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梅の香に誘われて

 急に暖かくなり、我が家の梅の花が一気に咲いたので昨日は銚子に行く途中で小見川(千葉県香取市)にある阿玉台梅林に立ち寄ってみました。

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国指定史跡に登録されている貝塚に植えられた梅の花は満開でした。

偕楽園などとは違いこの古い貝塚の梅も風情があります。

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ところどころにお地蔵さんがあったり・・・・

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千葉氏の祖とも言われた平良文(たいらのよしふみ)が晩年に暮らしていたとも言われる場所も近いとか。
良文は国香の弟の一人ではあるけれど、将門の乱の頃に関東にやってきているようだ。

妙見菩薩信仰が千葉県は強いのも、この良文の影響か?
このあたりでは夕顔(かんぴょう)を食べないなどという話もあるが、これも夕顔観音伝説に妙見信仰の表れでしょうか。


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小見川・東庄 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/03/06 06:44

3.11で思う

震災から7年が経った。

私がブログを書き始めたのが2010年8月11日。震災はその7か月後に起きた。

昔を振り返る良い機会だが日々昔のことが記憶から薄らいでいく。

これも人は苦しみや痛みは時間が経てば少しは癒されなければ生きていくのが苦しくなるので仕方がないだろう。
その当時毎日「地域に埋もれた歴史」のようなブログ記事を書いていたがこれがすべて書けなくなった。
当然ブログも中止すればいいのだけれど1日も休まずに書いてきたことが中断するのはやはり気持ちが許さなかった。

電気も水道も止まったし、家の屋根瓦は落ちて・・・それでも何とか地元の被災状況などを1日数本書いて発信した。
するとアクセス数が日にせいぜい30~50件くらいだったのが100件を超え、次第に増えて1000件を超えた。最高は7000件/日を超えた。

情報を必要としている人がいかに多いかを知った思いだった。

家内は2011年9月頃から原発避難民が暮らす「福島県いわき市」の仮設住宅周りを始めた。それも毎週1回欠かさず続けて今年の3月でお終いになる。

仮設住宅から復興支援住宅などに避難民は入居し、仮設からいなくなるためだ。ガソリン代や高速代もほとんど自腹だからある意味ではホッとしているが、復旧には程遠いし、高齢化が進んでいる。

これからどんな支援ができるかはわからないけれどまだできる範囲で支援を続けたいのだろう。
人助けも大切だけれどこちらの生活が壊れてしまっては何にもならないし、良かれと思って始めた農産物直売所の営業も市の管理が終了するために今月で終わる。
こちらも年中無休で物質面も精神面・体力面も限界だし、4月からは少しいろいろな面で体勢を立て直しておかねばならないだろう。

ブログも少し落ち着いたらまたもう少し元の状態に復帰したい。

地震・津波全般 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/03/11 18:26

府馬の大クス

 千葉県香取市小見川の阿玉台貝塚に梅を見たついでに、近くにある古木「府馬(ふま)の大クス」を見に行った。

この木は樹齢1300年~1500年くらいといわれているかなりの古木(巨木)といえるが、実はクスの木ではなく「タブの木」が正解だそうだ。

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立派なものだ。
樹高約16m、根周約27.5m、目通り幹周約15mだそうだ。

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隣に「宇賀神社」が建てられているが、神社のお宮に比べてみるとその大きさがわかる。

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この木の根元には正徳元年(1711年)銘の石祠が根に食い込んでいるそうです。

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横に伸びている枝は途中で折れてしまっていますが、まだかなり元気です。
ただ平成15年頃から樹勢回復工事が行われてきたようです。

それが、平成25年10月16日の台風で、この木の上に伸びていた太い枝が神社の方向に倒れ、幹の一部が剥離し、内部が露出してしまったのだそうです。

これを幹は修復し、倒れた枝も移植して保存したそうです。

私が前にここに来たのは平成26年5月でしたから台風被害の後で、今の姿とあまり変わりはありません。

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大クスの右手(東側)にもう1本大きな木があります。
「小クス」だそうですが、この木は大クスと根がつながっているのではなく、昔大クスの横に伸びた枝が、地面に接し、そこに根を張ったものだそうです。

江戸時代の「下総名勝図絵」にはこのつながった枝も描かれていますが、今はその枝は明治末期にかれてしまったといいます。

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小クスといってもかなり大きな木ですよ。

小見川・東庄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/03/15 05:34

麻績千丈ヶ谷

 香取市小見川の奥の台地に聳える府馬の大グスへ行くのに、今回小見川駅側から真っ直ぐ北に進み、府馬の大グス公園の台地下にある駐車場に車を停めて下から歩いて登りました。

