fc2ブログ

温度差

4月3日 日曜日 朝からテレビでは今までの原子力体制などの議論をコメンテータが言っている。
基本的にはコメンテータの話は半分程度にしか聞かないが、今回私が書いているのも事故が起こった後にコメントしているにすぎないので同じ穴の狢かもしれない。

しかし、今回の震災の後に色々な人の動きも見えて「この国も底力はある」とも感じている。
その中で気になるのは人々の温度差である。

どうも「他人の痛みがわからない人」も多い。
これは「想像力がもともと欠如している」か、「自らが体験していないことにに対することは考えることができない」人なのではないか。

今回の震災では確かにこの石岡ではまだら模様に少し被害があった程度かもしれない。しかし茨城にも大きな被害があったところもある。しかしなかなか思いは及ばない。

今回いち早く避難民を受け入れて手厚い援助をしていたのは新潟県だという。中越地震で被害を受けた人々だ。
いつ自分がその立場になるかわからないのに自分のことだけに血眼になっている人は結構多いと思う。
福島ナンバーの人を旅館で泊めなかったり、飲食店の入口で断ったりなどの話を聞くたびにイライラ感もヒートアップする。
ただ、今回は頭が下がる話も多い。郵便屋さんも車が使えず自転車で毎日必死でやってくれた。
宅急便配達も受け付けでは「いつ着くかわかりませんよ。それでもいいですか?」などと言われたが翌日届いた。
常磐線の復旧も遅いという人もいるが、実際に復旧している現場を見ればとてもそのようなことは言えない。
しっかりそれぞれの立場で頑張っている人たちがいる。

今回の原発の事故を見ると、日本の神話が崩れかねない日本のリスク管理能力が問われている。
ISO9001が日本に導入される前、品質は日本は優れているので、品質管理ができていないヨーロッパの製品に適用される程度のものだと思っていたことがある。
しかし、品質管理の考え方はこちらの方がよほど合理的であると考えるようになった。
海外との取引をしていたので、国内はまだそんなものは知らない人も多かったが、瞬く間に浸透していった。
日本は本音と建前を使い分ける。これも本音は「こんなものは邪魔だ。しかたなしでやっている」と形骸化が進んでいる。
「我欲」が世の中の平和と安定に影響するほどにはなっていないか、など反省すべき時ではないか。
書かない予定だったが、また少しは書いて行かなければならないかもしれない。
「止める」というと「止めるな」と読者の方から言われてしまった。

石岡の市報に「ネットで誹謗中傷する書き込みは止めよう」と言うことが載っていた。
家内は「これってあなたのことを言っているのじゃない!」などと言われてしまった。
しかし、誹謗中傷などはしていないつもりだ。
こんなことを載せるくらいなら「情報を素早く正確に流していれば、こんなことは言わなくてもいいはずだ。」と声を大にして叫びたい。

今日の情報を一つ載せます。

・高速バスが4月1日から新しい時刻に変更されました。
 内容は水戸~東京間のバスが昔に戻りましたが、変更点は
 1)本数が増便された
 2)往復のツインチケットが2700円となり、200円UPとなった。
本数は例えば午前7~9時台では(東京行きの石岡発の時刻)
 05、15、17、35、45、47分の6本です。
かなり多いです。(関東鉄道&JRバス)
(注)水戸始発ですので、時間通りに来るとは限りません。また、平日朝は混雑して時間通りに着かない事は多いです。途中で下りて筑波エキスプレスに乗れるようになっていますが・・・。
ご参考まで。

震災後の状況 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2011/04/03 09:48
コメント
新聞記事
Roman様
公的機関が誹謗中傷を止めようとおっしゃるなら
それも結構。
では新聞記事のみ御紹介。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/stt11040307430000-n1.htm

根も葉もないことを触れて回るのと、然るべく
腹を立てるのは違いますよね。この国はまだ
日本海の向こうの国々とは違うはずですし。
一方で公的機関が風評を拡大しているかのごとき
現況にはいかに反応すべきでしょう?

