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鷲の話 - 千手院山門彫刻

 石岡にある国分寺は昔の常陸国分寺の跡があるお寺ですが、昔の国分寺が続いてきた寺ではありません。
昔の国分寺は七重の塔などがあり、かなりおおきな規模であったと思われますが、全国どこを見ても当時の寺が続いてきたところはないでしょう。

どこも、昔ここに国分寺があった場所として礎石などが残されているのです。

しかし、常陸国分寺は幸いなことに、七重の塔礎石も発見され、中門跡、講堂跡、金堂跡なども残されている数少ない貴重な場所であることは確かです。

 その今ある国分寺の境内に「千手院山門」という藁葺屋根の山門が残されています。

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この千手院は江戸時代はかなり大きなお寺(菩提山千手院来高寺)で、中町通りから香丸通りを通って、泉町へ曲がらずに真っ直ぐ行ったすぐ正面にありました。

国分寺は逆にこの千手院の末寺のような位置関係にあったようです。

今はこの山門が残されているだけなのですが、ここに鷲の彫刻があります。

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鷲が子猿を鋭い爪で捕まえているように見えます。

しかし、山門を改修する時にその意味が判ったといいます。

それによると、鷲は慈悲深い観音様の化身であり、猿は煩悩に身を焦がして奈落の底に転げ落ちようとしている人間を現しており、それを救済するために鷲となって助けているのだそうです。

しかし、神話にでてくる鷲を知るともう少し違っても見えてくるようにも思います。

単に説明文をどこかで見ただけで、納得できない物は沢山あるように思います。

もちろん本来の意味などは私にはわかりません。

少し考えてみたいという気持ちがあるだけです・・・。

なお、千手院の本寺は京都東寺です。従って真言宗です。

東寺観智院には宮本武蔵の「鷹の図」の壁画があります。

何故「鷹」なのか? 今まででしたら、武蔵の剣豪としての勢いなどで絵を見てしまいがちですが、「五輪書」の武蔵の心境を想い、考えてみることもできそうに思います。
 

鷲(わし)の話 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/16 21:30
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