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原発圧力容器の破損

4月4日 2度目の投稿です。
今日は気になるニュースがたくさんあった。如何にこの国の原子力行政が国の政策と合致して都合のよい安全神話が作られているかが見えてきた。とても怖くなってきたのでさわりだけを書くに止めたい。

1)「電源喪失で容器破損」東電報告書検討せず(2011年4月4日03時08分 読売新聞)
 東京電力福島第一原子力発電所2、3号機で使われている型の原発は、電源が全て失われて原子炉を冷却できない状態が約3時間半続くと、原子炉圧力容器が破損するという研究報告を、原子力安全基盤機構が昨年10月にまとめていたことがわかった。 東電は報告書の内容を知りながら、電源喪失対策を検討していなかったことを認めている。
・・・この記事を読んだ時「東電は何やっていたんだ」という気持ちになった。皆さんもきっと同じ気持でしょう。
しかしもう少し色々な記事を調べて行くと、少し違った側面が見えてきた。
(1)まず、この「原子力安全基盤機構」とはどんなところかと言うと、2003年に設立された経済産業省所管の独立行政法人である。ホームページなどを見ると「強い使命感を持ち、科学的・合理的な判断をする 中立性・公正性を保つ古都を理念に、原子力発電所や核燃料サイクル施設などの原子力施設の安全確保に関する専門的・基盤的な業務を、原子力安全・保安院と連携して行う」ところだという。
なかなかやるではないか? と思ってしまう。
しかし、この独立法人は、平成19年度の調べで職員の平均年齢:50.8歳 平均年収:994万円となっており、天下りの無駄排除で挙がっている独立行政法人の中で給与水準が第1位の団体である。

また、この研究結果を調べると、福島第一原発の最初の設計は米国GE社であり、この設計者がこの安全性に対し、すでに20年以上前に疑問を投げかけているのです。
そのため、福島第一ではこの沸騰水型軽水炉型の原発の格納炉に圧を逃がす安全弁を後から追加しているのです。
危険性はすでにわかっていたと思われます。
これを、安全だと言い続けていたことは「人災だ」といわれても仕方がないのでは。

(2)佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」(週刊朝日 3月30日(水)17時56分配信)
この記事も核心をついています。汚職(本人は濡れ衣と主張)で失職した知事です。
福島原発のプルサーマル(プロトニウム燃料の再利用)計画にまったをかけたために、はめられたと本人は言っています。
でも、ここに書かれていることが本当であるとすると、原発行政の仕組みが見えてきます。

(3)<原子力安全委員会の使命> :委員会のHPより
 我が国の原子力利用は、平和の目的に限り、安全の確保を旨として、民主・自主・公開の三原則の下に進められ、エネルギーの確保などを通じて国民生活の水準向上に寄与しています。国は、原子力利用の大前提である安全を確保するため、原子炉や核燃料物質等の利用については、法律に基づく規制を行います。原子力安全委員会の使命は、原子力利用時の安全確保を確実なものとすることにあります。
 原子力利用に際しては放射線や放射性物質の発生を伴うことから、万一の事故などでこれらが人々の健康や環境に悪影響を与える可能性(リスク)の存在を完全に否定することはできません。原子力安全の目標は、このようなリスクを社会が容認できる水準に抑えることにあります。この目標を達成し、さらに高い安全の水準を目指すためには、原子力利用に関わる事業者と規制に関わる行政機関が、共に安全確保のためにより効果的な方策を生み出して実行に移す努力を続けることが必要であり、さらにこのような努力について国民に知っていただく必要があります。
班目 春樹 (専門:流体・熱工学) 1972.3. 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1990.11. 東京大学工学部教授
1995.4. 東京大学大学院工学系研究科教授
2010.4. 原子力安全委員会委員(常勤)

久木田 豊 (専門:原子力熱工学) 1975.3. 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
1990.4. 日本原子力研究所東海研究所安全性試験研究センター
原子炉安全工学部熱水力安全研究室長
1996.10. 名古屋大学大学院工学研究科教授
2009.4. 原子力安全委員会委員(常勤)

