常行三昧会(2)
昨日の西蓮寺の常行三昧会の様子の続きです。
ここの天台宗の西蓮寺(さいれんじ)の阿弥陀如来を祀る「常行堂」では、毎年9月24日~30日の7日間に亘って、常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)が行われています。
これは近隣の寺からもたくさんの僧侶が参加して、数体の阿弥陀如来像が祀られている廻りを読経して休みなくぐるぐる回る修行の場ですが、同時に近隣からたくさんの信者の方が訪れて、「仏立て(ほとけだて)」という行事も行われます。
普段は開放されないこれらのお堂の仏像も開帳されます。
常行三昧堂は天台宗の中心である比叡山延暦寺などの修行の中心となる寺院に造られています。
この修行が通常は90日間も行う厳しいものだったようですが、ここでは現在は7日間だけ行われています。
(この西蓮寺が昔は90日も行っていたのかについては良くわかりませんが、そういう時代もあったのではないかと思っています)
そして、この常行三昧堂の阿弥陀如来の後ろに「後戸の神」といわれる「摩多羅神(まだらじん)」(能楽の神?)が中世には置かれていたのではないかとも思うのですが、いろいろこの寺について書かれたものを見てもその記述はありません。
それこそ翁の面をかぶった神楽のような舞でもあればその存在を考えるのですが、まったくその気配はありません。
7日間の三昧会の初日・中日・最終日の3回に昼の12時から平安時代を思わせる駕籠行列が行われます。
中日である昨日(9/27)に見たので紹介します。

十二時近くなり、常行堂と境内の反対側にある「客殿」前に駕籠が準備され、僧侶が法螺貝などを手にして整列を始めました。

奥が客殿です。ここから真直ぐ前の常行堂に向かって行列が始まります。

先頭は拍子木を鳴らして進みます。

(クリックすると大きな写真となります)
その後ろを法螺貝を吹く僧侶も続きます。

(クリックすると大きな写真となります)

(クリックすると大きな写真となります)
最後に4人に担がれた駕籠が、赤い傘が印象的です。
この駕籠には大僧正?様が乗っています。

(クリックすると大きな写真となります)
弘安の役(元寇)の戦勝を記念して1287年(弘安10)に建立したと伝えられる相輪と樹齢約1000年以上といわれるイチョウの大木の間を通ります。

(クリックすると大きな写真となります)
行列は常行堂の正面から外側を廻って裏の入口へ到着しました。
ここから中に入ります。

(クリックすると大きな写真となります)
駕籠がこの裏の入口に横付けされました。
結構重たいのでよろよろしながら無事到着しました。
それにしてももう少し若い人が担いだ方が良いのでは?
私より年配の方ばかりのように見えました。

駕籠から大僧正が下りてきました。

階段を上り、常行堂の中に入って行きました。

そして、お堂の中ではまた読経が続けられます。

阿弥陀如来の像の前でお経を唱えて廻ります。

堂の正面には阿弥陀三尊がありますが、その左手にこの阿弥陀如来様があります。

(クリックすると大きな写真となります)
恐らく昔はこんな行列での行事はなかったのでしょうが、いつから始まったものなのかはよくわかりませんでした。
僧侶と平安衣装に法螺貝。どのような意味合いが含まれているのか。
なかなか考えはまとまりません。
明日、もう少し続きます。
常行三昧会(1)へ
常行三昧会(3)へ
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ここの天台宗の西蓮寺(さいれんじ)の阿弥陀如来を祀る「常行堂」では、毎年9月24日~30日の7日間に亘って、常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)が行われています。
これは近隣の寺からもたくさんの僧侶が参加して、数体の阿弥陀如来像が祀られている廻りを読経して休みなくぐるぐる回る修行の場ですが、同時に近隣からたくさんの信者の方が訪れて、「仏立て(ほとけだて)」という行事も行われます。
普段は開放されないこれらのお堂の仏像も開帳されます。
常行三昧堂は天台宗の中心である比叡山延暦寺などの修行の中心となる寺院に造られています。
この修行が通常は90日間も行う厳しいものだったようですが、ここでは現在は7日間だけ行われています。
(この西蓮寺が昔は90日も行っていたのかについては良くわかりませんが、そういう時代もあったのではないかと思っています)
そして、この常行三昧堂の阿弥陀如来の後ろに「後戸の神」といわれる「摩多羅神(まだらじん)」(能楽の神?)が中世には置かれていたのではないかとも思うのですが、いろいろこの寺について書かれたものを見てもその記述はありません。
それこそ翁の面をかぶった神楽のような舞でもあればその存在を考えるのですが、まったくその気配はありません。
7日間の三昧会の初日・中日・最終日の3回に昼の12時から平安時代を思わせる駕籠行列が行われます。
中日である昨日(9/27)に見たので紹介します。

十二時近くなり、常行堂と境内の反対側にある「客殿」前に駕籠が準備され、僧侶が法螺貝などを手にして整列を始めました。

奥が客殿です。ここから真直ぐ前の常行堂に向かって行列が始まります。

先頭は拍子木を鳴らして進みます。

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その後ろを法螺貝を吹く僧侶も続きます。

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最後に4人に担がれた駕籠が、赤い傘が印象的です。
この駕籠には大僧正?様が乗っています。

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弘安の役(元寇)の戦勝を記念して1287年(弘安10)に建立したと伝えられる相輪と樹齢約1000年以上といわれるイチョウの大木の間を通ります。

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行列は常行堂の正面から外側を廻って裏の入口へ到着しました。
ここから中に入ります。

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駕籠がこの裏の入口に横付けされました。
結構重たいのでよろよろしながら無事到着しました。
それにしてももう少し若い人が担いだ方が良いのでは?
私より年配の方ばかりのように見えました。

駕籠から大僧正が下りてきました。

階段を上り、常行堂の中に入って行きました。

そして、お堂の中ではまた読経が続けられます。

阿弥陀如来の像の前でお経を唱えて廻ります。

堂の正面には阿弥陀三尊がありますが、その左手にこの阿弥陀如来様があります。

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恐らく昔はこんな行列での行事はなかったのでしょうが、いつから始まったものなのかはよくわかりませんでした。
僧侶と平安衣装に法螺貝。どのような意味合いが含まれているのか。
なかなか考えはまとまりません。
明日、もう少し続きます。
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