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日本語と縄文語(12) 動物、鮭

 今回は、動物の名前を少し探っていきます。

サル(猿) : 【sara 地があらわれている + o 尻】 ⇒ 【saro 猿】 ⇒saru
  このsaraは日本語でも「サラけだす」というように使う。 尻が真っ赤なのが猿と言う事か?

saru2.jpg


イヌ(犬) : 【inun 漁のために水辺にいる + pe もの】が 【inume 犬メ】と変化したのか?

キツネ(狐) : 【ket 獣皮を干す枠 + ne である、になる + i もの】 か?
  アイヌ語では【chirinnup キツネ : chi われわれが + ronnu どっさりと狩猟する p もの】

ウサギ(兎) : アイヌ語で 【osike : asi 後を追う ke する】
  昔の東国地方の方言で「ヲサギ」「オサギ」とも言うので、オとウが転じたか?

シカ(鹿) : 【si 本当の + ipe 食べ物  siipe】
  一般に鹿(エゾシカ)はアイヌ語で【yuk ユク】というが、これは熊やタヌキなど食料として大切な動物全般に使われていた言葉。

カモシカ : 【kama カマ 岩】 + シカ(上記) 山羊(カマシシ) ?

ネコ(猫) : アイヌ語で【chape チャーとなく pe もの】
  青森・秋田・山形・・・チャペ、チャッペ
  千葉・・・チャンベ
  などという。  
まあ、おしゃべりな者をチャベ、ヤンチャ娘をチャンピー、おチャッピなどという地域があり、茨城のごヂャッペッパなどもこのあたりからの言葉か? チョッカイなどもネコに由来する言葉とも考えられる。)茨城県猫島にある小字名に「猫手=チョッケ」がある

オオカミ(狼) : 【wosekamuy = wo うおー se という kamuy 神】
  このように擬音の言葉との組み合わせには・・・
   をめく : 【wo+ mek 吠える】
   わめく : 【wa + mek 吠える】
   うめく : 【u + mek 吠える】

さて、まだまだあるが少し休憩に「サケ」と「スケ(介)」について・・・・

常陸国風土記に助川の地名由来として
「助川の駅家(うまや)あり、河に鮭を取るが為に、改めて助川と名づく。 俗(くにひと)の語(ことば)に、鮭の祖(おや)を謂ひて須介(すけ)と為す。」とある。

鮭の祖を「スケ」というと書かれている。
新潟では次のような昔話が伝わっている。

参考:鮭の大助(オオスケ) Wikipediaより

「その昔、信濃川近くにある大長者がいた。ある年の霜月(11月)15日。いつも川で漁をするはずの漁師たちが揃って仕事を休んでいることを不思議に思ったが、その日は鮭の大介・小介がのぼってくる日と気づいた。

日が経つにつれ、長者はたかが魚ごときになぜ漁を休まむのかと腹が立ってきた。そこで翌年のその日が近づいた頃、漁師たちに漁を行って大介・小介を捕えるよう告げた。漁師たちはみな川の王の祟りを恐れたが、長者が権力にものをいわせて脅すので、渋々承知した。

そして霜月15日。長者は大介・小介が捕まるところを見てやろうと上機嫌で川に出た。漁師たちが網を放ったが、なぜか大介・小介どころか、小魚すら網にかかることはない。長者は漁師たちにハッパをかけるが、魚は1匹も捕まらない。

やがて漁師たちは、長者より川の王の祟りを恐れて皆、引き上げてしまった。川辺には長者1人が残され、既に時は真夜中になってしまった。

気がつくと、目の前に銀髪を輝かせた1人の老婆がいて、長者に言った。

「今日はご苦労であった」

それを見た長者は次第に気が遠くなっていった。何かを言い返そうとしたが、既に言葉にならない。老婆が川へと歩いていくと、川辺に激しい水音がした。そして声が響いた。

「鮭の大介・小介、今のぼる」

大介・小介を先頭にして、月光の照らす中を鮭の群れが川をさかのぼって行った。

長者はすでに息絶えていた。」

アイヌ語では 【sipe サケ(鮭) : si 本当の、大きな、親の + ipe 食べ物、魚】 ⇒ シケ スケ ⇒ サケ・シャケ か?

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(マスのスケ)

北海道の知床や羅臼で採れるキングサーモンは「すけ」「ますのすけ」などと呼ばれ、脂がのって幻のキングサーモンなどと珍味とされている。


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日本語と縄文語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/05/13 05:49
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