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香取~下小野~織幡・虫幡(3)

 今回紹介している下小野~織幡~虫幡~木内地区は小見川町と合併した新香取市の丁度中央になります。
しかし特に目立った観光施設もなく畑や原野、森が広がりあまり特徴的な施設・場所が存在しません。

なぜこんなところを探索する気になったのか?
もうだいぶ前に木内大神に行ったときに不思議な感覚に襲われました。
大きな木の周りにたくさんの板碑などがならんでいたのです。

この奥に何があるのだろう? そんなことを考えていました。
そして佐原の街を歩き、そこに流れる小野川をさかのぼるとこの何もないと思われる地域にやってきます。
下小野という地名もこの小野川と関係があると思われます。

さて、今回は下小野からさらに東に行くと「織幡」という地区になります。

織幡などという地名も何か曰くがありそうですね。

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この織幡に県指定文化財の鎌倉時代ころと思われる仏像が1か所に5個も保存されているお堂があります。

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この織幡地区にかつて「花見寺」という大きな寺が存在したといわれています。
現在残るのはこの観音堂のみです。

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この観音堂に33年に一度しか開帳されない仏像が5体あります。

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お堂の周りには古い石塔や板碑などが無造作に置かれています。

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お堂を取り囲むように紫陽花が植えられています。

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5体のうち、1つだけが1.3mほどの木造十一面観音像ですが、残り4体は30~40cmほどの小さな仏像です。

2つは善光寺式3尊の2つとみられ、残りの一つがなくなったのではないかと書かれています。

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昔建てられた県指定文化財の石碑。

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紫陽花もきれいに咲いており、こんな場所にこのような仏像が残されているというのも驚きです。


香取地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/07/02 19:53
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