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千葉の難読地名(45) 発作 平田 鳥羽

≪発作 ほっさく≫ 印西市
≪平田 ひらった≫ 君津市
≪鳥羽 とっぱ≫ 香取市
≪取香 とっこう≫ 成田市
≪新妻 にっつま≫ 成田市


千葉難読地名45


読み方がすこし詰まった地名一覧です。

≪発作 ほっさく≫ 印西市

手賀沼の東南部の平坦地で、新開地です。
地名もこの「新開地」という意味で「発作」とされたという。
寛文11年(1671)に江戸町人の手で手賀沼の新田開発が始まったが、開発はかなり難航したという。

≪平田 ひらった≫ 君津市

市川市、勝浦市、市原市、君津市の4箇所に「平田」地名があります。
それぞれ江戸期初めの頃よりこの村名が使われています。
しかし郵便住所の読みは君津市だけが「ヒラッタ」で、残りの3箇所は「ヒラタ」です。
ただ、角川および平凡社の各地名辞典では君津市も「ヒラタ村」となっています。

その読み方の経緯などは不明でした。

≪鳥羽 とっぱ≫ 香取市

下総台地北部の丘陵地に位置する。
慶長4年(1599)の検地帳に「鳥羽郷」とある。

地名由来についてはよくわからないが、茨城県の茨城町に「鳥羽田=とっぱだ」地名があり、こちらは台地の突端を指す「とっぱな」が語源ではないかという。これも台地の入口(トバ)である。

また「鳥羽=とば」地名は各地にあり、「戸間:奥に入る入口」「渡場:渡し場」「泊浦=要津(港)」「泊(トマリ)」などの関連が多く述べられている。
また少し変わった読み方をする「鳥羽」に、兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽(とりま)がある。
こちらは式内社天目一神社(青玉神社と改称)の「祭場(まつりば)」 ⇒「とりば」 ⇒ 「鳥羽」 ⇒ 「とりま」と変化したという。

≪取香 とっこう≫ 成田市

成田市の空港敷地近くにある。

地名の由来は、古代東国の蝦夷を捕らえてトリコ(俘囚)として収容した地である、または鳥飼部が居住した地である事が由来という。(角川 日本地名代辞典)

香取の文字を逆さにした「取香 とっこう」はいろいろと別な解釈もよくされている。
側高(そばたか)神社もあり、香取の神に逆らってこの名前をつけたなどという解釈もされている。
この側高神社では歌舞伎でもおなじみの「三番叟(さんばそう)」が毎年4月始めの日曜日に演じられている。
この行事は江戸後期から続けられているという。

≪新妻 にっつま≫ 成田市

根木名川中流域に位置する。
地名の由来は、新妻薩摩守という武将が居住したことによるともいう。(角川 二品地名代辞典)
寛文2年(1662)の文書に村名が見える。
一般に人名よりも地名が先である事が多く、この人名由来説ははっきりしない。
横を流れる「根木名川の古名を新妻川といったという。
江戸時代にこの村の河川に新妻河岸(かし)が設けられ、材木の運搬に使われたという。(平凡社 千葉県の地名)

このため、茨城県などの「妻」地名のほとんどが川や沼などの湊、渡し場または沼地などを指す言葉とも解釈できるから、こちらも昔、津=湊などがあった、または沼地=湿地?などとも解釈できそうだ。


千葉の地名シリーズ最初から読むには ⇒ こちらから


千葉の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/07/06 20:48
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