住吉神社(博多)(3)

 筑前一之宮である福岡住吉神社の3回目です。住吉神社の中で一番古い神社だといわれています。

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(住吉神社拝殿)

ここが何故重要だったのか。

古事記や日本書紀では仲哀天皇が熊本辺り?の部族である熊襲(くまそ)と戦い死亡すると、神功皇后が政権を得て、熊襲を滅ぼしたのちに、博多にある香椎宮(かしいぐう)の住吉大神のお告げで朝鮮半島の新羅征伐に向かう。

そして対馬の和珥津(わにつ)から朝鮮に渡り、新羅を始め高句麗・百済の三国を支配下に治めた(三韓征伐)とされる。

ただこれらは年代ははっきりせずヤマト朝廷の起源が九州王朝なのか大和王朝なのかの解釈も分かれます。

時代的にはっきりしてくるのは、朝鮮半島で新羅が唐の力を借りて、倭国と親交が深かった百済国を滅ぼし、その遺民を救出するために、天智2年(663)に倭国は朝鮮半島に進出します。
白村江(はくすきのえ)で大軍を率いた唐・新羅連合軍の前に敗北を余儀なくされますが、多くの百済の遺民が日本に渡ってきました。

その後日本で百済王の一族に百済王(くだらのこにきし)の姓が与えられ、今の関東や東北地方に派遣されて金鉱を掘ったりさまざまな新しい技術を広めたとされています。

常陸守の記録では文武4年(700年)10月 百済王遠寶(くだらのこにきし えんぽう)が初めての常陸守として任命されています。

新治・筑波・茨城・那賀・久慈・多珂の6国が統合されて常陸国ができ、石岡に国府が制定されたのは西暦646年?
白村江の戦いが663年です。この頃の常陸国は大国で人口も19万人を超えています。

そんな流れを見てくるとこの九州もまた見えてくる景色が違ってきます。

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早朝の拝殿はいいですね。朱色の色が特に凛とした雰囲気をつくりだしています。

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拝殿奥の本殿は直接見ることができず、塀越しにその姿をながめました。

これは、黒田長政(筑前福岡藩初代藩主)が元和9年(1623年)に再建したもので国指定の重要文化財です。

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ここは住吉三神を祀っていますが、開運、航海安全、相撲の神でもあるといいます。
このためか、拝殿の横に「古代の力士像」が飾られていました。

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立派な土俵がつくられています。少年相撲大会なども行なわれているようです。



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神楽殿

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船玉神社(猿田彦神:道の守護)、志賀神社(綿津見三神:開運・海上安全)、人丸神社(柿本人麻呂:和歌)、菅原神社(菅原道真:学問の神) の神社が並んでいます。

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ひと際目を引くのが、このお稲荷さんです。
本殿脇に並んでいます。

この住吉神社拝殿側の鳥居には「宇賀稲荷神社」となっており、裏に回ると別な入口があって、入口の鳥居に掲げられた額には「白髭稲荷神社」「荒熊稲荷神社」と2つの名前が書かれています。

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何故3つ名前があるのか。またお稲荷さんの赤い鳥居もそれぞれにわかれているようです。

何故なのか興味もありますが、時間もないので調べるのはまた後に譲りましょう。

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一夜の松伝説:

今からおよそ570年前の式年遷宮(25年ごと)の社殿造営のとき、この松の木が社殿の方に傾き造営の邪魔でした。
そこで話し合いの末、明日この松を切ることに決まりました。
ところが翌日の朝、この傾いていた松の木がまるで話を聞いていたかのようにまっすぐに立ち直っていました。
この御神威を耳にされた後花園天皇がいたく感心され、和歌に詠み和歌集を住吉神社に贈られ、今も社宝として残っています。

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住吉通りの南門から入ると、正面に朱色の建物が池を手前にして美しく目に入ってきます。
早朝に中から太鼓の音が聞こえてきました。

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正面に回って見ると「三日恵比寿神社」と書かれています。
この脇の池は「功徳池」と名付けられています。

恵比寿様を祀っていて「家内安全・病気平癒・商売繁盛・交通安全」などの祈願をするようです。
ただこの神社は非常に新しいのです。

「昭和21年元旦に旧町名でいうと住田町(現在の美野島1丁目付近)、美野島は旧町名では簑島と言っていましたがねー、に住んでいた、藤井吉太郎さんが、那珂川に架かる簑島橋の橋杭に引っかかっていた木箱をみつけ開けてみると中から恵比寿のご神像が出てきたので家に祀っていたところ、宝くじに当たるなど大変なご神徳をいただき、大金持ちになられたそうで、これを伝え聞いた人々が遠くより押しかけ参拝される様になったので、ご神像を一人じめにしておくのはよくないと考えて、昭和24年1月3日にこの地にお祀りしたのが始まりとされます」

と紹介されていました。年末宝くじでも買ったらここで祈願すると当たるのかもしれません。
まあ、私は宝くじはほとんど買ったことがありませんから当たることはありません。


番外編 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/12/20 13:26
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