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十握神社

 昨日紹介した阿見町廻戸(はざまど)の高台の一角に古い神社がある。
十握神社(とつかじんじゃ)という変わった名前で、祭神は經津主神。

阿弥神社、室崎神社、十握神社の3つを竹来三社と言われている。
(こちらの話はもう少し調べたいので明日にでも書きます。)

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廻戸(はざまど)城があった高台台地の一番はずれの坂を上ったところに神社の入り口があった。
参道は他の2社(竹来阿弥神社、室崎神社)と同じように南南西を向いている。

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この写真のように大地の一番端に神社がある。
住宅もすぐ下に迫っている。
向こう奥に霞ケ浦が見える。

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十握(とつか)とはどういう意味であろうか。
ネットで調べてみると瀬戸内海のちいさな島「志々島」にも同じ名前の神社が残されている。
志々島は本当に小さな島だが樹齢1200年異常ともいわれる大楠の大木がある。

志々島の十握神社の祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)であり、 「十握」の名前は日本武尊が持っていた十握(束)剣から来ていると書かれていた。

やはりこちらも十束(十握)の意味だろうか?

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拝殿前に小さな土俵があった。
奉納相撲が行われていたのだろうか。
室崎神社にも小さめの土俵があった。

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神社はこんな崖っぷちに建てられたとも思えないので山が削られてしまったのかもしれない。

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境内社。

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本殿。

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少し南に下がって神社を見たところ。
木々がこんもりしているところが神社。

左手は住宅、右手は「まほろば」という施設。 
また神社の裏手の下に名前のわからない寺がある。
(神宮寺かもしれない)

阿見・美浦・稲敷 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/05/24 15:22
コメント
No title
こんばんわ。福島へ行ったり阿弥に戻ったりお忙しい毎日ですね。
さて、阿弥神社、室崎神社、十握神社を一気通貫で並べてみると、ずっと先には神崎神社があります。
神崎神社は丘の上だから天気が良い日には阿弥神社から直接見えるかもしれないですね。
その他にはあまりめぼしい神社に縁がないのは比較的古い時代の周辺に神社が少ない時代に神社が創建されたからとも考えられます。
阿見神社からもう一つ先の古女子神社は八方美人であちこちの神社に縁があるというのは周りの神社ができた後にできたからではないかとか、いろいろ想像が膨らみます。
阿見にはかなり古墳群があるのである時期までは栄えていたのが地理的に台地で大きい川がないから稲作には不向きな場所で稲作が主流になるにつれて経済の中心は土浦や石岡に向かったのでこの3つの神社は取り残された形になったのではないでしょうか?
うさぎ小屋さま
> こんばんわ。福島へ行ったり阿弥に戻ったりお忙しい毎日ですね。

何か用事があってついでに立ち寄っていますので、思いつくまま無計画です。
ブログのネタ探しですね。毎日更新はしんどいですね。

> さて、阿弥神社、室崎神社、十握神社を一気通貫で並べてみると、ずっと先には神崎神社があります。
> 神崎神社は丘の上だから天気が良い日には阿弥神社から直接見えるかもしれないですね。

神崎神社も7世紀に建てらえた大浦沼二つ塚の宮を移したといわれているようですからこの位置関係も確かに気になりますね。
下総と常陸の堺というのでこのあたりで別れてしまったのは鹿島・香取の神は昔は一体だったのかもしれない気がします。

> 阿見にはかなり古墳群があるのである時期までは栄えていたのが地理的に台地で大きい川がないから稲作には不向きな場所で稲作が主流になるにつれて経済の中心は土浦や石岡に向かったのでこの3つの神社は取り残された形になったのではないでしょうか?

興味深い考察です。ありがとうございます。

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