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日本語と縄文語(29) 九州地方の地名

 昨日の南の島に残された阿嘉(アカ)という地名、縄文語以外にも、いろいろな説がありそうですね。
どこかで共通する人の流れなどが大昔に見られるのでしょうか?

今日は、九州地方の地名で縄文語として解釈した場合にこんなものがあるということを少し紹介します。

種子島: 【tanne 長くある】・・・長が細い形の島
屋久島: 【yuk 鹿】・・・鹿の棲む島
鹿児島: 【ka 上 + kot 凹み + suma 岩(島)】・・・噴火口でくぼんだ島=桜島が鹿児島の語源?
薩摩: 【sat 水のかれている、乾いている + ma 入江、船着き場】
指宿: 【i それ(恐れ多い神を呼ぶことも) + pus はねる、破裂する + ke ~している + i 所】
   (5500年前と4500年前に池田湖と開聞岳で巨大噴火があった)
志布志: 【si 大きな + pus 破裂した +i 所】・・・大噴火でできた湾か?
加世田: 【ka 上、表面 + sep 広くある + ta 所】・・・火砕流で造られた広い台地(シラス台地)
阿蘇: 【assoor 断崖、絶壁 + as 立っている + so 床面 + or 所】
 (阿蘇神社の祭神 健磐竜(タケイワタツ)・・・猛々しく岸壁がそそり立つ神)

糸満: 【etu 岬(e 顔の tu 岬) + oman 奥へ行く】・・・沖縄海人(ウチナウミンチュ)の根拠地
牛岡(ンブフル)(竹富島):【ンブは牛の鳴き声「ウブー」+hur 岡】・・・牛は後から島に入ってきたはずだから昔はアイヌ語と同じ丘を意味する「フル」と言っていたのではないか?
恩納(オンナ)岳:【onne 老いている、大きくある、親である、二つ並んだ大きい方】・・・沖縄本島の恩納岳は隣の石川島より大きく、高い。
 このonne ⇒onni 鬼、oyya 親、oyyi 老いであり、o⇒aでanne 姉、anni 兄となり 大きな方を表す。
具志堅(ぐしけん):【kusi 川または山の向こう=越し + kim 山】  (kim は大きな山というより生活圏にある山)
サバ岬:【sapa 岬】(sa 前+pa 頭)(石垣島西表でサメなどをサバというが、これも頭が岬のように飛び出しているため)
サンニヌ台:【san 山から浜へ出る(後ろから前に出る)又は、棚状の + ninar 台地】

その他良く使われるアイヌ語の【nayナイ 川、沢】【piraヒラ、ピラ 崖】【toトー 沼、湖、海(古)】【so ソ 滝、沢】などが使われている地名が散見されるという。

その他アイヌ語で理解できる地名がたくさんあるという。
タルマイやトケシなどの地名が沖縄と北海道にあるのも両地方が何時頃かの時代に使がっていたものかもしれない。
縄文海進(1万5000年前~6000年前)の続いた時代には黒潮の流れは沖縄から千島のあたりまで続いていたのかもしれない。

詳しくはいろいろな本が出ているようなのでこのへんで。


さてもう一つおまけ。

河童をアイヌ語で調べると【mintuci ミントゥチ】とあります。
これは本土で伝わる「蛟(みづち)」の言葉がアイヌに伝わったと考えられています。

そこで「ミントゥチ」をwikipediaで見てみると

「ミントゥチ(mintuci)またはミントゥチカムイ(mintuci kamuy)は、アイヌに伝わる半人半獣の霊的存在。河童に類する妖怪ともいわれる。」とあり、
「背格好は3歳から12,13歳の人間の子供と同程度で、頭には髪があって河童のような皿はなく、肌の色は紫か赤に近く、足型は鳥か鎌の形に似ている。両腕が体内でつながっており、片腕を引っ張ると両腕ともに抜けてしまうという。土地によって多少の容姿の違いがあるともいい、石狩川では頭が禿げて男女の区別があるものや、十勝平野東部の池田町では小さな老婆だか老爺だかわからない姿で、ときどき「フンッ」という大きな音をたてるという。 」
「本土の河童と同じように悪戯者で、人間や牛馬を水中に引き込んだり、人に憑いたり、女に憑いて男を誘惑するというなどという話しもあり、また隙をついて水中に引きずり込んでしまうなどの話もあるという。」

まあ、本土の「蛟(みづち)」の伝説に比べると「河童」の話に似てもいますね。

wikipediaにはまた次の話も載っていました。

「伝説によれば、江戸時代に本土の人々がアイヌと交易を行うために船で北海道を訪れたとき、その船に乗って疱瘡神)が北海道へやって来て、多くのアイヌの人々が病死した。
当時アイヌの世界を治めていた神・オキクルミは、61体のチシナプカムイ(ヨモギを十字に組んだ人形)を作り、それらに命を与えて疱瘡神と戦わせた。
この61体の内の60体は戦死したが、最後に残ったチシナプカムイの大将によって、疱瘡神は全滅した。
この戦いで水死したチシナプカムイがミントゥチになったという。 」

いろいろおもしろい話もありますね。

茨城県の利根町にある「蛟蝄(こうもう)神社」はこの「蛟(みづち)」を祀っています。

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昔訪れた時の記事は下記。

1)蛟蝄神社(奥の宮) ⇒ こちら

2)蛟蝄神社(奥の宮) ⇒ こちら


日本語と縄文語 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/05/31 18:07
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