久住 静代 (専門:放射線影響学) 1972.3. 広島大学医学部医学科卒業
1988.5. 日米共同研究機関・放射線影響研究所臨床研究部副部長
1989.4. 広島大学原爆放射能医学研究所非常勤講師
1996.4. (財)放射線影響協会放射線疫学調査センター審議役
2004.4. 原子力安全委員会委員(常勤)

小山田 修 (専門:原子炉構造工学) 1970.3. 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
2002.4. (株)日立製作所技師長
2005.10. (独)日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門長
2007.10. (独)日本原子力研究開発機構原子力科学研究所所長
2009.4. 原子力安全委員会委員(常勤)

代谷 誠治 (専門:原子炉物理・原子炉工学) 1974.3. 京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学
1996.4. 京都大学原子炉実験所教授
京都大学大学院エネルギー科学研究科教授(兼任)
2003.4. 京都大学原子炉実験所長
2010.4. 原子力安全委員会委員(常勤)

・・・この人たちが省庁とは独立した総理大臣直属の委員会です。平均年収は1600万円だそうです。(週に1回数十分の会議があるだけだといいます)
でも事故後真っ先に国民に説明して、事故処理のイニシャチブをとらなければいけない組織ですが、数日間まったく報道の前には姿を現しませんでした。

会見を聞いていると、福島の県民や、日本の将来をこの人たちに託して良いのか背筋が寒くなってきます。
事故が起きた後もしばらくは、「原発は爆発しません。安心です。」と本当に信じていたと思われます。

あまり悲観的なことばかりを書いてはいけませんね。
この事故はチェルノブイリ以下であり、スリーマイル島以上であることは確かです。
もう少し丁寧に過去の事例を調べておきたいですね。
みんなが逃げ出さなくてはならないというようなことはおきそうにありません。

しかし、危険は他にもあります。
当然浜岡原発がもっとも対策を急がねばなりませんが、今回と同じ沸騰水型軽水炉は駿河原発に使われている。
 
 

震災後の状況 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/04/04 19:12
コメント
25年前
ROMAN様
チェルノブイリの後ですから25年ほど前、広瀬隆氏の
著作がベストセラーとなり、その後朝まで生テレビで
東電や推進派と延々討論していました。
テレビのみならず、結局は時間かけて反対派を包囲し、
封殺していったように思えます。
25年後の真実はあらかた広瀬氏の予言どおりに進んでいます。
広瀬氏はその後原発を直接批判することから、世界、日本の
ノーメンクラツーラの暴露に向かいました。

教職員の情実採用、公共工事の談合、黒い紳士達
との繋がり、利権集団としての政官業、相撲の
八百長、賭博など、週刊誌などでも取り上げられ、
まして狭い田舎社会では誰もが知っている、
公然の秘密でした。
2000年からこちら、それが秘密ではなく、公然
の事実化がどんどん進んでいます。
しかし、今回のこの原発ばかりは事実化する前に
どうにかするべきでした。しかもこのタイミング
でこの政権という巡り合せ。
高橋是清が暗殺され、その後陸海首脳とも武人と
言うよりもただの官僚でしかなかった方達を
戴き対米交渉に向かわざるを得なかった70年前
を彷彿とさせる最悪の歴史の一こまを迎えている
ように思えます。
米仏、米軍がこれほどコミットしてきているので
ある意味、すでに敗戦、占領の事態となっている
と言えるかも知れません。

Re: 25年前
行徳様
広瀬氏のNHKテレビ動画みました。
本当にこの方は信頼置けるように思いました。
すぐに浜岡は止めないとダメですね。
声を大にして言っていくしかないのでしょうが、この地震がいつ起きるのか?
私は1年後だと思っています。

それも静岡と東京2つ。
こんな予感が当らない事を祈ります。

またべあべあさんのコメント読んでくださいね。
この間のコメントに対してです。

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