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三味線で鴫を立たせる潮来かな

 潮来の浄土真宗の西円寺は遊女を弔った墓があることで知られますが、昔の歓楽街としての面影も少し残されています。
西円寺は長勝寺にも近いのですが訪れる人は少ないようです。

ここに面白い石碑が置かれています。

大きな石碑の上側に夏目漱石が書いた一茶の句が彫られています。

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「 三味線で鴫(しぎ)を立たせる潮来かな 漱石 」 (小林一茶の句)

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この句を絵に描いたのが小川芋銭で、それを石に彫った。

絵と書はこちらのサイトに載っています。 ⇒ こちら (芋銭研究)

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小林一茶も鹿島から潮来に来て船で銚子に行っている。
小川芋銭も銚子・海鹿島にある石岡・高浜の笹目氏の別荘に逗留していて、潮来とも縁は深そうだ。

では漱石は?

調べてみると、漱石は「潮来天地青」という書を書いており、その自分の書の額が小石川の内田百閒の家に飾られていたと書いている。
やはり潮来にも来ているようである。







潮来地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/05/21 17:45
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