宮司、神官の列

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唐櫃(からびつ)です。神輿のすぐ前を行きます。

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総社宮の太鼓の台座にも神輿と同じく菊のご紋がついています。

また次をお楽しみに。
 

石岡のおまつり | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/03 18:47

石岡のおまつり(9)-奉納相撲

 石岡のお祭りの2日目(大祭)に常陸総社宮の境内で朝十時半より奉納相撲が行なわれます。
これは「茨城県高校相撲選手権大会」です。
まつりは基本として3日間ともに午後からはじまるとされていますので、午前中は見物客も少なめです。

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場所は境内の随身門脇の土俵です。
普段は使われることがほとんどありません。
この随身門は最近修理改修が行なわれたので、この写真よりきれいになっていますが、右大臣・左大臣の像は来年春まで保存修理のため持ち出されており今はありません。

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高等学校の相撲部の選手が集まります。

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茨城県は昔から相撲取りも多く、今でも相撲が盛んなようです。
皆驚くほどいい体をしています。

この相撲が終わると、午後から「明神神輿宮出し」の行事が行なわれ、

・巫女舞い(浦安の舞)
・染谷十二座神楽

が総社の舞台で披露されます。

めったに見られないものですので、時間が許せばこちらも是非ご覧になってから街に繰り出されたら良いと思います。

次回は「明神神輿宮出し」についてです。お楽しみに。
 

石岡のおまつり | コメント(6) | トラックバック(0) | 2011/09/04 06:27

石岡のおまつり(10)-明神神輿宮出し

 まつり2日目の午後二時頃から総社の境内で「明神神輿宮出し」が行なわれます。
一般の見物客の方はほとんどが知らない方が多いと思います。
この頃街中ではおまつり2日目がスタートされ、屋台も開店しますので多くの見物客はそちらに行っています。
また、午後3時には駅前通りにて幌獅子パレードが行なわれますので、それを待っている方が多いですね。

さてこの「明神神輿」って何でしょう?
初日に本神輿が、総社宮の神様をのせて御仮屋に行ってしまっています。
2日目は本神輿も神様も年番の町の御仮屋にあります。

しかし、神様はここ総社宮にも残っています。
神様は自分の身を分身させて本神楽に乗り移っています。

明神神輿は本神輿を修理するために一時使えない時があったので、その代役として造られた一回り小さい神輿です。
いつもは本神輿と明神神輿の2つは総社の境内に保管されています。
従って、本神輿を宮出ししたので、もう一つの明神神輿も宮出しするのです。
 
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昼から、明神神輿を境内に出します。

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神輿に飾り付けを行ないます。お祭りの町内会の代表などで行なうようです。

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開始時刻が近付くと、1台の幌獅子(頭に獅子頭で後ろに車のついた荷台に2色の縞模様の幌をかぶせたもの)がやってきました。
この幌の模様は「仲之内町の幌獅子」ですね。

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もう一匹の幌獅子がやってきて、総社の拝殿で祈願を済ませました。
この拝殿は狭いので、大きな獅子が拝殿で舞うのは結構大変です。
こちらの獅子は県の民俗文化財にも指定されている「土橋町の幌獅子」のようです。
「土橋町」も「仲之内町」の幌獅子どちらも神輿の露払の役目を担っている獅子です。

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いよいよ神輿に神様が移られる儀式が行なわれます。
白い幕で覆われて、神様は総社本殿から神主に伴われてやってきました。
見ていると、神主が中に入り、神様をおうつしするのですが、これは何処の神社でもたまに行なわれるように、「ウーウー」という唸り声が発せられます。(本神輿でも1日目に行なわれていると思います)
(まだ見たことのない方は、人も少ないので、2日目は良く見られます)

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最後に神主の祝詞が読まれます。

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この明神神輿はこの後、幌獅子とともに、町を練り歩き夕方戻ってくるようです。
戻ったところは確認していません。またはじめと同じような儀式が行なわれるのでしょう。

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この明神神輿は翌日見たらちゃんと元に格納されていました。

では次回は、この後に神社の舞台で行なわれる「巫女舞い」を紹介します。お楽しみ。
 
 

石岡のおまつり | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/09/04 18:31

石岡のおまつり(11)-巫女舞

 おまつり2日目の総社宮で行なわれる行事を紹介しているが、今日は巫女舞である。
一般に「浦安の舞」という舞いが披露される。

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2人の若い巫女さんが「浦安の舞」を披露します。
なかなか優雅な舞です。
最初は扇の舞いから入ります。

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この浦安の舞いは昭和15年に「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせて全国の神楽舞を合わせて作曲作舞されたものだといいます。
全国的に共通する舞いだそうです。

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少し緊張気味かな?
これは「鈴舞い」です。
浦安とは心の平穏を表すとされています。

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この時は「浦安の他にもう一つの巫女舞が披露されました。題名は忘れてしまいましたのでわかりません。

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なかなか厳かで心がやすまる気がします。

次回は同じ舞台でおこなわれる染谷佐志能神社に伝わる「染谷十二座神楽」を紹介します。
 

石岡のおまつり | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/05 12:27

石岡のおまつり(12)-染谷十二座神楽(1)

 まつりの中日に総社宮で披露される「染谷十二座神楽」を紹介します。
この神楽はとても古く(400年前頃)から染谷地区に伝わる神楽で、毎年4月19日に佐志能神社で行なわれる行事です。市指定有形民族文化財となっています。

①猿田彦の舞、②長刀(なぎなた)つかい、③矢大臣、④剣の舞、⑤豆まき、⑥キツネの田うない、⑦種まき、⑧巫女舞、⑨鬼の餅まき、⑩みきの舞、⑪えびすの舞、⑫天の岩戸の12座である(1~4は四方固めと祓いの舞で1人 舞いである)。

さて、この中のいくつかがお祭りの大祭に総社宮で披露されるのですが、この中に「巫女舞」と「天の岩戸」の2つに地元の小学生が出てきます。

選ばれた子供は毎年地元の公民館で練習して大変だそうです。
今日はここに焦点を当てて紹介しますね。
とてもかわいらしく伝統を是非守っていってほしいものだと思います。

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皆が見守る舞台に二人の巫女(小学生)が現れました。緊張した面持ちが見てとれます。
親御さんたちも舞台のそでで心配そうです。

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十二座神楽の演目の「巫女舞」は2人の巫女が両手に鈴を持って、笛に合わせて舞います。

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どうですか、背中に緊張感が・・・。これはもうこちらが親か祖父さんの気持ちになっていますね。

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舞い終わって舞台を去るところです。

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舞台のそでに引き揚げてからホッとした笑顔が何ともいえず、とてもかわいらしいですね。

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最後に舞台に出て行って皆さんに挨拶です(顔見せだけ)。

 ではその他の十二座神楽を次に紹介します。お楽しみに。
 
 

石岡のおまつり | コメント(14) | トラックバック(0) | 2011/09/06 06:27
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