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根本寺(鹿嶋)-芭蕉句碑

昨日で震災から2年が経過した。職場でも黙祷が行われた。
記事も何か書くべきだったとも思ったが、書く事ができなかった。

顔の表面を気持ちが上滑りして通り過ぎていくようで、落ち着かない。

地元を見ていてもわかるとおり、過疎化が進み復興などということは容易ではない。

2年たち仮設住宅などに行く人は本当に少なくなった。さてこれからどうしたらいいのだろう。

宮沢賢治のように、

「日照りのときは涙を流し、寒さの夏はオロオロ歩き」

なのかもしれませんね。

 さて、いつもの記事です。鎌足神社のすぐ近くに禅寺「根本寺」がある。

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臨済宗妙心寺派、瑞甕山根本寺。現地説明:

「当山は、推古天皇の廿一年(613)聖徳太子が勅を奉じ、鬼門鎮護と衆民修法に依り、護国興隆の発願を以って、本尊に東方薬師如来を安置して建立された勅願寺である。開祖は高麗の恵潅大僧正で、初め三輪宗に属し、その後に法相、天台と移り法燈を掲ぐ。
 建久二年(1191)鎌倉殿が再興なされ寺領六百石を寄進下さる 弘安年間蒙古来襲に当り 後宇多帝は 勅印を下して「天下平均 異国帰伏」の祈祷を修せしめる 国難霧散するするや本尊の霊験が頓にうたわれ 遂に東国屈指の霊場となる 勅印今に存す
 康永年間 光明帝の勅を奉じ 入宋の教外得蔵和尚が入山 堂宇を修営し 禅宗に改める 次いで 足利将軍義詮公も仏殿を再興され この時 後光厳帝は「祈祷」の勅額を下賜され現存する
 近世 徳川幕府は寺領百石を給し 由緒と法燈の連綿を願う 末寺二ヶ寺 塔頭五庵あり 例年五月幕下に謁して歳始を賀す
 芭蕉翁の鹿島紀行に依れば 貞享4年(1687)8月 翁は敬慕する薫化の師 当山廿一世仏頂和尚に拝顔し山内の小庵に投宿次の名句を残す

  月はやし 梢は雨を 持ちながら

  寺にねて まこと顔なる 月見かな

 幾多の変遷をへて 幕末文久 元治に至るや 筑波の天狗党の乱の際 当山もその兵火に罹り 荘厳を極めた伽藍も烏有と帰し 昔日の面影を全く失う」

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現地の説明によればかなり古い寺院で、聖徳太子によって建立されたということだ。すごいことだが、今はその面影がない。
それでも日本で最も古い寺のひとつとされる。

また、この寺を有名にしているのは芭蕉が鹿島紀行で、この寺の仏頂禅師を師と仰おり、この寺に宿泊して歌を読んでいる。
芭蕉との親交があり、当時はかなりの規模の寺院だったと思われる。

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貞亨4年(1687)8月14日、深川の芭蕉庵に移り住んで7年目の芭蕉(44歳)は、尊敬していた仏頂禅師から、月見にこないかと誘いを受けた。
仏頂和尚は、根本寺の住職で、鹿島神宮との寺領争いを寺社奉行に提訴して江戸深川の臨川庵(後の臨川寺)に滞在していたとき、仏頂和尚は芭蕉に禅を教えた。天和2年(1682)、訴訟に勝った禅師は根本寺にかえった後も、親交は続いていた。

尊敬する禅師(すでにこの寺の住職は退いていた)から月見の誘いを受けた芭蕉は仲秋の前日、曽良と宗波を伴い鹿島に旅立ったのである。

鹿島紀行より

「洛の貞室、須磨の浦の月見にゆきて、「松かげや月は三五夜中納言」と云けん、狂夫のむかしもなつかしきままに、此秋かしまの山の月見んと、思ひ立つことあり。
伴ふ人ふたり、浪客の士ひとり、一人は水雲の僧。
・・・・・・・
・・・・・・・
麓に 根本寺のさきの和尚、今は世をのがれて、此処におはしけると云を聞て、尋ね入て臥ぬ。
すこぶる人をして深省を発せしむと吟じけん、しばらく清浄の心をうるに似たり。
暁の空いささかはれ間ありけるを、和尚おこし驚し侍れば、人々起出ぬ。
月の光、雨の音、只あはれなるけしきのみむねにみちて、いふべきことの葉もなし。
はるばると月見に来たるかひなきこそ、ほいなきわざなれ。
かの何がしの女すら、時鳥の歌えよまで帰りわづらひしも、我ためにはよき荷担の人ならんかし。」


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「月はやし梢は雨を持ながら」 この歌碑が本堂の入口の右手に置かれている。

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本堂に向かって左手の生垣にも上のような歌碑が置かれている。

この寺は鹿島の城山の麓にある。
城山は常陸平氏系の鹿島氏の城があったところで、この本丸跡は現在城山公園となっている。

鹿島氏も佐竹氏により滅ぼされたが、家康に再興を願い出て許可されたため、この城も明治はじめまで続いたという。その後鹿嶋市に寄贈して公園になっている。
かなり規模の大きな城であったようです。



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鹿島地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/03/12 20:09
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