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門々の下駄の泥より春たちぬ(7)

≪三愚集≫No7

門々の下駄の泥より春たちぬ (小林一茶)

七番日記に「門/\の下駄の泥より春立ぬ」とある。

「春立つ」が季語ですね。
まあ「立春」というよりも少しニュアンスが違う気もしますが同じでしょう。

昔は道路が舗装されているわけではないので、春になると下駄に泥も付くのでしょう。

三愚集_17P
(夏目漱石 書)

三愚集_18P
(小川芋銭 絵)

一茶の「立春」「春立つ」が季語の句
★ 初春のけ形りは我(と)雀かな
★ 春立といふばかりでも草木哉
★ 春立やよしのはおろか人の顔
★ ちぐはぐの下駄から春は立にけり
★  沙汰なしに春は立けり草屋敷
★ 春立やかゝる小薮もうぐひすと
★ 春立といふより見ゆる壁の穴


三愚集 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/05/22 06:36
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