鵜の岬(2)
鵜の岬は国民宿舎が有名なのですが、日本で唯一の公認された海鵜(ウミウ)の捕獲場があります。
日本全国の鵜飼の鵜はほとんどがこの鵜の岬で捕まえられたものです。
鵜は渡り鳥ですから、この場所に多くの海鵜が来る4月~6月と10月~12月の年2回が鵜の捕獲が許されている期間です。
この捕獲時期以外の時期に捕獲場所の一般見学が許されています。

捕獲場は この海に突き出した岩場の先端に作られています。
この写真の浜は国民宿舎のすぐ前にある浜で、常陸国風土記では那賀郡のところに
「郡家の南へ三十里のところに、藻嶋の駅がある。東南の浜に玉のやうな碁石がある。常陸の国では最も美しい石である。むかし倭建の天皇が船で島の磯廻をされたとき、「種々の海藻が多いところだ」といはれたので、藻嶋の名が付いた」
と書かれている場所に近いのだろうと言われています。
常陸国の中で最も美しい碁石がとれた場所だったといいますが、今もとれるのかはわかりません。
この風土記で「倭建の天皇」というのは天皇と書かれていますが、ヤマトタケルのことを表しているとされています。

海鵜がこの岩場に止まっています。
これはオトリではありません。
今は捕獲時期ではありませんので、捕まることはありません。

波が打ち寄せ、砕け散るこのような岩場に鵜は休憩のためにとまるのです。
渡りの時期は、群れをなしてV字飛行でやってくるそうです。
多い時は100羽くらいが群れになってくるそうです。

海鵜の捕獲場所へはこのトンネルを通って行きます。
この係りの人が捕獲の名人です。7~8年くらいやっているそうです。
海鵜は昭和22年に一般保護鳥に指定され、捕獲制限があります。

断崖の先の捕獲場所には約80m程の細長いトンネルを通って行きます。
意外に広いトンネルで、かがまなくても二人で並んでも充分歩けます。

ここが捕獲場所です。
捕獲はおとりの鵜を5羽ほど、小屋の外に配置し、仲間と思ってやってきた鳥を捕獲します。

捕獲の方法は、小屋のわらの下から先端がU字型の「かぎ棒」をそっと出して、岩場にとまった鵜の足を引っ掛け、小屋の中に引き込んで捕まえます。
昔は粘着力のある「とりもち」などが使われたそうですが、羽根にくっついたりして羽を傷める恐れがあるために使われなくなったそうです。

小屋の中央に顔を外に出せる四角い穴があります。ここからも確認できるのでしょう。
私もこの穴から外を覗いてみました。
結構怖いですね。高所恐怖症の方は無理かもしれません。


上の写真は捕まえた鵜を入れる「かご」と「かぎ棒」です。
鵜は年間で40羽程度を捕獲しています。
捕獲する数は、全国各地からの注文を受けた数だけを捕獲するそうです。
全国の鵜飼をしている場所は12箇所あるそうです。有名なところは長良川ですね。
その他、岐阜県小瀬鵜飼、山梨県笛吹川石和鵜飼、京都府嵐山鵜飼、広島県三次の鵜飼、山口県岩国の錦帯橋の鵜飼、福島県筑後川鵜飼、大分県日田の鵜飼、愛知県大洲うかい、愛知県木曽川うかい、京都府宇治川鵜飼、和歌山県有田川鵜飼です。
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日本全国の鵜飼の鵜はほとんどがこの鵜の岬で捕まえられたものです。
鵜は渡り鳥ですから、この場所に多くの海鵜が来る4月~6月と10月~12月の年2回が鵜の捕獲が許されている期間です。
この捕獲時期以外の時期に捕獲場所の一般見学が許されています。

