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つくば市北条(12)

 昨日紹介したつくば市北条の「宮本家」の記事の続きです。

地図を貼り付けようとYAHOOやGoogleなどの地図を見たが、この建物の表示がほとんどの地図アプリに表示されない。
まだこの地区の観光についても始まったばかりなのかもしれない。
頑張って欲しいものだ。

 この土蔵の店蔵の入口の「戸」に興味を持った。

よく時代劇で障子の入った引き戸を開けて店に入ったり、屋敷に入ったりする場面が出てくる。

この商店の入口にも比較的小さな障子の引き戸があった。

IMG_4900s.jpg

この引き戸を左右に引いて出入りができるが、これが引き戸と横の板の部分と全体がまるで今の店のシャッターのように上に持ち上げることができる。

IMG_4902s.jpg

大きな物の出入りなどの時は便利だし、店の間口を広く開けることができる。
上の写真はこの昔のシャッターを持ち上げたところです。(店の内側から撮っています)

IMG_4901s.jpg

この上下の戸以外に通常の人が立って入れる高さの戸もちゃんとある。

このように店の中から戸越しに外を見ると、日本の間戸(=窓)の美しさが伝わってくる。

日本では昔から間戸越しに庭を眺めたり、障子や桟(さん)が日本庭園などを眺める美の要素となっているのがよくわかる。

さて、英語で「Window(窓)」は「Wind(風)」+「auga=eye(目)」の二つの語からできているそうだ。
すなわち「風の目=風の通り道」なのだが、日本の窓は「間戸」が語源のようだ。

日本の窓は間戸であるから、家のあいだを仕切る戸を意味しているようだ。

古民家や昔風のお屋敷などにいくと、長廊下と外を仕切るのに戸が使われている。
それが障子になっている場合も多いし、一部が持ち上げて外を見ることができる雪見障子を設けているものも多い。

これこそ日本ならではの美意識だと思う。
京都の庭や枯山水などを眺めた時に感じる美の意識には、縁側や木の戸や桟のアクセントであったり、部屋の中からこの戸越しに眺めた時の美しさが必要な要素の一つだと思う。

もちろん庭を囲った塀や壁などとの調和もあるが、洋風の家の窓から見るよりは明らかに日本の障子枠などとともに見ると美しさが倍増するように思う。

「間戸(まど)」という文字を見たのは、昨年に江戸崎の少し先の利根川沿い(河内町)に「十三間戸(じゅうさんまど)」という地名を見つけたことにある。

奈良に「北山十八間戸(けんと)」という国の史跡があるそうだ。
これは奈良時代にハンセン病患者を保護するために建てられた長屋風の建物だそうだ。

ライ患者は隔離されることが奈良時代にも行われていたのだろう。
一間戸というのが一部屋ということで、長屋にほぼ1間の間隔に仕切った部屋をたくさん作ったようだ。

茨城県河内町の「十三間戸」がどのような経緯で名前がつけられたのかは知らない。
しかし同じような施設が大昔にあったのかもしれない。

松虫寺(印旛沼近く)に伝わる「松虫姫伝説」が気になる。



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つくば市北条 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/01/12 17:09
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