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常州牛堀(潮来)-1

 今日は朝から銚子に出かけていました。
朝、家を出る頃はそれほどでもなかったのですが、11時頃になると日差しが車の中に注いでかなり暑くなりました。

花粉が気になり窓は閉ざしていましたのでとうとう車のクーラを少しの時間ですが入れてしまいました。
寒暖の差が激しいですね。

前に銚子に行った時に書いたのですが、吉田松陰が水戸から鹿島を通り潮来で一泊して牛堀から舟で銚子の手前の松岸まで行っています。

最近この潮来(いたこ)周辺を少し調べ始めているのですが、江戸時代はかなりにぎわっていたようです。
江戸-銚子-潮来間は大型の船が行き来し、潮来で底の浅い高瀬舟に荷を詰め替え、各店の屋号をつけた高瀬舟がたくさん各方面に潮来から出ていたようです。

当時の様子を書いた絵や、神社の奉納絵などにもたくさんの高瀬船が描かれています。

それと、この水郷地帯の潮来や牛堀も風情があり、特に牛堀は葛飾北斎の富嶽三十六景にも描かれているのです。

常州牛掘
葛飾北斎 富嶽三十六景 「常州牛堀」

葛飾北斎が書いた富嶽36景の1枚だが、このような富士からかなり離れた場所からも富士山が昔は良く見えた。
水郷牛堀地区の朝の風景を描いたもの。
今は霞ケ浦周辺からも天気が良いと時々富士山は見える。

舟で寝起きをし、朝早く米のとぎ汁を舟から川に流している。
今ではこのような行為は問題が多いが昔は普通であったのだろう。

巴水雨の牛掘s

川瀬巴水「雨の牛堀」 昭和初期の頃か?
巴水は霞ケ浦周辺の風景を版画に多くのこした。

特に牛堀を始め潮来の水郷地帯の風景を好んで描いた。

今の牛堀地区は常陸利根川に面した河岸を細長く整備して「北斎公園」と名付けられた緑の芝生の公園となっている。

少し絵に近いようなところを探してみた。

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蔵を利用した喫茶&レストラン「蔵」

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何とも無粋な自動販売機

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千歳屋旅館側から隣りの「北斎遊学館」と常陸利根川

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「北斎遊学館」:蔵を利用した地元のイベント会場施設。
もう少し活発に利用されているかと思ったが、この日も閉まっていた。

上の写真の左側の蔵がレストラン「蔵」

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川沿いの公園横にある大谷石の建物だが、壁を白く塗りつぶされていた。
そして看板には「この建物は大谷石造りのため、地震の際危険ですので近づかないでください」と書かれていた。
何とも悲しい。

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明日に続きます。


潮来 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/04/16 21:14
コメント
No title
去年、行方に山百合を観に行った帰りに蔵さんでお茶しようと思ったのですが休憩時間で残念だった思い出があります。
http://stk1031.blogspot.jp/2014/07/blog-post_16.html
stkさん
> 去年、行方に山百合を観に行った帰りに蔵さんでお茶しようと思ったのですが休憩時間で残念だった思い出があります。

この「蔵」さんはHPによると朝は11時半からなので私にはまったく合いません。
ここを訪れる時間は10時頃なのでどこも開いていません。
それにしても何処か閑散としていました。

山百合の里(西蓮寺)も行かれたのですね。オカリナはやっていない時ですか?
野口さんのオカリナを今度聞いてくださいね。

> http://stk1031.blogspot.jp/2014/07/blog-post_16.html

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