茨城の難読地名(その44)-樛木

シリーズ1回目からは ⇒ こちら
樛木 【つきぬき】 つくばみらい市(旧谷和原村)
「樛木」はそのまま読めば「つがのき」ですが、この地名では「つきぬき」と読みます。
「ツガノキ」=「栂」(ツガ)です。松の一種で大きな木となります。栂池=ツガイケで知られている漢字ですね。
人名にも「樛木」姓が茨城県でわずかにいるようです。それもまた「つきのき」「つがき」などと読むようです。
なんだか色々な読みがあってわからなくなりますね。
名前の由来は「ツガノキ」が多く繁茂していたのか? もしそうならなぜ「つきぬき」などと読むのだろう。
一方、栃木県に「都賀郡」(つがぐん)があるが、この名前の由来は「、「ツガノキ(樛木、都賀乃木)」が多数繁茂することに因んだのではないかとしていた。
「樛」を使用した地名は他には見つかりませんでしたが、「つきぬき」で調べると、
栃木県那須塩原市槻沢 (つきぬきざわ)
がありました。
「槻(つき)木」はケヤキの古名だそうです。 ですから「つきぬき」というのはケヤキ=欅のことになります。
どこかで「ツゲノキ」と「ケヤキ」を混同して、「ツキヌキ」となったのかもしれない。
まあ理由はわからないが、意外にこれが正解かもしれないですね。
場所はつくばみらい市というよりはもう「水海道駅」(常総市)の直ぐ近くで小貝川に近く、洪水被害などもよくあったようです。
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