福泉寺(穴寺)

 県道354号線を行方側から北浦を鹿行大橋でわたりそのまま進むと、大蔵という場所に出る。
鉾田市だが、ここも合併前は太陽村といった。

このまま鹿島灘の海岸沿いには昔、太陽の別荘といった広告がたくさん都会にもばらまかれ、多くの方が海の別荘が安く手に入るとかなり売れた。
しかし、海沿いの別荘としては安易な建物で70~80坪ほどの別荘は今では売りたくても買い手がほとんどいない。

さてその太陽村の内陸部も大蔵は集落があった場所のようだがあまり開けた感じではない。
そこにザ・ロイヤルオーシャンというゴルフ場があるがその前に福泉寺という古い寺がある。

国宝の釈迦如来像がある寺である。
芭蕉の月見の寺「大儀寺」に行った時にこちらにも立ち寄った。


P7170014s.jpg

大蔵山福泉寺と国道沿いに門柱がある。
道はここから急坂を下っていく。



P7170015s.jpg

この寺は別名「穴寺」と呼ばれているそうで、本当に穴の中に入り込むような気持ちになる。

P7170016s.jpg

山に囲まれた窪地に寺が建てられているのだが、福泉寺というように下には泉があって、昔は貴重な水源であったのだと思う。

P7170018s.jpg

寺は臨済宗妙心寺派である。
本山は京都の妙心寺だが、世界に3400もの寺がある最大の禅寺だそうだ。

P7170020s.jpg
(茨城県教育委員会の文化財維摩居士像: こちら


今から800年以上前に、常陸大掾の一族、平忠幹(平安時代末期に行方地方に進出してこの地に勢力を張った。この孫が行方四頭となった?)が恵光大和尚に請うて創建されたと伝えられる。

1325(正中2)年、鎌倉幕府の執権、北条高時の命により華蔵雲大和尚が再興した。 この時に京都妙心寺派の寺院となった。

江戸時代の初期に火災で建て物などが焼失したが、本尊である釈迦如来像は庭の池に移され無事であったという。
この仏像は鎌倉時代の春日仏師の作と伝えられ、昭和25年に国の重要文化財になった。
(鉾田市観光協会HOの写真:こちら

P7170021s.jpg

P7170022s.jpg

本堂の天井に描かれている龍の絵は一説には谷文晁が寺に滞在して描いたといわれている。

P7170025s.jpg

P7170028s.jpg

本尊の釈迦如来像はこの収納庫に保存されている。
毎年4月8日のお釈迦さんの誕生日に一般公開されているそうだ。

P7170030s.jpg

この寺はあまり知られていないと思うが、鎌倉時代の木像といい、維摩居士像にはちゃんと徳川光圀の書が裏に添付されていて、龍の絵も本物かもしれない。
維摩居士(ゆいまこじ)はインドの釈迦の在家弟子と言われる人物。敦煌に壁画が残されている。


鉾田 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/07/24 19:18
コメント

管理者のみに表示