佐原三菱館(香取市)
佐原はいまは香取市となったがやはり水郷佐原(さわら)といった方が似合う街だ。
香取神宮のおひざ元の街であるが伊能忠敬に代表される江戸時代にも水運で大変にぎわった町である。
ここは街を東西に2分して年に2回お祭りがあり、「関東三大山車祭り」と呼んでいる。

今回近くに行った時に、この旧川崎銀行(後に三菱銀行)として建てられた建物を是非じっくり見て見たいと思ったのである。
前に行った時にはちらっと見ただけで、建物を良く見てこなかったのだ。

このような頭部にドーム状の屋根を持つ赤レンガ造りのしゃれた建物だ。

現地に書かれている説明によると
明治13年(1880)に川崎銀行佐原支店が設立された。
その後大正3年(1913)に今の清水建設の前進の清水満之助商店がこの建物を設計建築した。
川崎銀行は三菱銀行となったが、1989年に新館を建設するためこの旧館は佐原市に寄贈された。

佐原にこの建物を残したのは本当に良かった。
小江戸とも呼ばれる佐原の街はこのような洋風の建物は少ない。
江戸時代から明治にかけての建物がまだ多く残っている。
その中でこの建物は異色を放っている。

石岡の街にもこの建物とそっくりな「川崎第百銀行石岡支店」という建物があった。(こちらの記事参照)
しかしこの建物は残っていない。
現在残っていればどんなであったのかと思う。
佐原のこの建物は使われていないようだが、この建物を増設した形でここに「佐原町並み交流館」という施設がある。

ここにはボランティアの方が4人ほどいて、街並みのジオラマが再現されていた。


この三菱館もあった。
ボランティアスタッフの方はみなさん熱心で石岡からもボンネットバスが来たことがあると話されていた。
中を一通り見て地図をいただいたのを眺めて急に聞いてみたくなって年配の男の方に尋ねた。
「町の真ん中に流れている川は小野川と書かれていますが、この名前の由来は何かありますか?」
「さあ・・・」といって若いスタッフの方にネットで検索させた。
まあネットでわかるくらいなら質問はしないよと思ったが、
「この近くか、上流の方に小野という地名はありますか?」
「ああ、それなら少し先にあります。」
「そこは何か昔からの謂れでもありそうなところですか?」
「いや・・・ 何もないところですよ。」
「小町伝説もないんですか」
「・・・(笑) 聞いたことないですね。」
「そうですか。茨城県も江戸崎の霞ヶ浦に注ぐ川に小野川というのがあって共通点がないか知りたかったのです。
この江戸崎辺りに「榎浦の津」と言われていた場所があったはずで港で船がつくところだったようです。」
「そう津は確かに船着き場ですね。私の住んでいる場所も津宮(つのみや)と言って、香取神宮の鳥居があって香取の海と言われていた頃にここに船着き場があった場所だそうです」と年配のスタッフさんが教えてくれました。
こんな会話もまた楽しいですね。やはりこの辺りでは霞ヶ浦は香取の海と呼んでいますね。
江戸崎の方では「流れ海」というのが普通のようです。
この小野川と名前がついた川は全国にたくさんあります。
小野というと小町を思い出しますが、小野妹子に代表されるように古い氏族の名前(滋賀県大津市)のでもあります。
また近いうちにお邪魔して街の散策をやりたいと思います。
佐原はとてもよい街です。
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香取神宮のおひざ元の街であるが伊能忠敬に代表される江戸時代にも水運で大変にぎわった町である。
ここは街を東西に2分して年に2回お祭りがあり、「関東三大山車祭り」と呼んでいる。

今回近くに行った時に、この旧川崎銀行(後に三菱銀行)として建てられた建物を是非じっくり見て見たいと思ったのである。
前に行った時にはちらっと見ただけで、建物を良く見てこなかったのだ。

