地磁気観測所(石岡市柿岡)
明治16年(1883)に東京赤坂の中央気象台に地磁気の観測所が設置されました。
それから、地球規模の地磁気の変動を観測し太陽の爆発などの影響による磁気嵐や、磁場の方向観測などが絶えず行われるようになりました。そして火山活動の予測などにもこの観測が必要になっています。
しかし東京は次第に市電などが走るようになると、その電車の直流などの影響が地磁気観測を狂わせてしまうようになってきました。
そこで観測するには周りに邪魔なものが無く地磁気も安定して測れる場所を探し、大正2年(1913)に石岡市(旧八郷町)柿岡の通称富士山と呼ばれる小山の麓にこの地磁気観測所が移されたのです。
それから100年戦時中も休むことなく地磁気の観測が続けられ、データは世界中に毎日発信し続けられています。
私も凡その場所は知っていたのですが、見学にも訪れたことが無く、先日いつもと違う道を車で走っていて看板を見つけて中に入ってみました。

この地磁気観測所があるために常磐線はこちらまで直流電車を走らせることが出来ずに、交流直流両用列車を取手の少し先で交流に切り替えています。
これが取手まで走っている電車を土浦などへ伸ばせない最大の原因と言われています。
昔藤代付近で走っている電車が突然暗くなり驚いたものです。
今はバッテリーでその切り替え時間に合わせて車内灯を制御しているようです。

この観測所が無ければ・・・・などとよく考えたものですが、ここの観測データは世界規模で必要とされていておいそれとやめるわけには行かないようです。


もう建物は結構古く、敷地内には職員用と思われる住宅もいくつかあるのですが、近代的とは言えない建物でした。

年に1度10月頃に設備の見学会があるようです。
昨年は台風で中止になったそうですが、今年は行われるでしょう。
この地磁気の記事を調べていて面白い事が書かれていました。
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「地球の磁場の歴史の中では、いつも磁石のN極が北極方面を指していたわけではありませんでした。磁極が入れ替わる地球磁場の逆転が最近360万年の間に11回もあったことがわかっています。最も新しい逆転がおこったのは、78万年前です。」
「東京で磁石の針が示す方向(地磁気の偏角)は、現在は北から7度西ですが、伊能忠敬が地図を作製した200年前はほぼ北を向いていました。350年ほど前に来朝したオランダ船の記録は、約8度東だったことを示しています。このことから日本付近の偏角は、この350年で東から西へ15度ほどずれてきたことがわかります。このような地磁気が数十年から数百年という長い間に変化することは世界中でよく知られており、これを地磁気の永年変化とよんでいます。永年変化は場所によりその変化の様子は様々ですが、これは地磁気の地球規模での空間パターンが変化していることを示しています。」
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ふ~ん。結構面白い。
気象庁のHPは → こちら
見学のしおり(pdf)は → こちら
ブログが2か所になったので記事を両方書くのは大変です。
これは見やすいように分冊したので、これからは交互に記事を書くようにしたいと思います。
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それから、地球規模の地磁気の変動を観測し太陽の爆発などの影響による磁気嵐や、磁場の方向観測などが絶えず行われるようになりました。そして火山活動の予測などにもこの観測が必要になっています。
しかし東京は次第に市電などが走るようになると、その電車の直流などの影響が地磁気観測を狂わせてしまうようになってきました。
そこで観測するには周りに邪魔なものが無く地磁気も安定して測れる場所を探し、大正2年(1913)に石岡市(旧八郷町)柿岡の通称富士山と呼ばれる小山の麓にこの地磁気観測所が移されたのです。
それから100年戦時中も休むことなく地磁気の観測が続けられ、データは世界中に毎日発信し続けられています。
私も凡その場所は知っていたのですが、見学にも訪れたことが無く、先日いつもと違う道を車で走っていて看板を見つけて中に入ってみました。

この地磁気観測所があるために常磐線はこちらまで直流電車を走らせることが出来ずに、交流直流両用列車を取手の少し先で交流に切り替えています。
これが取手まで走っている電車を土浦などへ伸ばせない最大の原因と言われています。
昔藤代付近で走っている電車が突然暗くなり驚いたものです。
今はバッテリーでその切り替え時間に合わせて車内灯を制御しているようです。

この観測所が無ければ・・・・などとよく考えたものですが、ここの観測データは世界規模で必要とされていておいそれとやめるわけには行かないようです。


もう建物は結構古く、敷地内には職員用と思われる住宅もいくつかあるのですが、近代的とは言えない建物でした。

年に1度10月頃に設備の見学会があるようです。
昨年は台風で中止になったそうですが、今年は行われるでしょう。
この地磁気の記事を調べていて面白い事が書かれていました。
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「地球の磁場の歴史の中では、いつも磁石のN極が北極方面を指していたわけではありませんでした。磁極が入れ替わる地球磁場の逆転が最近360万年の間に11回もあったことがわかっています。最も新しい逆転がおこったのは、78万年前です。」
「東京で磁石の針が示す方向(地磁気の偏角)は、現在は北から7度西ですが、伊能忠敬が地図を作製した200年前はほぼ北を向いていました。350年ほど前に来朝したオランダ船の記録は、約8度東だったことを示しています。このことから日本付近の偏角は、この350年で東から西へ15度ほどずれてきたことがわかります。このような地磁気が数十年から数百年という長い間に変化することは世界中でよく知られており、これを地磁気の永年変化とよんでいます。永年変化は場所によりその変化の様子は様々ですが、これは地磁気の地球規模での空間パターンが変化していることを示しています。」
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ふ~ん。結構面白い。
気象庁のHPは → こちら
見学のしおり(pdf)は → こちら
ブログが2か所になったので記事を両方書くのは大変です。
これは見やすいように分冊したので、これからは交互に記事を書くようにしたいと思います。


ここ、私が行こうと思っていたスポットです。先越されてしまいました(笑)
ちなみに見学は自由にできるのですか?
市制60周年というのもあり、今年は石岡市の良いところをたくさん書かせていただきたいと思っています。その意味でも日本最古の地磁気観測所は市のHPで知り、興味を持ちました。気象学については知識ゼロですが是非訪れてみたいと思います。
別冊ブログを立ち上げられたのですね^^
私も持ってますが、完全放置状態です(笑)
> ちなみに見学は自由にできるのですか?
入口はいつも開いていますし警備員もいません。
でも内部の見学や地磁気観測の建屋(少し奥)は見学を申請する必要がありそうです。
式の奥に駐車場もありますので建物を外から見ることは出来ます。
でも何もありませんよ。もう100年も続いていますので結構古びています。(笑)
別冊竹バーも時々覗いています。やはり2つは仕事をしながらでは難しいですね。
これからも石岡をよろしく宣伝ください。今泉市長に変わってお願いします(大笑)