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浄妙寺(多古町)

 千葉県多古町は多古米の産地として有名になっているが、ここが縄文時代の遺跡としてとても気になっているものがある。
約5000年前頃の縄文後期の丸木舟がこの周辺でたくさん発掘されている。

先日また多古町に立寄った(遠回りだが少し見たいところがあった)。
その時に多古町で最も古いといわれている浄妙寺に行ってみた。
細い脇道をくねくねと入り、坂を下ったところに寺はあった。

浄妙寺01
法性山浄妙寺 日蓮宗の寺で、本尊は釈迦如来。

浄妙寺02

この寺の創建が古く、天平年間(757-765年)に唐から日本に来て唐招提寺を建てた鑑真(がんじん)が開創だという。
そのため、当初は律宗で「東耀寺」と言ったという。

その頃の物はしかし何もないし、感じることもなかった。

寺の入口にある山門(仁王門)と金剛力士像は宝暦12年(1762年)の建立。
門の上に掲げられている扁額「法性山」は寺の22世の1743年に書かれたものと言う。

浄妙寺03

浄妙寺04

浄妙寺05
律宗から真言宗となり鎌倉時代の終わり南北朝時代のの1346年に日祐によって日蓮宗に改宗された。

寺の本堂に行くとそこの縁側で2人の御婦人が話していた。

庭の花の手入れをしていた人と寺の奥さんだろうか。
私が近づくと寺の奥に入ってミカンを手にとってどうぞと差し出された。

御遠慮してきたが他に訪れている人はいなかったので歓迎されたのかもしれない。

徳川家康からは朱印12石の寄進があったという。

浄妙寺06

この場所は先日紹介した日本寺の近くであるが市街地からは更に奥まったところにあった。
ひっそりとはしていたが近所からは慕われているお寺なのではないだろうか。
下総板碑などや宝篋印塔なども目についた。

匝瑳・多古周辺 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/11/13 18:36
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