千葉の難読地名(21) 不入斗
≪不入斗 いりやまず≫ 市原市、富津市、富山町
≪不入 ふにゅう≫ 市原市

この<いりやまず>地名は千葉県に多くあります。
皆それぞれに地名由来が異なっており、何か意味があるのでしょうか?
また市原市にもう一つ≪不入 ふにゅう≫もあります。
1) ≪不入斗 いりやまず≫ 市原市 昔「不入続」などとも書き、室町時代には「不入続郷」とある。
地名の由来は、角川の日本地名大辞典によると
(1) 不輸の地で米を斗(量)らずともよかったことによる
(2) 入山瀬の転で谷の入口の意
などの案が書かれている。
2) ≪不入斗 いりやまず≫ 富津市
地名は、律令制下に検田使を立ち入らせなかったことに由来する。(君津郡誌):角川 日本地名大辞典
3) ≪不入斗 いりやまず≫ 富山町(南房総市)
鎌倉期には「不入計」と書かれている。
地名は神田で、貢税免除の地であったことに由来する(東湾道遺稿集):角川 日本地名大辞典
永和5年(1379)に4月に「岩井不入計半分」が鶴岡八幡宮に本地供養料として寄進され、12月には「岩井不入計村全体」が供養料として寄進された記録がある。
4) ≪不入 ふにゅう≫ 市原市
古敷谷川が養老川に合流する付近にある。
文禄3年(1594)に「不入村」が見られる。
5) ≪入山津 いりやまづ≫ 長生村
「入山須」とも書いた。明治2年に一ツ松村に合併。九十九里浜が広がる
私は最初はこの地名は神社などへの奉納地で、免税地であると思っていたが、調べてみると明らかにそれ以外の山や谷の入口集落につけられた名前もあった。
上記5ヶ所のうちはっきり免税地と記録されているものは 3)だけであった。
<全国の似た地名>
神奈川県横須賀市不入斗町 いりやまずちょう
静岡県袋井市 旧不入斗村 いりやまぜむら
鳥取県倉吉市不入岡 ふにおか
福岡県筑紫郡那珂川町不入道 ふにゅうどう
千葉の地名シリーズ最初から読むには ⇒ こちらから
≪不入 ふにゅう≫ 市原市

この<いりやまず>地名は千葉県に多くあります。
皆それぞれに地名由来が異なっており、何か意味があるのでしょうか?
また市原市にもう一つ≪不入 ふにゅう≫もあります。
1) ≪不入斗 いりやまず≫ 市原市 昔「不入続」などとも書き、室町時代には「不入続郷」とある。
地名の由来は、角川の日本地名大辞典によると
(1) 不輸の地で米を斗(量)らずともよかったことによる
(2) 入山瀬の転で谷の入口の意
などの案が書かれている。
2) ≪不入斗 いりやまず≫ 富津市
地名は、律令制下に検田使を立ち入らせなかったことに由来する。(君津郡誌):角川 日本地名大辞典
3) ≪不入斗 いりやまず≫ 富山町(南房総市)
鎌倉期には「不入計」と書かれている。
地名は神田で、貢税免除の地であったことに由来する(東湾道遺稿集):角川 日本地名大辞典
永和5年(1379)に4月に「岩井不入計半分」が鶴岡八幡宮に本地供養料として寄進され、12月には「岩井不入計村全体」が供養料として寄進された記録がある。
4) ≪不入 ふにゅう≫ 市原市
古敷谷川が養老川に合流する付近にある。
文禄3年(1594)に「不入村」が見られる。
5) ≪入山津 いりやまづ≫ 長生村
「入山須」とも書いた。明治2年に一ツ松村に合併。九十九里浜が広がる
私は最初はこの地名は神社などへの奉納地で、免税地であると思っていたが、調べてみると明らかにそれ以外の山や谷の入口集落につけられた名前もあった。
上記5ヶ所のうちはっきり免税地と記録されているものは 3)だけであった。
<全国の似た地名>
神奈川県横須賀市不入斗町 いりやまずちょう
静岡県袋井市 旧不入斗村 いりやまぜむら
鳥取県倉吉市不入岡 ふにおか
福岡県筑紫郡那珂川町不入道 ふにゅうどう
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