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かすみがうら市文化財一般公開(2)-文殊院(3)

 下志筑の文殊院で公開された展示物を紹介します。

市指定文化財は下記の2点です。
まず1点目は「木造阿弥陀如来坐像」。
この文殊院の本像で境内の阿弥陀堂にあったものだそうです。
製作年代は鎌倉時代。寄木造りです。

おそらく台座などは後から修理、または製作されたものでしょう。

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もう一つは、「木造聖観音菩薩立像」で、こちらは平安時代とかなり古い。
一木造り。

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こちらは説明はありませんが、寺の二十世の像と位牌でしょうか。

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そして隣にいくつかの位牌が置かれており(下の写真)、この中に志筑の本堂家三代目?の位牌があるといっていたが・・・・
秋田からやってきた本堂氏がこの常陸国に来てからの三代目なのか?
よく聞いてくるのを忘れてしまった。

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上の写真は平安時代の一木造りの男神像だとか。

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こちらは室町時代の「虚空蔵菩薩坐像」で像の底部に「肥後国合志郡」の文字があるという。
いつ、どのように肥後国(熊本)からこの地に渡ってきたのか・・・・。

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こちらは銅製懸仏(鏡面付)となっています。
康暦3年(1381)の銘があり、大瀧山大神宮寺の墨書があるそうです。

この大瀧山とはどこでしょうか? 岡山??

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この下志筑の文殊院(豊森山常玄寺文殊院:真言宗智山派)は、「かつてこの下志筑にあった「常源寺」という寺院が存在し、その寺院が今の寺院の前身だと考えられており、江戸時代に宥円(ゆうえん)上人により中興開山された」との説明がされています。

常陽リビング社の記事によれば「本堂南側の境内からは丸瓦と平瓦が一体の桟瓦(江戸以降に普及)以外の瓦が出土している。瓦は室町時代前期のものと判明し、地区に残る1602年の検地帳に記された「寺屋敷常源寺」の記述から文殊院以前の「常源寺」の存在が浮かび上がった。」とかかれていました。


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志筑・かすみがうら地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/11/16 16:55
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