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茨城の難読地名(番外編-1)-百目鬼

 今の郵便住所地名等にはないが、小字で使われていた地名の少し変わった地名を紹介します。

難読地名外1

シリーズ1回目からは ⇒ こちら 

百目鬼 【ざわめき】 石岡市(旧八郷町)柿岡地区
百目記 【ざわめき】 石岡市(旧八郷町)葦穂地区鯨岡
百目ケ崎 【ざわめき】 石岡市(旧八郷町)葦穂地区鯨岡

この「百目鬼」は恋瀬川岸の数筆の小字名で、数は少ないがこの「百目鬼」と書く地名は、山間地の町村や海岸の町村などに散見されます。
山間地では川の瀬の早い流れの川岸に付けた地名で、海岸では、激しい波の音が聞こえる処などに付けられた名前といえます。
サワメキ・ザワメキ・ドドメキなど水音をそのまま言葉としている。
漢字で表記する場合には、百目鬼・百目記・澤目木・堂目木・洞目気などの漢字で表記されている。
また、クルメキと同じ意味として来女木・久留米木として、激しく流れる水が、渦を巻いて流れる様を表現しているという。
(「八郷の地名」より)

山形県山形市百目鬼(どめき)   百目温泉(どめきおんせん)
青森県上北郡横浜町百目木(どめき)
宮城県気仙沼市百目木(どうめき)
宮城県加美郡加美町百目木(どうめき)
福島県二本松市百目木(どうめき)
千葉県袖ケ浦市百目木(どうめき)
宮城県大崎市鳴子温泉沢目木(さわめき)
栃木県 百目鬼川(どうめきがわ)

「百目鬼」で全国では「どめき」または「どうめき」と読むところが多い。
石岡の地名では「ザワメキ」となっているが、こちらは今はほとんど消えてしまっている小さな場所につけられた地名のようだ。

東京の「等々力(とどろき)渓谷」なども同じように水の流れる音が語源というのは間違いないと思う。


茨城の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/07/18 21:53
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