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千葉の難読地名(11) 鬼泪山、鬼越

≪鬼泪山≫ きなだやま  富津市桜井
≪鬼越≫ おにごえ  市川市
≪鬼高≫ おにたか  市川市
≪鬼ケ崎≫ おにがさき  鋸南町


千葉県の「鬼」のつく地名を集めてみました。

千葉難読地名11

「鬼泪山(きなだやま)」はマザー牧場がこの山の上にありますので、よく知られた場所なのですが、地名はあまり知られていません。
「鬼泪(きなだ)」という大字名も昭和の始め頃までありましたが、これは山の名前が先にあって地名に付けられたものです。
当然この名前には昔からの口伝があります。

「日本武尊が東征の時に、ここで鬼のような賊を追い詰め、鬼は泪(なみだ)を流してあやまった」といわれています。
また。鬼の流した血で近くの川が染まり「染川(そめがわ)」という川の名前になったという。

当然この話は現地に昔から住んでいた蝦夷(縄文人)一族を「鬼」と表現した話しで、各地に似た話しが散見されます。
近くに比較的有名な「鹿野山(かのうざん)」があります。
ここには「阿久留(アクル)王」と呼ばれる悪鬼が棲(す)んでいて、上総一帯を支配していたといわれています。
大和朝廷の東征隊は、この阿久留王と戦い、この鬼泪山に追い詰め、滅ぼしたという事のようです。

一方鹿野山は、白鳥峰(東峰、379m)・熊野峰(中央峰、376m)・春日峰(西峰、352.4m)の3峰の総称で、それぞれの山頂に白鳥神社・熊野神社・春日神社が祀られたことにより名付けられましたとありますので、「鬼泪山」も意外にもこの鬼退治伝承が元になっているのかもしれません。

鹿野山(かのうざん)の地名由来は(聖徳太子が)のちにここに「神野寺(じんやじ)」を建立した。そのときにたくさんの鹿が手伝ったため鹿野山と呼ばれるようになったという言い伝えがある。

しかし、基本的には鹿は「鉄」につながる言葉(製鉄信仰)だと思われる。

関東最古の寺ともいわれる「神野寺」の本尊は「薬師如来・軍荼利明王」の2尊ですが、その「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」は製鉄職能民からの信仰が篤い神といわれています。


市川市の「鬼越(おにごえ)」については、江戸初期には「鬼越村」という村名の記載がある。
地名由来としては、伝承として、「鬼が出没するので鬼子居(おにごい)と呼ばれていたため」とあります。

しかし、全国にこの「鬼越」地名は散見されます。

福島県白河市鬼越 おにごえ
山形県山形市菅沢(字)鬼越  おにごえ
岩手県滝沢市鵜飼(字)鬼越  おにごえ
宮城県栗原市一迫真坂清水(字)鬼越  おにごえ

その他、
秋田県     鬼越峠  おにごえとうげ
茨城県石岡市 鬼越峠  おにごえとうげ

 この石岡の龍神山付近にある「鬼越峠(おにこしとうげ)」には茨城童子という鬼が源頼光が来ると聞いてこの峠を越えて逃げたという話が伝わっていますが、市誌などでは「荷物をもってやっと超えられる峠」「お荷越え峠」ではないかと書いています。

市川市にあるもう一方の「鬼高」地名は、「鬼越村」に隣の「高石神村」の飛地が混在していたために、対象8年に区画整理して「鬼高村」を作ったものです。

「高石神(たかいしがみ)」という名前は、石器時代の遺物・石棒を祭っている高石神社に由来しています。


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千葉の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/06/12 06:00

菩提樹の花も静かに咲いて風にゆれ

 銚子に行く途中。
やはり潮来ではアヤメかと思うのですが、前回立ち寄ったので、今回は長勝寺にボダイジュの花を見に立ち寄りました。

このアヤメ祭りの時期は平日でも此処を訪れる人も少なくないのですが、庭を手入れしている作業のおじさんのみで観光客は誰もいませんでした。

本来はお寺の扉を開けてご本尊も拝むことができるようですが、今年はそれもありません。

大きな本堂の両側に菩提樹の樹が2本あります。
黄色の可憐な花の香りが、風に乗って漂ってきます。

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潮来地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/06/12 11:40
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