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千葉の難読地名(67) 南敷 臼作 馬乗里 堀籠(成田市・旧大栄町)

≪南敷  なじき≫ 成田市(旧大栄町)
≪臼作  うすくり≫ 成田市(旧大栄町)
≪馬乗里 まじょうり≫ 成田市(旧大栄町)
≪堀籠  ほうめ≫ 成田市(旧大栄町)
≪津富浦  つぶうら≫ 成田市(旧大栄町)


千葉難読地名67

≪南敷  なじき≫ 成田市(旧大栄町)

利根川支流大須賀川上流に位置する。
「南城」「南鋪」とも書いた。
古代の駅(うまや)で廃駅となった「真敷(ましき)駅」がこの地ではないかともいわれている。
村名は寛永10年(1633)の証文に見える。

江戸期は南敷村。地名は延暦24年(805)に廃駅となった真敷駅の遺称地とする説がある。
地名は「なし(山間部の平坦な緩傾斜地)・き(場所を示す接尾語)」で、豪雨時に地すべりを起こしやすい場所か。


≪臼作  うすくり≫ 成田市(旧大栄町)


「うすつくり」ともいい「臼栗」とも書く。
室町期は臼栗村、江戸期は臼作村。
地名は「うし(憂し)・くり(刳)」で豪雨時に川の氾濫により浸水する地を指しているか?


≪馬乗里 まじょうり≫ 成田市(旧大栄町)

利根川支流大須賀川上流に位置する。
慶長4年(1599)の検地帳に村名が見える。
江戸期の矢作牧の野馬除堤が一部残存している。

地名は古くからの馬の産地でもあり、馬に関する名前という説もあるが、
1)「ま(間)・の(野)・り(里)」の転訛で山間にある山麓の傾斜地にある里
2)「ま(接頭語)・しほ(萎)・り(里)」で雨等により浸食され次第に削られていく地形
などの地形語ではないかという。


≪堀籠  ほうめ≫≫ 成田市(旧大栄町)

正中2年(1625)の寺の寄進状に「香取郡大戸庄村田郷掘籠村」とある。

南北朝期は堀籠村、江戸期も同じ。
かつては伊能の大須賀大神の一の鳥居が建っていたという。
地名は「ほうめん(奉免)」の転訛で神社の神田があった等の理由により租税を免除されていた地であったか。


≪津富浦  つぶうら≫ 成田市(旧大栄町)

利根川支流大須賀川の谷地に囲まれた台地上に位置する。

室町期から戦国時代に「津富良郷(つぶらのごう)があった。
寛永15年の検地帳には「津富浦(つぶら)村」があり、江戸期は津富浦(つぶら)村であった。

ただ村名が「つぶら」「つぶうら」の読み方は両方あったと見え、現在の登録地名は「つぶうら」である。

地形としては古代の香取の海などを考えても海岸線ではないだろう。
近くを天昌寺川が流れ、香取の海に注いでいたようだ。
場所は成田空港の近くで、大栄ICと大栄JCTの中間である。

やはり、地名は「つぶ(粒)ら(場所)」で崩壊地などを指したものか。
または川沿いのゴロゴロした地形か。


<全国の「つぶうら」地名>
岡山県倉敷市粒浦  つぶうら
岡山県倉敷市東粒浦  ひがしつぶうら

<全国の「つぶら」地名>
埼玉県児玉郡美里町円良田  つぶらた
神奈川県足柄上郡山北町都夫良野  つぶらの
富山県射水市円池  つぶらいけ
山梨県韮崎市円野町上円井  かみつぶらい
山梨県韮崎市円野町下円井  しもつぶらい



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千葉の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/07/18 05:31
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