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旧瀬戸井街道の真家のお休み処

 私がこのブログで瀬戸井街道のことを書いたのは、もう6年も前。(記事は ⇒ こちら
水戸から筑波山への参詣の街道であり、天狗党が筑波へ向かった道でもあった。

その時「瀬戸井」とは群馬県千代田町瀬戸井であると思っていたし、多くの文献でそう書いてあった。
しかし、この瀬戸井にはもう1か所候補があった。

 茨城県結城郡八千代町瀬戸井

である。確かにここも候補としては「アリ」だと思う。
江戸時代に水戸藩が中心として地図は整備され、街道などの名前も付けられた。
その水戸藩の領域にここらあたりまで含まれるが、群馬県は意外に遠い。

6年前の記事だが2案あることを追記しておきたい。

もう一つ確認したいことがあり、今日、瓦会へ行った時に途中で立ち寄った。
厚茂峠(あづもとうげ)の道である。
石岡市真家集落から部原(へばら)、瓦塚へ出る峠道だ。

歩くにはこの道が近かった。
今日車で6年ぶりに走ったが、以外に道が狭く対向車がないことを願いひやひやしながら走った。
対向車も歩く人も誰もいなかったが、前来た時より意外に高い峠だと思った。
何位も問題はないが、あまり車で通ることはお勧めしない。

なぜこの道を通ったかというと「谷口家のかごの木」というのをもう一度確かめておきたかったのだ。

PA010010s1.jpg

真家地区から厚茂峠への登り口の手前に昔のお休みどころであった「谷口家」があった。

石岡市認定保存樹「谷口家のカゴノキ(鹿子の木)」

推定樹齢250年

 この道をそのまま西進すると厚茂峠を越えて部原に至る。かつては瓦会・部原と真家・岩間の両地区を結ぶ人馬用の街道であった。これを示す道標が道のすぐ北側に残っている。
この大木は行き交う人々にとってよい目印であったようで」、谷口家の祖先はここに茶店を構え、旅人たちの労をねぎらったという。
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PA010008s.jpg

だが前に見た時の木は根元の方の一部を残し切り取られていた。
道をまたぐように上に斜めに伸びていた「カゴノキ=鹿子の木」だったが、やはり危険になって切られてしまったのだろう。

鹿子の木というのは、木の肌が鹿の子供=バンビのような模様が付くのでそう呼ばれている。

昔の写真を探したので紹介しておきましょう。

kagonoki01_201710012334198d3.jpg
(7年前:2010年9月 撮影)
この時は斜めに道路をふさぐばかりにのびていた。

kagonoki_20171001233418e9e.jpg
(7年前:2010年9月 撮影)
鹿の子のような模様が特徴

PA010007s.jpg

厚茂峠の入り口(真家地区)
ここから山道になる。それほど距離はないが木々がおおい茂る山道だ。
道路は舗装はされている。

PA010006s.jpg

部原(へばら)地区側から峠側を眺める。




瀬戸井街道 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/10/01 23:42
コメント
ありがとうございます
こちらのアドレスを教えてくださりありがとうございます。
カゴノキの特徴はやはり名前の通り幹の肌模様ですね。
こちらで見たのはまだ比較的若かったのですが、肌を確認しませんでした。近日中にもう一度見てきたいと思います。
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