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日本語と縄文語(5) バッケ(フキノトウ)

 さて、今まで書いてきて、私もアイヌ語と縄文語がどうも混同しているようで、わかりにくくなっていました。
一般に、やはり分りづらいですね。

何と言っても私達日本語をしゃべる人でもアイヌ語を本当に理解している人はごく僅かでしょう。
ですから私の書いて来た内容もここまでどうも使い分けが上手くいっていなかった気がします。

今迄得た知識だけから判断すると、
アイヌ語からその単語を分解して、そこに共通の音を探り出し、共通する意味を探索していき、その先に現在の日本語の音を当てはめる。またそれが地域差(方言)があったり、昔の書物に残された言葉に隠れた解読のヒントがないかを探る・・・・といった事でしょうか。

そして「縄文語の発見」がなされたという事ではないかと思います。

縄文語としてはここまで

【ka】 ・・・ 表面、~の上、~のほとり
【mu】 ・・・ ふさがる
【kamu】(上記の組み合わせ) ・・・ かぶさる、覆う
【as】 ・・・立っている、立つ
【i、y】(語尾) ・・・ もの
【a】(語尾)・・・ 坐っている、すわる 

などが主なところでしょうか。


今回は、フキノトウのことを「バッケ」と呼ぶ地域がある事に注目してみます。
「バッケ味噌」などといって愛でているのは主に新潟から東北地方一体に広がっています。

この方言がアイヌ語からきているとか、「化ける」から変化したなどと一部で言われているようですが、これを明確に説明した資料は見かけません。

そこで、これが縄文語から派生し、アイヌにも伝えられたのだと解釈しています。
どんな事でしょう。

ここではバッケの語源を  【po 子】+【kay 背負う】 = 【pakkay】 ⇒ 【bakkay(バッカイ)】 にあるとしています。
その根拠として青森秋田・岩手・宮城登米ではフキノトウがまだ開ききらない姿が「子供を背負っているように見える」ことから来ているといわれているからです。

fukinotou.jpg


この【kay 背負う おんぶする】 (アイヌ語)というのも
九州では 「カイカイ」ともいい、カイカイといえば「かたつむり」の事を指す地域もたくさんありますね。
「カイカイツブリ」(富山)、「カイカイムシ」(三重度会)・・・ またカイマキなども元は赤子を背負う巻き布だったのかもしれません。

他に
【karu カルウ】背負う・・・九州・四国・石見・安芸・山口・愛媛・高知など
【karui カルイ】荷物を背負う職人・・・(山口豊浦)、背負梯子・・・(隠岐・大分・宮崎)
【kari カリ】背負梯子・・・鹿児島 (背負いかごは:カレコ)

など九州を中心に【kay】というアイヌ語と共通の言葉がたくさん派生しています。
これが何を意味するかはもう明白です。

縄文人の言葉が今の日本の地方などに方言として残され、地名などにもアイヌ語で解釈できる地名が沖縄から九州・・・関東・東北地方にまでたくさん残されています。これらは縄文人たちが使っていた言葉から派生し、アイヌ語にはその多くが少し変化して残っているが、他の日本列島にはその派生した言葉の意味がわからなくなっていると考えられるのです。
(これは鈴木健さんの本から読み取った私の考えですので、解釈が違っているかもしれません)

今までの「日本語と縄文語」を1から読みたい人は ⇒ こちらから



日本語と縄文語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/05/06 03:12
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