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日本語と縄文語(19) 猿田彦とは何者か?

 日本神話(古事記や日本書紀)の天孫降臨に登場する「猿田彦(サルタヒコ)」は神楽やお祭りの先頭を行く天狗のような長い鼻をした姿で描かれています。

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このサルタヒコは神話では、ニニギの命が高天原(天上の神のいる国)から葦原中国(あしはらのなかつくに=日本の本土 高千穂)までを案内する者として登場します。(天孫降臨)

鼻の長さは七咫(ななあた)、背(そびら)の長さは七尺(ななさか)、目が八咫鏡(やたのかがみ)のように、また赤酸醤(あかかがち)のように照り輝いているという姿で、見た目は天狗そっくり。

神話では葦原中国への案内を終えると、案内に同伴した?天宇受売命(あめのうずめ)と一緒に(結婚して?)生まれ故郷である伊勢国の五十鈴川(いすずがわ)上流の地へ帰ったのです。
しかし、今の松坂市の海で比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれて溺れ死にます。

天宇受売命(あめのうずめ)は天照大御神が天岩戸に隠れてしまったときに、岩戸の前でストリップダンスのような踊りをしたとして知られていますね。

このサルタ(猿田)ヒコの名前を縄文語で考えてみましょう。

1) 【sar 葦原】+【ta にある】 ⇒ 葦原中国にいる ⇒ 元々この地にいた縄文人の首長】

2) 【sa 前】+【ru 道】+【ta にある】⇒ これから行く道にいる ⇒ 先導する者

また、古語琉球語で 『サダル』=先立る=先導する があり、これがサルタに変化したとする説
   (沖縄学の父とされる民俗学者・伊波普猷(いはふゆう)氏の説)

(「サダル」は「先立る」から来た言葉か?)

こちらは 【sa 前】+【ta にある】+【ru 道】 ⇒ サダル ⇒ サルタ ということか?


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日本語と縄文語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/05/20 06:29
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