このような頭部にドーム状の屋根を持つ赤レンガ造りのしゃれた建物だ。

現地に書かれている説明によると
明治13年(1880)に川崎銀行佐原支店が設立された。
その後大正3年(1913)に今の清水建設の前進の清水満之助商店がこの建物を設計建築した。
川崎銀行は三菱銀行となったが、1989年に新館を建設するためこの旧館は佐原市に寄贈された。

佐原にこの建物を残したのは本当に良かった。
小江戸とも呼ばれる佐原の街はこのような洋風の建物は少ない。
江戸時代から明治にかけての建物がまだ多く残っている。
その中でこの建物は異色を放っている。

石岡の街にもこの建物とそっくりな「川崎第百銀行石岡支店」という建物があった。(こちらの記事参照)
しかしこの建物は残っていない。
現在残っていればどんなであったのかと思う。
佐原のこの建物は使われていないようだが、この建物を増設した形でここに「佐原町並み交流館」という施設がある。

ここにはボランティアの方が4人ほどいて、街並みのジオラマが再現されていた。


この三菱館もあった。
ボランティアスタッフの方はみなさん熱心で石岡からもボンネットバスが来たことがあると話されていた。
中を一通り見て地図をいただいたのを眺めて急に聞いてみたくなって年配の男の方に尋ねた。
「町の真ん中に流れている川は小野川と書かれていますが、この名前の由来は何かありますか?」
「さあ・・・」といって若いスタッフの方にネットで検索させた。
まあネットでわかるくらいなら質問はしないよと思ったが、
「この近くか、上流の方に小野という地名はありますか?」
「ああ、それなら少し先にあります。」
「そこは何か昔からの謂れでもありそうなところですか?」
「いや・・・ 何もないところですよ。」
「小町伝説もないんですか」
「・・・(笑) 聞いたことないですね。」
「そうですか。茨城県も江戸崎の霞ヶ浦に注ぐ川に小野川というのがあって共通点がないか知りたかったのです。
この江戸崎辺りに「榎浦の津」と言われていた場所があったはずで港で船がつくところだったようです。」
「そう津は確かに船着き場ですね。私の住んでいる場所も津宮(つのみや)と言って、香取神宮の鳥居があって香取の海と言われていた頃にここに船着き場があった場所だそうです」と年配のスタッフさんが教えてくれました。
こんな会話もまた楽しいですね。やはりこの辺りでは霞ヶ浦は香取の海と呼んでいますね。
江戸崎の方では「流れ海」というのが普通のようです。
この小野川と名前がついた川は全国にたくさんあります。
小野というと小町を思い出しますが、小野妹子に代表されるように古い氏族の名前(滋賀県大津市)のでもあります。
また近いうちにお邪魔して街の散策をやりたいと思います。
佐原はとてもよい街です。


青梅に行った時、「昭和ジオラマ館」
みたいのがあって、嬉しかったです。
こちらのもかなりリアルに出来ていますね。
三菱館の屋根のドームは美しいですからね~
三菱館、入ってみたいです、たぶん、佐倉にある
旧川崎銀行も同じようなんでしょうね。
行ったことはないのですが、
あそこは中に入れたような気がします。
お晩です、Romanさん、またお邪魔します。
> ジオラマも好きでして、
> 青梅に行った時、「昭和ジオラマ館」
> みたいのがあって、嬉しかったです。
このようなものを熱心に作る方が地元におられるのですね。
石岡はジオラムの建物なども時々かざりますが多くがどこかから購入したものや借りものです。
今が変ってしまったなら、昔の街並みを写真を見て復元して飾って欲しいと願っています。
でも作るのって大変そうですね。
> 三菱館、入ってみたいです、たぶん、佐倉にある
> 旧川崎銀行も同じようなんでしょうね。
佐倉のものは同じようなものらしいですが、記念館か資料館のような使われ方をしていますので
中に入れるでしょう。まだ行ったことは無いんです。
一度機会を見ていきたいです。こちらは将門の話が結構多いとも聞いています。