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麓はおそらく標高は4~5m位しかないと思いますので、大地の上の標高40mくらいまで坂道を上りました。
雨が降った後で、少しぬかるんだところもあり、必ずしも歩きやすいとは言えませんが高さを実感できました。

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府馬の大グスの横には広場があり木製の展望台が置かれています。

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展望台からの眺めは現地の説明看板の写真をお借りしました。

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この「麻績千丈ヶ谷」と書かれた部分のイメージを得るために、Flood Maps で水面の高さを5mほど上げて地図を眺めてみます。
このように今の小見川の街や駅の方からこの下までは香取の海(現在の霞ケ浦)と続く下総台地に入り込んだ谷であったことがわかります。

そしてこの地が次第に陸地になり、江戸時代には干拓事業で広い田畑に変身したのでしょう。

阿玉台貝塚は縄文時代の貝塚、久保神社はこの「麻績千丈ヶ谷」の窪地の様に少し入りこんだ場所に建つ神社(神仏習合)、大原幽学は江戸時代の農事改革者(現在のJA:農協を作った人)で、天保水滸伝ではここも襲われた。

この麻績千丈ヶ谷の開拓や、椿の海と呼ばれる銚子、旭など九十九里浜川に広がっていた大きな内海の開拓などにも大きな影響があったのでしょう。

さて、今回の記事は「麻績千丈ヶ谷」についてです。

「麻績」というのが気になります。

まず、読み方がわからない・・・・・・・・・

どうやら「麻績=おみ」と読むようです。

長野県には善光寺街道に麻績宿(おみじゅく)、麻績村などという地名もあるようです。

麻績(おみ)は麻を細くたたいて、それをより合わせて糸にする事のようです。
またはその作業をする時の道具なども呼んでいます。

発音も「おうみ」と言っていたのがしだいに「おみ」に変わっていったようです。

「小見川(おみがわ)」の「小見」はどうやらこの「麻績」から発生した地名のようです。
この小見川町も平成の大合併で隣の佐原市と一緒になって「香取市」となってしまいましたので、小見川町の名前も消えてしまいました。

次第に時代を残した名前が薄れてしまうことはさみしいですね。

でも何故ここに「麻績」の地名があるのでしょうか?
あまり紡績が盛んな土地といったイメージは湧いてきません。

もともと「房の国=総の国」の総は麻のこと。
四国の阿波(徳島)から舟で房総半島の先端にやってきた阿波忌部氏(古代の朝廷祭祀を担当した)一族がやってきたことを考えればこのあたりでもその名残の名前だったと考えれば納得です。

安房は阿波から来た名前だし、阿波ももとは1字の粟でした。これを2字の名前にしろと命令されて阿波になりました。
千葉県にはたくさんの「あわ」「ふさ」などに関係した地名があります。「布佐」なども「総」と同じですね。
茨城県にもたくさんあります。

水戸にそそぐ大きな川の「那珂川」がありますが、この川の名前は常陸国風土記では「粟川」です。
この川の上流の旧桂村(現城里町)に「粟」という場所があります。

四国吉野川流域には昔「「麻植(おえ)郡」という地名がありました。
それが「吉野川市」となり地名から消えていきました。

昔をたどるにはこれらの古い地名が消えることはとても残念なことです。
是非いろいろなところでこれらの地名も残していってほしいと思います。





小見川・東庄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/03/19 16:34

桜も咲き始めました・・・・・

 わが石岡でも先日から桜も咲き始め、今日はあちらこちらで開花が始まっているようです。

お彼岸の中日は寒い一日でしたが、大分暖かさも戻ってきました。

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常陸国分寺境内でも満開の桜が1本あります。
この花は冷たい雨の中も咲いていました。

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国分寺ではおしゃかさんの誕生日に甘茶まつり(花まつり)が行われるのですが、今年はその時まで花が待ってくれそうにありません。

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奥は旧千手院山門です。
左側の白壁は最近作ったもの。

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境内や参道の桜の古株はまだつぼみですが、かなり膨らんできました。


近況 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/03/23 10:24

桜と戯れて

 イギリスから娘が孫娘を連れてやってきています。
昨年7月に生まれた女の子です。

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昨日は暖かくて桜が一気に咲き始めました。
上の子(孫)は5歳ですが学校の休みが始まる4月になったら日本にやってきます。

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柏原池公園の桜も二日前まではまだまだつぼみも硬そうでしたが、もう満開に近いくらいに咲き始めました。

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まったく暑いくらいの日でした。

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風土記の丘のしだれ桜はまだかな?
もう少し春を楽しみたいのでゆっくり咲いてほしいです。


今日は途中で花見をしながら銚子に行ってきます。

近況 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/03/29 04:33
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