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玉里資料館(2)

 この玉里地区の資料館はやはり古墳時代の遺跡が優れている。

縄文時代、弥生時代、古墳時代と展示物が並んでいる。

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小美玉市も3つの町村が合併したが、古墳が多く残されているのはこの玉里地区だ。
それだけ歴史的には古い。
小美玉市の史跡文化財ガイドによれば、8個の古墳が紹介されているがすべて旧玉里村だ。
「木船塚古墳」「舟塚古墳」「雷電山古墳・雷電山経塚」「権現山古墳」岡岩屋古墳」「滝台古墳」「桃山古墳」「山田峰古墳」の8か所だ。

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その古墳から出土したと思われる展示物が置かれている。
これは鉄製の刀剣(直刀)、勾玉、金環などだ。
高崎地区にあった富士峰古墳(全長68mの前方後円墳)
石岡も風土記の丘の有料展示場内に飾られている。

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この説明にあるように4世紀から古墳文化が伝わっていたことが分かる。

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この壺は権現平古墳群から出土したもので、4世紀頃に畿内、東海などの影響がみられるという。

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昨年文化財に登録された舟塚古墳から出土した埴輪などが展示されています。
この時の新聞記事によると石岡の貴重な歴史資料「税所(さいしょ)文書」も県の文化財に指定されています。

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これが円筒埴輪です。
この豪族が畿内(奈良地方)と関係があった証しとみられています。

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玉里村時代の各種歴史資料が展示され、価格も表示されていたので1冊買ってきました。
「五万堀遺跡」の発掘調査報告書(1997年)です。(A4x約100頁)(500円)

この資料も係りの人が数人であちこち探して持ってきてくれましたが、資料整理もなかなかまだ合理化されていないようですね。

もっともこの資料が年に何冊売れるかどうかは知りませんが多分僅かでしょうね。
私はこの玉里地区にも五万堀と名がつく場所があることに前から気になっていましたので・・・・
でも内容は古代の遺跡がいろいろ出たことくらいか?
ここに古代官道があったとも考えられないか?

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展示室の中には野仏などもあり、ほんわかした温かみのある展示室となっていました。


玉里地区 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/03/21 18:29
コメント
拍手コメントありがとうございます
> 古代にその水運と、路の便利さで経済力を養い、都と他のエリアをつないで、大きな権力をもっていた豪族がいたのがわかることはすばらしいことだと思います。古墳はその証明ですし、そのまわりにある住居とか、土師・須恵器等の遺物もすばらしいものが残されていると思います。古代を知ることが現在を知ることにつながりますね。

やはり霞ケ浦周辺は色々な豪族がいたようです。
住みやすい場所だったのだと思います。
大和、東海などともつながった文化が見られるのにも興味が湧きます。


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