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生きてゐるばかりぞ吾と芥子の花 No12

≪三愚集≫No.12 生きてゐるばかりぞ吾と芥子の花 (小林一茶)

七番日記には 「生て居るばかりぞ我とけしの花」 とある。
一茶の48歳の時の句であるが、芥子の花も自分も生きているばかりだという。

一茶は芥子の花に男気を感じていたという。
そんなけしの花と自分を比べている。 
自分は芥子の花と同じ無用ものだろうか?

同じ年に
★ ちる花や已(すで)におのれも下り坂
★ 花さくや欲のうき世の片隅に

などという句も残している。 何か通じるものがある。

三愚集_27P
(夏目漱石 書)

三愚集_28P
(小川芋銭 絵)

一茶63歳で次のような句もある。

★ けし提げて喧嘩の中を通りけり

自分の人生は芥子を提げて喧嘩の中を通るようなものだったなあと振り返っている。
そして65歳で亡くなった。

三愚集 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/05/25 06:34
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