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下玉里

 下玉里地区(小美玉市)は旧玉里村の霞ケ浦沿いに飛びだした先端部にあり、湖岸にはハス田が広がっている。

下玉里01

分かれ道の大きな古木の麓には石仏などが置かれている。
このような道の辻には神様が宿ると思われてきたのでしょう。

下玉里02

手前がハス田でその向こうが霞ケ浦である。
レンコンはこの寒い冬が収穫期であり、9月から5月初め頃まで続く。

ポンプで勢いよく水を出して、田の底にあるレンコンを掘りだす。

下玉里03

この領域は江戸時代に水戸藩により御留川(おとめがわ)制度が施行された。
対岸の井関地区(現石岡市)との距離は比較的狭く、高浜入りと呼ばれていたが、この手前と向こう側の両方を水戸藩の領地(飛び地)として、この間の霞ケ浦の部分を川とみなして、ここの漁業権を全て水戸藩が握った制度である。

霞ケ浦は四十八津と言われるほどたくさんの湊があった(津=湊)。
それぞれの湊の漁師たちが集まって自分たちの漁獲量などを取り決めていたのである。

これにより乱獲を防ぐことができたが、この御留川制度はこの自主制度を全く無視してこの領域の魚などをとって、水戸へ運んだのである。

この御留川制度がどのような恩恵と負の効果をもたらしたかはよく知らない。
善悪両方があったと思う。それは地元やその先の地域などでもかなり受け止め方は違うし、漁師とそれ以外の職業の人でも考え方は違うはずだ。

下玉里04

湖に突き出したコンクリでまわりを囲った場所があるが、ここは舟溜りである。

下玉里07

湖岸の土手の上は車も通れるくらいの道幅で、サイクリング道路としてももってこいである。
そして土手沿いに桜の若木を植えてある。
数年すれば綺麗な並木となることだろう。

下玉里05

舟溜りの場所に数台の車が止まっていた。

下玉里06

車はここで釣りを楽しんでいる人々のものだ。
霞ケ浦もこのように穏やかであると大変気持ちが良い。

玉里地区 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/01/07 19:35
コメント
No title
近場の歴史は面白そう。

(皇帝の亀)
皇帝の亀さま
コメントうれしいです。

> 近場の歴史は面白そう。
これが結構楽しいです。
是非ご自身の周りも探してください。

自転車で回る時に知らないものを見かけて調べて見るとはまりますよ。
これからも宜しくお願いします。


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