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三之分目大塚山古墳(香取市小見川)

 先日銚子に行く時に千葉県香取市にある「大塚山古墳」へ立ち寄りました。
場所は国道356号線のすぐ脇ですので、前にも何度もこの近くは通っていたのですが、ここにこのように大きな古墳があるのに気がつきませんでした。

FBで紹介していただいた断腸亭さんに感謝です。

この三之分目は旧小見川町で、成田線の佐原から2駅目の水郷駅から1km程東です。

このような場所に香取の海が広がっていた時に、豪族の墓があったんです。
小見川の辺りは現在の内陸の方にかなり水が入り江のように広がっていたはずです。

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全長123mの前方後円墳。
5世紀中葉の築造とみられ、かなり古くて立派なものだ。
東国2位の石岡にある舟塚山古墳は全長が186mである物と比べてもそんなにそん色ない。
舟塚山古墳が5世紀後半の築造と考えられているのでこちらの方が多少早いようだ。

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まわりが住宅地で囲まれてしまっているので、全貌がよくわからない。

5世紀の古墳としては
行方市の三昧塚古墳は全長86m。
水戸市の愛宕山古墳は全長136.5m
であるからこれらに匹敵する。かなりなものである。

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頭頂部(後円部)への入口登り階段。両側に桜の木が植えられている。
また頂上には一般のお墓がある。

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頭頂部から利根川が望める。
かなり近い距離だ。

当時の地形をみようとFlood Mapsで水面を2~3mくらい上昇させてみると、現在の国道辺りまでは香取の海に下になり、この古墳のすぐ近くまで水が迫っていたと思われる。

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利根川と古墳との間の町は三之分目(さんおわけめ)という江戸時代?の開拓で一、二、三と分けた区分の最大の町が広がっている。

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前方部には小さな石の祠がいくつか置かれている。
住宅がすぐ近くまで迫っている。

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前方部側から後円側の頭頂部を振り返ってみた。
形が少しいびつな気がするが、これは自然のものだろう。
なかなか雄大である。

どんな人物の古墳なのだろうか?
「香取海の水上交通を制した5世紀中葉の下海上国の有力首長墓と考えられている。」とあるが・・・・。

なかなか興味が尽きそうにない。

香取地区 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/02/10 20:13
コメント
古墳
横浜は鶴見の近くで前方後円墳となると、港北区の開発で残った北センターのが有名ですが、近いとなると多摩川園前の多摩川台にある古墳群が有名です。鶴見には昔は円墳は多くありましたが、みな開発で壊されてしまい、また横穴古墳もほとんどなくなったのではと思います。いままででよく行ったとこでは山野辺の道でしょう。 考古学は好きなので、古墳とかも好きで、昔はよく横穴古墳へもぐりこんで、天井をみたら、虫だらけで逃げたこともありました。
Utamさま
> 横浜は鶴見の近くで前方後円墳となると、港北区の開発で残った北センターのが有名ですが、近いとなると多摩川園前の多摩川台にある古墳群が有名です。

やはり古墳は関西地区ですね。
大きさも比べ物になりません。
でもこの香取地区や石岡などの古墳も大和の様式が伝わっているので文化的につながりがあります。
やはり興味は尽きないです。

> 鶴見には昔は円墳は多くありましたが、みな開発で壊されてしまい、また横穴古墳もほとんどなくなったのではと思います。いままででよく行ったとこでは山野辺の道でしょう。 考古学は好きなので、古墳とかも好きで、昔はよく横穴古墳へもぐりこんで、天井をみたら、虫だらけで逃げたこともありました。

考古学の古墳などの調査は冬場しか行いませんね。どんな虫がいるかわからないので中に入るのは冬場だそうです。
もう少し天皇御陵と言われる場所の発掘などができるといいのですが・・・
本当のことはわからない方が良いこともあるのでしょうね。


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