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鷲の話 - 鷲と酉の市

 正月から、天狗、カラスの話を書いてきました。これは日本神話に登場する神からの連想です。
そのため、連想を少し広げて「鷲」(わし)の話をしてみたいと思います。

古事記や日本書紀などをじっくり読んでもいないし、神話など子供向けに書かれた昔話を少し読んだことがある程度でした。
また、書かれている内容もつじつまの合わないような作り話ではないかと誰もが感じ、まともに取り上げても面白くもなんともない話しばかりなのです。
しかし、石岡に来て神社や寺を回ってみているうちに、少し今までの私のイメージと違った世界があるように感じてきたのです。

何か昔から日本人の心の奥に残されている世界。
もしかしたらそれは、大和王朝が都合の良いように私たちを洗脳した世界かもしれませんが、どういう訳か各地に深く根をおろし、残り続けた世界なのです。

 さて、今日から「鷲の話」です。鷲(わし)が神話に登場するのです。
神話では、天岩戸に御隠れになった天照大神が、岩戸の前でアメノウズメ(天宇受売命/祖天鈿女命)(後に猿田彦と結婚したと思われる猿女君(サルメのキミ))が胸を露わにして踊りますが、その時、そこには八百万の神が集まっていました。
そしてその中の一人の神が弦楽器を奏でます。
するとそこに一羽の鷲が弦の先に止まります。
そのため、その奏でていた神の名を「天日鷲命(あめのひわしのみこと)」と名付けるのです。

これは何を意味しているのでしょうか?

問題なのは、この天日鷲命が阿波忌部の祖であることなのです。
そして「鷲神社」など鷲を祀ったと思われる神社が千葉から東京や茨城の方に多く残されているのです。
先日テレビで大化の改新の時に土地の名前を二文字にすることが決められたというようなことが言っていました。
この時に現在の徳島は「粟」から「阿波」に変わり、大阪の「泉」も「和泉」となったとのことでした。
そうすると「粟国」忌部氏が黒潮に乗り船で千葉房総に渡り、その地の名前が「安房(あわ)」となったことも頷けます。
鷲や「粟」「麻(あさ)=阿波からもたらされたもので総の国になった」などと関係する神社などを探していくと、きっと阿波忌部氏との関係がどこかでつながっているように思われます。

ところで「鷲」と書いて「わし」ではなく「とり」「おおとり」と読む神社も多いことに気がつきました。
とりはまた「酉」とも書きます。

東京などで昔から商売繁盛の熊手を売る「酉の市」がたくさんあります。
有名なのが浅草ですが、ここは正式には「大本山-長國山 鷲在寺(じゅせんじ)」といい「鷲大明神」を祀っています。
鷲大明神は「鷲妙見大菩薩」ともいい通称「おとりさま」と呼ばれています。
鷲を祀っているのは関西にはあまりなく、関東が多いと聞きましたが、ほとんどが事業・商売の繁盛祈願のところになっています。
これも恐らく阿波忌部氏の影響だと思います。
知らず知らずに、日本の中に染みつき「商売繁盛」といって熊手を買って福をかき集めているのでしょう。
もっとも熊手は大分後からのものでしょうね。

なお、神武東征で熊野で戦った時に金鵄(きんし)=金色の鵄(とび)が出てきます。
これは火の鳥(フェニックス、不死鳥)などの基になったようにも思いますが、おそらく太陽神を意味し、先日書いたヤタガラスとどこかでダブリます。

太陽の中心に黒いカラス(いつの間にか三本足になった)がいるのです。

その三本足のカラスの思想は中国にもあり、隣りの韓国(昔の高句麗の壁画にある)にもあります。
いずれも太陽神と関係があるように考えられています。
そうなると、大和民族は朝鮮を渡って日本にやってきた民族に違いありません。

蛇足ですが「鵄(トビ)」ですが、将棋(本将棋ではない)に「古鵄(こてつ)」と呼ばれる駒があり、これは成ると「天狗」になるといいます。
何故でしょうかね?
 
鳶(とび)が鷹(たか)を生むとも言いますので、裏に成れば「大鷹」などならわかるのですが・・・。
 

鷲(わし)の話 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/14 19:25
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