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茨城の難読地名(その55)-直鮒

難読地名55

シリーズ1回目からは ⇒ こちら 

直鮒 【すうぶな】 龍ケ崎市

龍ケ崎の駅の南側の低地。 西側が入地【いれち】という。
古代の地形を考えるとこのあたりは内海が広がっていたはず。

利根町側の「押戸」あたりから舟で今の市役所や流通経済大のあたりまで渡っていたと考えられる。

するとこの直鮒【すうぶな】という地名はどこからついたものなのだろう。

入地は土を盛って埋め立てた所か?  でも直鮒を「スウブナ」とは読めないが、どういう意味か?
説明はどこを探しても見つからなかった。

鮒(ふな)と付く地名を探してみよう。

秋田県能代市二ツ井町仁鮒(にぶな)
茨城県龍ケ崎市直鮒(すうぶな)
静岡県富士宮市羽鮒(はぶな)
三重県南牟婁郡紀宝町鮒田(ふなだ)
長崎県対馬市豊玉町貝鮒(かいふな)
大分県豊後大野市緒方町鮒川(ふながわ)
・・・・みな「フナ」「ブナ」ばかり。

<直をスの音で始まる読みの地名>

山形県飽海郡遊佐町直世(すぐせ)
茨城県龍ケ崎市直鮒(すうぶな)
新潟県三条市直江町(すぐえちょう)
富山県富山市直坂(すぐざか)
岐阜県大垣市直江町(すぐえちょう)
岐阜県羽島市足近町直道(すぐみち)

やはり「すぐ」とは読んでも、「すう」と読む地名は見つからなかった。
当て字なのか、それとも方言での違いなのか?
また、角川、平凡社の地名辞典、そのどちらにも載っていない。

フナ=鮒 という言葉の語源を調べてみると、フ=田んぼ ナ=魚 だとして、田んぼの近くにいる魚だという。
魚に付くと書くのは、フナがお互いにくっついて泳ぐとか、釣るのに食い付きがよい魚だとか言われています。



茨城の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/08/07 06:39
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