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逆水門

 関東や長野、東北にかけて、各地の川沿いでは台風19号の爪あとがまだ生々しく、情報が正確に伝わっていないところも多そうだ。
昨日また銚子に出かけたのだが、銚子周辺も水位が上昇して浸水した箇所がいくつもあったようだ。
そのため、利根川の下流域、霞ヶ浦の水の利根川との合流地点には大きな水門が設置されているので、この状況を確認しながら向かうことにした。

途中神栖から常陸利根川大橋へ。

利根川河口には銚子の港があるが、この水門のある大橋は、そこからは18kmほど上流側にある。
この地点で、霞ヶ浦から利根川に流れる川(常陸利根川)が利根川本流に合流する。

その常陸利根川と利根川本流にそれぞれ水門が設けられたのは1973年です。
もう45年以上経っています。
目的は霞ヶ浦を海と切り離してダム化し、東京の水源確保、稲作への塩害防止、鹿島工業地帯などへの工業用水確保などだったと思います。

逆水門
(訂正:千葉県(東荘町) ⇒ (東庄町))

霞ヶ浦を水門で閉め切り、汽水湖は完全に淡水湖になりました。
しかし生態系が壊れ、霞ヶ浦の水質は悪化してしまいました。
夏は泳げた湖から泳げない湖となって久しいです。

この霞ヶ浦の出口にある水門は「逆水門」と呼ばれています。
利根川本流が増水してもこの水門を閉じれば逆流はしなくなります。

今回の大雨ではこの水門のおかげでしょうか、土浦や高浜などの霞ヶ浦の突端の街での水害は起こりませんでした。
この水門によって水面の高さをコントロールしているからでしょう。
その意味ではこの水門は大きな役目をしているのかもしれません。
でも出来たばかりのころにはもっと開いている時間がずっと長かったと思います。

もう少し柔軟に開け閉めしてやらないと生態系が壊れそうです。

可憐なアサザの花の群落は今ではほとんど見られなくなりました。
麻生港は今年は全く群生が見られなくなってしまったようです。さびしいものです。
これは霞ケ浦川の堤防が完成し、霞ケ浦のコントロール水位を少し上昇させたせいだといわれています。

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今回はこの常陸川大橋(逆水門、常陸利根川水門がある)と利根川大橋(利根川本流の水門がある)を渡った黒部川手前の空き地から水門をながめた写真です。(2019.10.17撮影)

手前の利根川にかかる橋の水門はコンクリートの門がほとんど上に持ち上げられ、ほぼ全開状態です。
まだまだ上流から流れてくる水量は茶色く濁ってだいぶ多くなっています。
先日の台風後はこの河川敷や沿岸の低い地帯は冠水していたようです。

向こうの常陸利根川(霞ケ浦からの出口)にかかる水門(逆水門)は朝方はほぼ全開でしたが、夜に変える時に通った時は利根川は全開のままでしたが、常陸利根川の水門は閉まっていました。

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東庄(とうのしょう)町は天保水滸伝の利根川河原での決闘で歌で有名になった所。
このためこの場所に浪曲で歌われた「天保水滸伝」の歌碑が置かれています。

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「利根の川風袂に入れて、月に棹さす高瀬舟」

ここの場所から銚子まで千葉県側を川に添って国道を走りました。
報道では国道と利根川の間の低地はかなり冠水箇所が報告されていましたが、通ったときはほぼ水も引き、正常に近い状況でした。
松岸近くも川沿いはかなり水に浸かった家も出たと聞いていましたが、一見もう正常に近くなっているようでした。
ただ個々に内情はいろいろあるとは思います。

銚子大橋のたもともかなり水位が上昇して床上浸水なども発生していたようですが、17日にはすでに水は引いていました。

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銚子港も水は茶色く濁っていましたが、利根川から運ばれたたくさんの流木などももうありませんでした。

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霞ケ浦水運 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2019/10/18 06:19
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