捕獲場は この海に突き出した岩場の先端に作られています。
この写真の浜は国民宿舎のすぐ前にある浜で、常陸国風土記では那賀郡のところに
「郡家の南へ三十里のところに、藻嶋の駅がある。東南の浜に玉のやうな碁石がある。常陸の国では最も美しい石である。むかし倭建の天皇が船で島の磯廻をされたとき、「種々の海藻が多いところだ」といはれたので、藻嶋の名が付いた」
と書かれている場所に近いのだろうと言われています。
常陸国の中で最も美しい碁石がとれた場所だったといいますが、今もとれるのかはわかりません。
この風土記で「倭建の天皇」というのは天皇と書かれていますが、ヤマトタケルのことを表しているとされています。

海鵜がこの岩場に止まっています。
これはオトリではありません。
今は捕獲時期ではありませんので、捕まることはありません。

波が打ち寄せ、砕け散るこのような岩場に鵜は休憩のためにとまるのです。
渡りの時期は、群れをなしてV字飛行でやってくるそうです。
多い時は100羽くらいが群れになってくるそうです。

海鵜の捕獲場所へはこのトンネルを通って行きます。
この係りの人が捕獲の名人です。7~8年くらいやっているそうです。
海鵜は昭和22年に一般保護鳥に指定され、捕獲制限があります。

断崖の先の捕獲場所には約80m程の細長いトンネルを通って行きます。
意外に広いトンネルで、かがまなくても二人で並んでも充分歩けます。

ここが捕獲場所です。
捕獲はおとりの鵜を5羽ほど、小屋の外に配置し、仲間と思ってやってきた鳥を捕獲します。

捕獲の方法は、小屋のわらの下から先端がU字型の「かぎ棒」をそっと出して、岩場にとまった鵜の足を引っ掛け、小屋の中に引き込んで捕まえます。
昔は粘着力のある「とりもち」などが使われたそうですが、羽根にくっついたりして羽を傷める恐れがあるために使われなくなったそうです。

小屋の中央に顔を外に出せる四角い穴があります。ここからも確認できるのでしょう。
私もこの穴から外を覗いてみました。
結構怖いですね。高所恐怖症の方は無理かもしれません。


上の写真は捕まえた鵜を入れる「かご」と「かぎ棒」です。
鵜は年間で40羽程度を捕獲しています。
捕獲する数は、全国各地からの注文を受けた数だけを捕獲するそうです。
全国の鵜飼をしている場所は12箇所あるそうです。有名なところは長良川ですね。
その他、岐阜県小瀬鵜飼、山梨県笛吹川石和鵜飼、京都府嵐山鵜飼、広島県三次の鵜飼、山口県岩国の錦帯橋の鵜飼、福島県筑後川鵜飼、大分県日田の鵜飼、愛知県大洲うかい、愛知県木曽川うかい、京都府宇治川鵜飼、和歌山県有田川鵜飼です。


かの地に連れて行かれるのですね。
勝手に長良川原産だと思っておりました。
お晩です、Romanさん。
捕まえに行く場所がトンネルを通るとは
うまく考え出されたものです。
その為のトンネル?
それにしてもRomanさんのこの地は、
まさに行く場所行く場所が1000年2000年
古の時代にさかのぼることが出来るんですねえ。
やはり、凄いです。
また、お邪魔します。
鵜飼いの歴史は古く、1300年前から記録としてあるようです。
聞いたところ和歌山で一部とどこだったか忘れましたが、お祭りの祭事に捕まえているところがあるといいます。
でも商用としての鵜飼はここで捕まえられるのだそうです。
乱獲を避けるためなのでしょうが、意外に知られていませんね。
こうして紹介するのもよいでしょう。
> 捕まえに行く場所がトンネルを通るとは
> うまく考え出されたものです。
> その為のトンネル?
まさにそのためにトンネルをほったと思いますが、観光も兼ねて大きくしたのでしょうね。
崖の先端に歩いていく道はありません。
> それにしてもRomanさんのこの地は、まさに行く場所行く場所が1000年2000年
> 古の時代にさかのぼることが出来るんですねえ。やはり、凄いです。
そうなんですよ。ですから掘り下げればまたその下に何かが出てくるんです。
興味深いです。