常州牛堀(2)

 茨城県潮来市牛堀地区の紹介をしています。

あまり常州といういい方は目にしないのですが、常陸国のことを常州ともいうようです。
また江戸時代から江戸からは香取・鹿島詣での舟が出ていたようです。

江戸川で関宿まで上り、そこから利根川に入って銚子近くまで下ります。
香取神宮は佐原で陸に上がればよいですが、鹿島神宮は潮来で降りるのでしょう。
芭蕉が鹿島紀行で旅した時は、陸路を千葉県布佐の辺りまで行って、そこから利根川を舟で下って行きました。
関宿まで行くより、こちらの方が近いですね。

この牛堀は霞ケ浦の出口部分にありここから常陸利根川を下り、銚子の少し手前で利根川に合流します。
昔は霞ケ浦には大小さまざまな舟が行き来していたそうです。

しかし蒸気船が導入されたのは明治になってからで、江戸時代は大型の千石船や底の浅い高瀬舟がたくさん走っていたようです。

小林一茶が1817年に鹿島詣でのあと鹿島から潮来まで小舟に乗り(大舟津ヨリ舟渡 六十四文)、潮来から大きな船で銚子に行っている(卯上刻出船 二百六十四文 未下刻銚子ニ入)ようです。

銚子より少し西の牛堀からは今では横利根川が流れています。
昔もこの川はあったのだと思いますが、今の運河のような整備されたものではなく水郷の外浦などと繋がった入り組んだものだったのではないでしょうか。

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この牛堀には現在北斎の絵にちなんで「北斎公園」という川沿いに細長い公園があります。

上の写真の右側の街路樹のある辺りが昔の河岸のようです。

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この公園部分は川の部分にテトラブロックのようなものを沈めて、その上に土と芝生で公園部分を作りだした物のようです。

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ここは右側が霞ケ浦で、この場所から川(常陸利根川)となって利根川にこの20kmほど先で利根川に合流します。
この川の対岸は上の写真の真中奥に水門が写っていますが、ここが横利根川の入口部分で右(西)側が茨城県稲敷市で左(東)側は千葉県香取市になります。

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下流側は潮来まで3kmほどでしょうか、その先利根川と合流し銚子まで25~30kmほどあります。

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上の写真を見れば、この芝生の公園が川の中に置かれたコンクリートブロックの上に造られたものであることがわかります。

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この公園部分が無い方が昔の雰囲気は伝わるように思いますが、人を呼ぶためにはしょうがないでしょうか。
でもこの道もせまく、手前に駐車場は設けられていますがあまり訪れる人はいません。
釣りをやる方にとってはこの辺りも良い魚場のようです。

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この公園わきの道路も整備はされていますが車が1台やっと通れる広さです。

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この公園の潮来川の一角に昨日写真で紹介した蔵の建物があります。
正面が「蔵」という喫茶&レストラン、左側が「北斎遊学館」という施設で時々コンサートや地元野菜の市などのイベント会場に使われているようです。

蔵の壁は大谷石で造られており昭和初期に建てられているそうですから、川瀬巴水の版画にある建て物なのかもしれません。

ただ、昨日も書きましたがせっかくの大谷石の建物の風情を後からつけ足した造作物や自動販売機などで台無しにしてしまっているように思われます。(私の感想ですが)

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入り口部分の屋根はしょうがないにしても壁際の物は別な場所に設けるなど工夫してもらいたいものです。
写真を撮る時に困ってしまいました。

潮来 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/04/17 18:56
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