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カラスの話 - 八咫烏

 昨日の土曜日にふるさとの物語を朗読舞いにして活動している「ことば座」などが毎月発行している機関誌「ふるさと風」の印刷と製本の手伝いをしてきました。

私はただ応援しているだけなのですが、毎月欠かさずに原稿を書いている会員の皆さんの強い意欲を何時も感じてしまいます。
機関誌も500部程つくり、無料で配っています。
過去のものを含め、こちらでも読むことができますので興味のある方はアクセスしてみてください。

ふるさと風の会HP

 さて、昨日まで天狗の話をしてきましたが、今日からカラスを取り上げてみます。

前に「白いカラス」をテーマとして書いたことがあります。

カラスは黒いものの代表なのですが、世の中には白いカラスも本当にいたのです。

しかし、どうやらカラスは真っ黒だというのは昔の人も同じ認識であったようです。

今日は「八咫烏(やたがらす)」について少し書いてみます。
八咫烏は足が3本として描かれてきましたが、神話の中ではその表現はありません。

天狗とそっくりな「猿田彦」はこの国に降り立った神を葦原中国(あしはらのなかつくに)までの道案内の神として登場しています。

そして、神武天皇が東征する時、熊野国から大和国へ移動する時に、熊野の神としてこの八咫烏が案内役として登場します。

当時熊野国には豪族がいて、神武天皇の東征する時に衝突し、神武天皇が負けてしまいます。
そこへ、熊野の神からこの八咫烏が遣わされ、西から太陽の登る東に進路を取ったことが敗戦につながったとして、南に迂回して大和国に入ります。

従ってこの八咫烏(やたがらす)は熊野の神のシンボルとなっています。
熊野古道などを歩くと、この八咫烏が祀られているところも多いようです。

しかし、京都下鴨神社の祭神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)はこの八咫烏です。
熊野の神がどうしてここにやってきたのでしょうか?

下鴨神社のHPをみると、この神を金鵄八咫烏(きんしやたからす)と表しています。
金鵄(きんし)は金色のトビのことで、やはり神武天皇が東征する時に登場します。
金色に輝く鳥が八咫烏と同一であるかについては良くわかっていません。

また、熊野権現に伝わる話に、八咫烏が金色に輝いて、金の鳥は太陽だと言っています。

私も神話などにはあまり詳しくないので、詳細を述べることはできません。

どうも太陽神をカラスになぞらえているようなのですが、カラスが太陽という思想はどうやら中国-朝鮮からもたらされたもののようです。

中国には太陽の中に3本足のアラスが棲んでいるとの考え方があるといいます。

太陽の黒点がカラスの黒色のように見えたのではないかと言われていますが・・・。

朝鮮の高句麗時代の壁画の中にこの丸い円の中に3本足のカラスが描かれた壁画が残されています。

日本サーカー協会がこの八咫烏をシンボルマークに使い話題となりました。


ところで、八咫の「咫(あた)」は長さの単位で、文献によれば「手を広げて親指の先から中指の先のまでの距離」と載っています。
確かに長さをはかる時に手を広げて長さを測るには便利ですね。

しかし、もう一つの解釈は「直径が1尺の円周の長さを4咫とした」という解釈がありました。
後漢の時代には1尺は少し短くて1尺≒23cm ですから 1咫≒18cm となります。

8咫≒144cmですね。

三種の神器である「八咫鏡」についても、この「八咫烏」についても一般的には単に大きいことを意味すると説明されています。

しかし、どうも違うのではないでしょうか?
大きなカラスではどうもしっくりしません。

この「咫」が円周の長さを現すのであれば、大きな丸、すなわち太陽を表している単位であるような気がします。

 

カラスの話 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/09 15:20
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