茨城の難読地名(その8)-七五三場

シリーズ1回目からは ⇒ こちら
七五三場 【しめば】 結城市
この七五三は人のお名前(苗字)にも使われており、知っておられる方も多いかもしれません。
「しちごさん」ではなく「しめ」と読みます。
しめ縄(注連縄)の「しめ」です。
昔、しめ縄には三本、五本、七本というように紐をぶらさげたため、しめ縄のことを「七五三縄」とも書いていました。
この地が何故この名前になったのでしょう。
「角川日本地名大辞典(茨城)」によると、鎌倉時代ころに毛呂(もろ)郷の南域に「志目波(しめは)郷」という郷名があったという。
また、戦国末期の秀吉が山川晴重に与えた知行目録には「志めは」と見えるとあります。
このため七五三場村(しめばむら)という名前は江戸時代初め頃から使われだしたようです。
「志目波」が「七五三場」に変わったいきさつが書かれたものは見つかりませんが、縁起の良い名前にしようとして変えたものと推察されます。
この地名が直接神社に結び付く記録は見つかりません。
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