聾語と手話(1)

 今日は冬至。もう今年もわずかになりました。
このブログも5年4ヵ月が過ぎ、毎日更新記録が続いてきましたが、だんだん辛くなってきました。

今回の記事は4月に立川の「ラララ」でことば座の女優(聾唖)小林幸枝さんの手話舞い公演で「聾語」という言葉を初めて聞き、自分なりに調べて感じたことを記事にしようと6月に書き始めてボツにしていた記事です。

生まれながら耳が聞こえない人と、途中から聴力を失った人ではきっとまるで世界が違うのだと感じたためです。

「聾語」というのは4月公演の時に脚本家であり、ことば座主査の白井啓次先生の作られた言葉です。
この言葉の持つ意味をそのうちにまとめたいと考えていたのですが、今は挫折。
今年は無理でもまた来年にでもまた理解を深めたいと思っています。

そこで6月にネットで見つけた動画を紹介します。
もうあれから半年もたってしまいましたが、クリスマスソングですのでクリスマスが近づき、思い出しました。
よかったら聞いてください。

NAME-O.jpg


耳の聞こえない両親にクリスマスソングなどを歌いながら手話で伝えようとする女の子(ウレア)。
とても表現豊かで驚いてしまう。
(動画は下)



最初スピーカで音楽を聞きながら再生し、ミュート(消音)してもう一度再生した。
音が聞こえなくても楽しさが十分伝わる。

私も手話を少しだけでも覚えて見ようかな??
ちょっとだけそんなことを感じさせてくれた動画でした。
この動画で最初に唄われている歌は日本ではあまりなじみがないですね。

歌詞を載せておきます。

<Santa is his name-o.>(元歌:Bingo was his name-o)
(*印部分は手をたたく)

♫  Red hat,
white beard,
twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
S-A-N-T-A
S-A-N-T-A
S-A-N-T-A
And Santa is his name-o.

Red hat, white beard, twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
*-A-N-T-A
*-A-N-T-A
*-A-N-T-A
And Santa is his name-o.

Red hat, white beard, twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
*-*-N-T-A
*-*-N-T-A
*-*-N-T-A
And Santa is his name-o.

Red hat, white beard, twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
*-*-*-T-A
*-*-*-T-A
*-*-*-T-A
And Santa is his name-o.

Red hat, white beard, twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
*-*-*-*-A
*-*-*-*-A
*-*-*-*-A
And Santa is his name-o.

Red hat, white beard, twinkle in his eye.
Santa is his name-o.
*-*-*-*-*
*-*-*-*-*
*-*-*-*-*
And Santa is his name-o.
S-A-N-T-A
S-A-N-T-A
S-A-N-T-A
And Santa is his name-o.  ♫

聾語 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/12/22 20:25

聾語と手話(2)

 昨日は聾者の親に娘がクリスマスソングを手話とおどけたような表現たっぷりの表情で音楽の楽しさを伝えている映像を紹介しました。

聾唖(ろうあ)という言葉を差別用語と理解している方がいますが、決して差別用語ではありません。
聾(ろう)という字は「龍の耳」と書きます。

これを差別のことばととらえるのは、その人が手足目耳口などが健常者でそれ以外の人を「障害者」「障碍者」と区別してよび、「可哀そうな人」「自分より劣っている弱者」と思っている人にはわからないのかもしれません。

聾者には生まれた時から、または音を理解するより前に耳が聞こえなくなった人(ネイティブな聾者)、それ以外の一度正常の音や音楽を理解してから聞こえなくなってしまった人(後発的聾者)の2つのグループがいます。

これらの人はどちらも表面的には同じように思いますが、しかしその手話の表現力が全く違っています。

私は手話を勉強したこともなく、これをどう表現したら良いかがわからないのですが、例えばどちらも本を読むことはでき、言葉を理解することは同じ様にできます。
しかし声を出して会話することは後発的聾者の場合は聞こえなくてもある程度できるようになるかもしれません。
一方ネイティブの聾者は音の世界を全く知りません。このため話すことは多くの場合に困難で会話の手段として手話が必要です。

