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千葉の難読地名(71) 観音、大角、鴇崎、笄島(香取市)

≪観音  かんのう≫ 香取市
≪大角  おおとがり≫ 香取市
≪鴇崎  ときざき≫ 香取市
≪笄島  こうがいじま≫ 香取市


千葉難読地名71

≪観音  かんのう≫ 香取市

小野川支流の谷地に望む下総台地北部縁辺に位置する。

地名は聖観世音を本尊とする真言宗観音院(廃寺)の所在によるものか。(角川 日本地名大辞典)

南北朝期の応安2年(1369)の寄進状に「大戸庄歓(観)音村」とあり、また応安5年には「大戸庄観音村」と見える。
江戸期も「観音村」となっている。

<千葉県内に「かんのう」と言う地名>を調べておきます。
・ 千葉県八千代市桑納  かんのう
・ 千葉県袖ケ浦市神納  かんのう
・ 千葉県香取市観音  かんのう
・ 千葉県香取市神生  かんのう

それぞれに少しいわくがありそうですね。別途それぞれの地名の所に書いています。

≪大角  おおとがり≫ 香取市(旧山田町)

下総台地東部の丘陵上に位置する。

寛永10年(1633)の寺帳に「大角村東光寺」と見える。
地名は「おお(美称)・とぎ(浸食地形)・り(接尾語)」で降水による浸食地形を指したものか。

角=トガリ 地名は他県にも見つかりませんでした。


≪鴇崎  ときざき≫ 香取市

下総台地北部縁辺、利根川支流大須賀川下流に位置する。
鴇崎は室町期から見える地名で、「時崎」とも書かれた。
江戸時代は「鴇崎村」であった。

古代の貝塚がある。

地名は「とび(浸食)・さき(裂き)」の転訛で川に隔てられた浸食地という意味かというのがあった。

ただ、海面を5mほど上げて昔の地形を見てみると、ここも香取の海に注ぐ川の下流域で飛び出した岬のような場所だ。
現在はこの谷はすべて田が広がっていて、地名の由来がわかりにくい。


<全国の「鴇」のつく地名>

・ 福島県福島市鴇頭森  ときとうもり
・ 福島県南会津郡南会津町鴇巣  とうのす
・ 福島県石川郡平田村鴇子  とうのこ
・ 千葉県長生郡長柄町鴇谷  とうや
・ 石川県白山市鴇ケ谷  とがたに
・ 長野県小諸市鴇久保  ときくぼ

こうして他の地名を見比べるとやはり地形語でしょうか。

≪笄島  こうがいじま≫ 香取市

利根川下流の大三角州の西部、横利根川左岸で、通常大曲の屈曲部内側の自然堤防上に位置する。
笄洲とも呼ばれていた。

地名は地形の形状によるものか。(角川 日本地名大辞典)

<笄(こうがい)>は古代の女性の櫛のようなものをいい、この笄(櫛)の形状に似ている地形か、
または多くの場合ヤマトタケルが東京湾を渡る時に波を鎮めるために犠牲となった弟橘姫の笄が流れ着いたという伝承が伝わる場所が多いが、此処の伝承はわからない。

江戸期は西代(につしろ)村(現茨城県)の枝村の一つ。 元和元年に「かうかい嶋」の野地を巡る論争があった。
明治22年に西代村が本新島(もとしんしま)村に吸収されたときに、「笄島」が分離され、佐原町の大字名となった。




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千葉の難読地名 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/07/19 10:13
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