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返田神社-香取神宮摂社

 前にいくつかの香取神宮の摂社を見て来た。
最後の一つとなっていた「返田神社」(かえだじんじゃ)にでかけた。

でもこれももう1カ月以上前の事で、なかなか記事にできなかった。

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香取市(佐原)の街から県道16号を南下して大根・返田(かやだ)地区で左(東)に入る道があり案内板も置かれている。
しかし最初はこの看板を見落として行き過ぎてまた戻った。
カーナビを使っていないとこのような事は多い。
地名は「かやだ」で神社名が「かえだ」と少しややこしい。

祭神は軻遇突智神(カグツチ=イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神)と埴山姫神(ハニヤマヒメ=イザナギとイザナミの間に産れた土(粘土)の神)の2神である。

創建は香取神宮と同じとされるが良く分からない。かなりの古社であることは確かである。

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この神社にいってまず目につくのは、鳥居をくぐったところから参道の両側にたくさんの石の祠がならんでいることだ。

これは日本全国(68ヶ国)の一の宮を祀ったものだそうで、それに伊勢神宮の皇大神宮(内宮)と・豊受大神宮(外宮)を加えて合計70基あるそうです。

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これらの石祠のほかに「天神地祇」と刻された石標があります(上の写真)。

これらの石祠は文化3年(1806年)に返田村の黒田三右衛門豊昌という人がが発願人となって建てられたと記録されているそうです。

香取神宮が下総一宮ですから全国のものを一堂に集めたかったのかもしれません。

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GOOGLEの地図を見るとこの返田神社のところに「返田神社一万灯祭」と表示されています。

この一万灯祭は「江戸時代から続く祭り。たくさんの灯籠に火を灯し、家内安全、五穀豊穣を祈願する神事が厳かに行われる。神事後に行われるさんぎり、獅子舞、おかめひょっとこなどの郷土芸能・神楽舞も見どころである。」

と書かれていました。
この神楽も大変見ごたえがあるようです。
特に「三匹獅子舞」が有名なようでこれを見ると石岡のお祭りで演じられる「冨田のささら」の獅子に似ています。

ささらは棒を中に入れて独特の舞をしますが、こちらは人が入って舞います。ただ姿形が似ています。

獅子舞は、昔は香取神宮式年神幸祭(12年毎)に奉納されていたと言いますが長く中断していて、平成14年に復活してから毎年毎年11月13日の例祭に奉納されているようです。
ただ3月末の記事もあるのでいつ行われているのかあまりよく分からない。

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拝殿。

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「本殿」江戸時代中期(1700年頃?)の建築で市の有形文化財。

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香取神宮の摂社である古いこの神社も昔の役割が何処にあったのか訪れただけではわからなくなっていました。
参道にたくさん並べられた石祠もその意味も不明です。

ただこの辺りも物部氏族がいた場所ではないかと思います。

佐原の街などとはかなり雰囲気が違った場所のように感じました。

側高(そばたか)神社にしてもこの返田(かえだ)神社にしても今ひとつわからない思いでこの場所を離れました。
そのうちに見えるものが出てくるかもしれません。



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香取神宮 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/03/27 21:17
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