でもこの手話に驚くほど豊かな感情表現が加えられる場合があります。

LaLaLa2.jpg

このポスターは今年4月に東京立川のLaLaLaで行なわれた手話舞のポスターです。

ここに「聾語」について説明がありますのでここに紹介します。

「聾者には元々言語学的には確立されてはいませんが、聾語というものがありました。聾者にしか語ることが難しい聾語をベースに、手話を融合させて創出されたのが手話舞です。現在手話舞を演じられるの俳優は聾者である小林幸枝ただ一人です。健聴者の便利から生まれた手話と聾者自身の個性を表現する聾語が綾なす舞をお楽しみください。」

ここでのポイントは

「聾語は聾者自身の表現のことばで、手話は健聴者が便利なように作られたものだ」

ということでしょうか。

少し偉そうに書きましたが、私にはまだほんの入口しか理解できていないと思います。
しかし、手話サークルなどでこのような話はあまりされていないのではないでしょうか?

私としてはもう少しこのような観点での理解が深まればいいなと願うものです。

聾語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/12/23 17:42

聾語と手話(3)

 今年も残り少なくなりました。

今日はふるさと風の会の年内最後の集まりがあり、今年も新しい会員は増えませんでしたが、新たに投稿を寄せてくださる人や、毎回会報を楽しみにして下さる人の話などを伺いました。

いよいよ来年は結成10年です。5月か6月頃にまた10周年の記念会を行なうこととしました。
現在の会員は毎月全員記事を欠かす人もなく、今年も皆勤賞です。

来年はぜひ新しい人が加わってほしいと思います。

 さて、聾語についてもう少し記事を書いておきます。

手話もできない私が知っている手話としては
・ありがとう・・・左手を手のひらを下にして前に出し、右手を縦にその甲から上にあげる。(数回?)
程度のこと。これでは会話になりませんが・・・・

また「人」を表現するには指で大きく人という漢字を書いて表すそうです。

ということはこれは万国共通ではなく日本だけの手話ですよね。

アメリカや欧州などで「ありがとう」は自分の胸を手のひらでくるくる撫でるしぐさのようです。

また安心、安全、心が落ち着いた・・などはみな両手を胸の辺りから下へおろすしぐさです。

ここで何も知らない私がこのように書いているのは聾語(ろうご)とはどんなものなのかと考えて見たからです。

外国人の手話と日本人の手話はまるで違うようですが、基本は顔の表情なども加わり聾者同士は70%くらい通じ合えるといいます。

「雪が降ってきた」という表現をするには一般的には手を前に出してひらひら雪が舞い落ちる様を表現します。
でも朗読舞を演じる時にこの雪を表す時に「手のひらをそっと前に出して上を見上げる」という表現が使われました。

雪という漢字は「雨を手のひらに載せる」と書きます。「ヨ」は手のひらです。(白井先生に教えていただいたことですが)

このように聞くと手話という単なる言葉の通訳技法と聾語とはどこか違った物のような気になりませんか?

小林幸枝さんの舞には手話であって手話でない表現の美しさがあります。

こんな芸術を育てて10年。

そろそろ表舞台にとりあげてくれてもよさそうなものだ。

応援する「ふるさと風の会」もメンバー7人の「七人の侍」状態。

来年は何処かで花開かせたいものだ。

メンバーは何時でも募集しています。
興味があれば話し合いに参加するだけでもかまいませんのでご一報ください。

「ふるさと風の会」のホームページは → こちら (注意:音が出ます)

月1回発行している会報も左側のメニューからPDFで読むことができます。

12月で115号です。
10年を迎えるのはあと5回。
まずはそこまで休まずに頑張りましょう!!





聾語 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/12/26 20:28
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