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茨城の難読地名(その60)-水守

難読地名60

シリーズ1回目からは ⇒ こちら 

水守 【みもり】 つくば市(旧筑波町)


角川の日本地名大辞典によれば、地名の由来は、日本武尊が東征の時、当地に泉(現在垂河【たるか】と称される)を得、その水が清澄であるため水守を置いたことにちなむという。縄文中期の水守明神遺跡がある。

たた平安中期には「水守郷」という郷名が常陸国筑波郡にあった。

この「水守」については、和名抄に書かれており、読みは高山寺本には「三毛利」、東急本には「美毛利」とある。

またこの地の昔の歴史を見ていれば必ず出てくる地名で、平将門の乱のときに、将門に対抗した常陸大掾(だいじょう)方の拠点がこの水守にあった。

平国香(くにか)はこの近くの石田に居を構えており、水守にも館を持っており、ここが将門に対抗する人々の拠点だった。
常陸大掾伝記によると「水漏ノ大夫」と出てきており、常陸大掾氏が国香の死(935年)後、石田からこの水守に本拠地を移し、その後「維幹(これもと)」の時(990年頃)に水守から北条の多気(たけ)山麓に移ったと考えられています。

地名の由来が角川の辞書に書かれている日本武尊(ヤマトタケル)が清らかなる泉を発見して水守を置いたという話しは伝説的な要素が強いのでないとしても、きれいな泉がありここを守るために「水守=水部(もひとりべ)」を置き、この水を使って田へ水を供給する条里制がかなり初期の段階からできていたものだと考えられます。

<水守の付く地名>
茨城県つくば市水守(みもり)
石川県輪島市水守町(みともりまち)
静岡県藤枝市水守(みずもり)

上記の3か所が出てきますが、読み方がそれぞれ少しずつ違います。
どうやら意味は同じような水を守る人たちのことのように思われます。

また、奈良県の法隆寺の近くに目安【めやす】という地名があります。

奈良県生駒郡斑鳩町目安(めやす)

この目安の地名にまつわる昔話に水守(みずもり)が出てきます。(参考まで)

目安の大根美人 ⇒ こちら

<ミモリ、ミズモリ地名>
宮城県栗原市高清水三森(たかしみずみもり)
福島県白河市表郷三森(おもてごうみもり)
青森県弘前市清水森(しみずもり)




茨城の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/08/12 06:33
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