Re: 新聞記事
行徳様
情報、コメントありがとうございます。
少しは声をあげておかないと、お上は自分の都合のよいように
解釈して勝手に自己利益誘導に走ります。
本当に情けない低レベルの集団になっているのかもしれません。
まだ希望も持ちたいと願っていますが・・・。
もう少しだけ好きなことを書いていってもいいでしょうかね。
 
頑張りますByそ~り
仰せの通りです。
風説の流布やデマ、誹謗中傷と、見識、考察に
基づいた意見表明とは違います。
それも気に入らないと言うのであれば、日本海の
向こうの国と変わりません。

今やっている昼の報道番組で、避難民の方曰く、
そ~りは何を聞かれても、頑張りますとしか
言わない、なにを具体的にどう頑張るのか、、。

当然上がる声です。これも誹謗だと言うのでしょうかね。


No title
常磐線開通を知り、電車で子供たちと帰省しました。沿線の家々の屋根にブルーシートが多くみられ、東北の被害よりははるかに少なかったとはいえ、凄い地震だったのだな、と実感。幸い実家は
小さい灯篭がいくつか壊れたのみ。家の中の物は何一つ倒れませんでした。
 壊れた灯篭を、広場に捨てに行きました。瓦礫の山に、びっくりです。石岡の町中の古い倉庫や、家も、瓦や壁が崩れていましたね。「要注意」とかかれた張り紙も見ました。大きな余震が怖いです。
 滞在中にも何度か余震がありました。
 私が今住んでるところは、停電も断水もなく、
壊れた建物もありませんでした。余震はたまにありますが、揺れが小さい(今のところ)
 やはり体験した者でないと、わからないことは
あるのでしょう。被災した人たちと同じ気持ちになるのは、難しいし、ただ「かわいそう」とうわべだけの同情も、苦手です。
 さて、久しぶりにブログを読んで、びっくりです。誹謗中傷と意見は違いますよね。私はRoman様のブログを読んで、いつも感銘を受けてます。
 以前から東電の安全管理に疑問を感じ、提言をした方がいたそうですが、東電側から全く相手にされなかったそうです。その提言を受け入れ、
安全対策をしたのが、東海村にある原発。おかげで、今回は、事なきを得たわけです。
 意見をきちんと聞く、受け止める、そういう姿勢がなければ、いつしか意見を言う人もいなくなってしまいます。私はそれが一番怖いです。
 
Re: No title
べあべあ様
こちらにお帰りでしたか。
やはり土浦よりは被害も大きいですね。
東京の方は揺れたけれど被害がないとやはり理解がしにくいようです。
また逆にここより北での被害も大きいのでやはりこちらも理解が及ばないようです。
私の家は中のものはほとんど大丈夫でしたが、屋根瓦が落ちてブルーシートをかぶせています。
何時になったら直せるか?
この程度でよかったと思っています。
余震は意外に慣れてしまいました。揺れていないと調子が悪いなどと言う人もいます。
それと誹謗中傷を注意されたわけではありません。
市も情報をきちんと流さないのに、国から言われて様なことは早いなと感じただけです。
ただ、色々な意見がありますので書き方には気を使います。

そういえば、行徳さんも石岡の出身で、馬の話でべあべあさんにコメントを書いていましたが詠まれましたか?
http://yotsuba23.blog104.fc2.com/blog-entry-286.html#comments
です。
馬2
べあべあ様
こちらに失礼します。
馬は多分1967年あたりまでいたように思えます。
あやふやな記憶ですが、なぜこう思うかと言えば
この年の翌年68年には我が家にもカラーTVが
やってくる、総社横の小学校にも鉄筋校舎ができる、
アポロが月に到達するなど、身近な景色や世界が
あれよあれよと変わっていく時期でした。
で68年、自分がx年生だった年以降馬が記憶から
消えているのです。
この頃は、市役所、保健所は総社の近く(つまり
かつての国衙の近く)に、警察署、消防署は
駅前にありましたが、これらも移転し、高圧鉄塔
が立ち並びと風景がどんどん変わって行きましたっけ。
ジャイアン達が集まっていそうな街中の空き地
(三角ベース野球場)も次々と消えていきました。遠い記憶ですね。

管理者のみに表示