fc2ブログ

初雪がふるとや腹の虫が鳴く No23

≪三愚集> No.23 初雪がふるとや腹の虫が鳴く(小林一茶)

七番日記に 「はつ雪が降とや腹の虫が鳴る」 とある
(文化7年末 1810年 一茶 48歳)

この年、長野に帰京して遺産分け交渉するも不調。
故郷の冬は雪深い地方だ。

友人宅に泊まり、持ち金を紛失したこともあり、心も少し落ち込んでいたようだ。
○ ちる花や已(すで)におのれも下り坂
○ 生きて居るばかりぞ我とけしの花
などと句がある。

三愚集_49P
(夏目漱石 書)

三愚集_50P
(小川芋銭 絵)

★ 腹の虫しかと押へてけさの雪
★ 初雪や故郷見ゆる壁の穴
★ はつ雪をいま~しいと夕哉
★ はつ雪のひつゝき安い皺手哉
★ はつ雪や朝夷する門乞食
★ はつ雪や犬なき里の屑拾ひ

三愚集 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/06/03 07:46
コメント

管理者のみに表示