じゃかもこじゃん考(6)-開催日は満月?
土浦の鷲神社に伝わってきたおでんを食べる「じゃかもこじゃん」が行なわれていたのは旧暦の1月15日です。
一方の石岡市柿岡の八幡神社で行なわれている神楽「じゃかもこじゃん」は旧暦の8月15日ですので共に満月に行なわれています。
これは何か意味があるのでしょうか。
じゃかもこじゃん考は昨日で一旦終わろうと思っていたので、きょうのはまあ附録のようなものです。
太陽歴が一般的となり、月の暦である旧暦の考え方が薄れてしまって、戦後生まれの私達にはあまりピーンと来るものがありません。
中国や台湾などでは未だに正月行事など旧暦で行なわれていますので私達が忘れてしまった何かがあるのかもしれません。
そこで旧暦1月15日を調べて見ました。
この日については、なかなか面白いことが載っています。
まず旧暦の正月は「春節」で、今年なら2月8日(月)の昨日になります。
月の暦で言うと「新月」です。
では旧暦で言う年が明けての最初の満月が旧暦の1月15日で、今年なら2月23日(火)です。
やはり旧暦の中でも特別な日で「元宵節(げんしょうせつ)」となります。
この元宵節というのは元月の最初の宵(夜)という意味で、過年は元宵節を迎えて終了すると解釈される重要な一日なのだそうだ。
この「元宵節」が漢の時代に始まったようだが、道教や仏教などでもとりいれられるようになって、民間でも「灯り」を灯す風習が始まったという。
それが「元宵節」ではランタンを灯す習慣がはじまり各地でランタン祭りなどが行なわれている。
これには面白い逸話があるという。
「一羽の天鵞が天より人間界に舞い降りた際、一人の猟師の放った矢で傷ついてしまった。それを知った玉皇大帝は、自ら大切にしていた天鵞に変わって正月15日に天より兵を遣わし地上を焼き払うことを計画した。その計画を知った一人の仙人は民衆を救うために地上に降り、正月15日に家々で松明を燃やしランタンを灯すことで厄災を逃れることができると伝えた。
人々は仙人の言葉の通りに正月15日に松明を燃やしランタンを灯すと、その仙人は玉皇大帝に対し既に地上は焼き払ったと報告、玉皇大帝は衆神を率いて南天門より地上を見下ろすと、地上は赤々とした炎に包まれており、既に地上を焼き払ったと錯覚したため人間界が焼き払われなくて済んだ。このことから毎年正月15日にランタンを灯す習慣ができたといわれている。」
(Wikipediaより抜粋)
長崎のランタンフェスティバルは旧暦の1月1日~1月15日まで新地中華街で1万数千個のランタンが点灯されるという。
また台湾のランタンフェスティバルも 旧正月から元宵節に行なわれるそうですが、多くの行事は最後の元宵節に合わせて行なわれているのだという。
今年なら2月20日~24日が最もにぎやかなのだそうだ。
調べて見ると今年は桃園で2月22日から3月6日にたくさんのランタンが広場や通り沿いに並び花火が打ち上げられるという。
日本でも昔は意味のある日だったのだ。
旧暦の1月1日は「(大)正月」であるのに対し、1月15日は「小正月」といった。
小正月は満月(望)で、14日~16日までがこれに当たり、特に夜が行事の中心だったようだ。
今では正月が新暦の1月1日となってしまったので小正月も新暦で表示するように変わってしまった。
柿岡のじゃかもこじゃんが旧暦8月14日の夜と、15日(中秋の名月)の夜の2日間行われることにはやはり意味があったようだ。

土浦市東崎町の鷲神社

「皇紀二千六百年 鷲神社植樹記念碑」

境内にある弁天池 奥に見える赤い鳥居は境内社「瑞徳稲荷神社」。
じゃかもこじゃん考(終わり)
(じゃかもこじゃん考1~読むには → こちら)
一方の石岡市柿岡の八幡神社で行なわれている神楽「じゃかもこじゃん」は旧暦の8月15日ですので共に満月に行なわれています。
これは何か意味があるのでしょうか。
じゃかもこじゃん考は昨日で一旦終わろうと思っていたので、きょうのはまあ附録のようなものです。
太陽歴が一般的となり、月の暦である旧暦の考え方が薄れてしまって、戦後生まれの私達にはあまりピーンと来るものがありません。
中国や台湾などでは未だに正月行事など旧暦で行なわれていますので私達が忘れてしまった何かがあるのかもしれません。
そこで旧暦1月15日を調べて見ました。
この日については、なかなか面白いことが載っています。
まず旧暦の正月は「春節」で、今年なら2月8日(月)の昨日になります。
月の暦で言うと「新月」です。
では旧暦で言う年が明けての最初の満月が旧暦の1月15日で、今年なら2月23日(火)です。
やはり旧暦の中でも特別な日で「元宵節(げんしょうせつ)」となります。
この元宵節というのは元月の最初の宵(夜)という意味で、過年は元宵節を迎えて終了すると解釈される重要な一日なのだそうだ。
この「元宵節」が漢の時代に始まったようだが、道教や仏教などでもとりいれられるようになって、民間でも「灯り」を灯す風習が始まったという。
それが「元宵節」ではランタンを灯す習慣がはじまり各地でランタン祭りなどが行なわれている。
これには面白い逸話があるという。
「一羽の天鵞が天より人間界に舞い降りた際、一人の猟師の放った矢で傷ついてしまった。それを知った玉皇大帝は、自ら大切にしていた天鵞に変わって正月15日に天より兵を遣わし地上を焼き払うことを計画した。その計画を知った一人の仙人は民衆を救うために地上に降り、正月15日に家々で松明を燃やしランタンを灯すことで厄災を逃れることができると伝えた。
人々は仙人の言葉の通りに正月15日に松明を燃やしランタンを灯すと、その仙人は玉皇大帝に対し既に地上は焼き払ったと報告、玉皇大帝は衆神を率いて南天門より地上を見下ろすと、地上は赤々とした炎に包まれており、既に地上を焼き払ったと錯覚したため人間界が焼き払われなくて済んだ。このことから毎年正月15日にランタンを灯す習慣ができたといわれている。」
(Wikipediaより抜粋)
長崎のランタンフェスティバルは旧暦の1月1日~1月15日まで新地中華街で1万数千個のランタンが点灯されるという。
また台湾のランタンフェスティバルも 旧正月から元宵節に行なわれるそうですが、多くの行事は最後の元宵節に合わせて行なわれているのだという。
今年なら2月20日~24日が最もにぎやかなのだそうだ。
調べて見ると今年は桃園で2月22日から3月6日にたくさんのランタンが広場や通り沿いに並び花火が打ち上げられるという。
日本でも昔は意味のある日だったのだ。
旧暦の1月1日は「(大)正月」であるのに対し、1月15日は「小正月」といった。
小正月は満月(望)で、14日~16日までがこれに当たり、特に夜が行事の中心だったようだ。
今では正月が新暦の1月1日となってしまったので小正月も新暦で表示するように変わってしまった。
柿岡のじゃかもこじゃんが旧暦8月14日の夜と、15日(中秋の名月)の夜の2日間行われることにはやはり意味があったようだ。

土浦市東崎町の鷲神社

「皇紀二千六百年 鷲神社植樹記念碑」

境内にある弁天池 奥に見える赤い鳥居は境内社「瑞徳稲荷神社」。
じゃかもこじゃん考(終わり)
(じゃかもこじゃん考1~読むには → こちら)
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