千葉の難読地名(69) 国府台 香取 (市川市)
≪国府台 こうのだい≫ 市川市
≪香取 かんどり≫ 市川市

≪国府台 こうのだい≫ 市川市
市川市は律令制時代の「下総国(しもふさのくに)」の国府(国衙)があった場所。
そのときの国衙のあった場所に「国府」の地名が作られました。
全国各地の国府について、その多くの地名の読みは「国府=こう」となっている。
この国府台も古代の下総国府が置かれていたと推定され、「鵠台」「甲之台」などとも記されていた。
茨城県筑西市国府田 こうだ
栃木県栃木市国府町 こうまち
栃木県小山市上・下国府塚 こうづか
千葉県茂原市国府関 こうせき
千葉県いすみ市国府台 こうのだい
千葉県長生郡長柄町国府里 こうり
神奈川県小田原市国府津 こうづ : 相模国
静岡県磐田市国府台 こうのだい : 遠江国
愛知県豊川市国府町 こうまち : 三河国
愛知県稲沢市国府宮 こうのみや : 尾張国
三重県鈴鹿市国府町 こうちょう : 伊勢国
三重県志摩市阿児町国府 こう : 志摩国
大阪府藤井寺市国府 こう : 河内国
鳥取県倉吉市国府 こう : 伯耆国
徳島県徳島市国府町府中 こくふちょうこう(府中=こう) ; 阿波国
埼玉県幸手市内(外)国府間 ごうま
奈良県大和郡山市今国府町 いまごうちょう : 大和国
大分県大分市古国府 ふるごう : 豊後国
他に、古代の国府を「こくふ」とよむ地名も結構たくさんあります。
さて、何故「国府=こう」なのでしょうか。
どうやら「国府 ⇒ こふ ⇒ こう」という流れのようです。
≪香取 かんどり≫ 市川市
現在の市川市の大字名である「香取(かんどり)は、昭和31年に「市川市欠真間」の一部から成立した。
古代においては、下海上国造の領域は、常陸国風土記に書かれている「鹿島(香島)郡の成立(大化5年:649年)」時期に合わせて香取郡も成立したと考えられています。
設立当初は鹿島郡(香島郡)を「神郡」していますが、こちらの香取神宮の地もまた、「神郡(少領以上の郡司に三等以上の親族の連任がゆるされた)」として成立したと考えられています。
【 神郡 = かんごうり = かんどり 】と変化したものと思われます。
古代の国衙の近くなどの神の地(神社など)を香取と神郡との言葉で意味を合わせるため「香取=かんどり」と読ませる地名が幾つか存在します。
香取=かとりについても地名の由来は、角川の日本の地名大辞典によると
・ かじとり(檝取・楫取・梶取による)説
・ 縑織(かたおり)など縑(かとりぎぬ)による説
・ 葛を採る葛取による説
・ 神集(かんづまり)にちなむ説
・ 経津主命が邪神を平定したことにちなむ勝取説
・ 鹿狩りによる鹿取説
・ 神鳥(かんとり)説
などさまざまな説があり、地形語だという説もあります。
ただ、この市川市の「香取=かんどり」地名は比較的新しく、後から良い名前をつけようと選ばれたもののようです。
千葉の地名シリーズ最初から読むには ⇒ こちらから
≪香取 かんどり≫ 市川市

≪国府台 こうのだい≫ 市川市
市川市は律令制時代の「下総国(しもふさのくに)」の国府(国衙)があった場所。
そのときの国衙のあった場所に「国府」の地名が作られました。
全国各地の国府について、その多くの地名の読みは「国府=こう」となっている。
この国府台も古代の下総国府が置かれていたと推定され、「鵠台」「甲之台」などとも記されていた。
茨城県筑西市国府田 こうだ
栃木県栃木市国府町 こうまち
栃木県小山市上・下国府塚 こうづか
千葉県茂原市国府関 こうせき
千葉県いすみ市国府台 こうのだい
千葉県長生郡長柄町国府里 こうり
神奈川県小田原市国府津 こうづ : 相模国
静岡県磐田市国府台 こうのだい : 遠江国
愛知県豊川市国府町 こうまち : 三河国
愛知県稲沢市国府宮 こうのみや : 尾張国
三重県鈴鹿市国府町 こうちょう : 伊勢国
三重県志摩市阿児町国府 こう : 志摩国
大阪府藤井寺市国府 こう : 河内国
鳥取県倉吉市国府 こう : 伯耆国
徳島県徳島市国府町府中 こくふちょうこう(府中=こう) ; 阿波国
埼玉県幸手市内(外)国府間 ごうま
奈良県大和郡山市今国府町 いまごうちょう : 大和国
大分県大分市古国府 ふるごう : 豊後国
他に、古代の国府を「こくふ」とよむ地名も結構たくさんあります。
さて、何故「国府=こう」なのでしょうか。
どうやら「国府 ⇒ こふ ⇒ こう」という流れのようです。
≪香取 かんどり≫ 市川市
現在の市川市の大字名である「香取(かんどり)は、昭和31年に「市川市欠真間」の一部から成立した。
古代においては、下海上国造の領域は、常陸国風土記に書かれている「鹿島(香島)郡の成立(大化5年:649年)」時期に合わせて香取郡も成立したと考えられています。
設立当初は鹿島郡(香島郡)を「神郡」していますが、こちらの香取神宮の地もまた、「神郡(少領以上の郡司に三等以上の親族の連任がゆるされた)」として成立したと考えられています。
【 神郡 = かんごうり = かんどり 】と変化したものと思われます。
古代の国衙の近くなどの神の地(神社など)を香取と神郡との言葉で意味を合わせるため「香取=かんどり」と読ませる地名が幾つか存在します。
香取=かとりについても地名の由来は、角川の日本の地名大辞典によると
・ かじとり(檝取・楫取・梶取による)説
・ 縑織(かたおり)など縑(かとりぎぬ)による説
・ 葛を採る葛取による説
・ 神集(かんづまり)にちなむ説
・ 経津主命が邪神を平定したことにちなむ勝取説
・ 鹿狩りによる鹿取説
・ 神鳥(かんとり)説
などさまざまな説があり、地形語だという説もあります。
ただ、この市川市の「香取=かんどり」地名は比較的新しく、後から良い名前をつけようと選ばれたもののようです。
千葉の地名シリーズ最初から読むには ⇒ こちらから
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