千葉の難読地名(74) 小轡 真名 (茂原市)
≪小轡 こぐつわ≫ 茂原市
≪真名 まんな≫ 茂原市

≪小轡 こぐつわ≫ 茂原市
江戸期は小轡新田村。里伝によれば寛永年中(1624~1644)に本小轡村の野地を開墾して出来た新田村で、寛文年間(1661~1673)に分村。
江戸期は本小轡村。枝郷に新小轡村・小轡新田村があったが分村。
村人は桓武天皇の時代、坂上田村麻呂による蝦夷討伐の折、田村麻呂が東国から率いてきた兵士が土着して村を開拓したという伝説がある。
当地の森川家は田村麻呂の家臣で小轡開発当時に土着したという。
また「七軒堂」という草分けの松本・藤乗・田中・石井・御須・白井・石井の7家がある。
この内の藤乗家は安房郡東条村出身で、日蓮上人小松原鏡忍寺事件で真言のため身の危険を感じ姓を藤乗としたという。御須家はもと御子と書いたという。
地名は田村麻呂が村人から献上された轡を「よき轡」と褒めたが、憚って「粗末な轡」の意で「小轡」と名付けたのではないかとする説、頼朝が馬を繋いだことに由来するとの説がある。
「こ(接頭語)・くつ(崩)・は(端)」の転訛で崩壊地の周りという意味か。
≪真名 まんな≫ 茂原市
九十九里浜平野南部の小丘陵地に位置する。
文禄3年(1594)の村高帳に真名村とある。
地名の由来は、日本武尊が東征の途次に当地に来て路傍の清泉を掬って飲んだところ、「これ天の真井なり」といったことにちなむという。(角川 日本の地名大辞典)
「真井(まない)」 ⇒ 「まんな」 ⇒ 「真名」の字があてられたといわれている。
当村は周辺地域で最も標高が高く、群生する椎の大木は遠方から望見できるため、九十九里浜沖の船の目標林であったという。
また、上人塚があり、当地出身の高僧の墓であるとか、あるいは日蓮宗に改宗しなかった僧侶たちが生き埋めにされた塚であるなどの説がある。(平凡社 千葉県の地名)
椎の大木は飛行機の目標ともなり、明治42年に航行目標林に指定され、周辺の丘陵には戦後京葉航空の飛行場(セスナ機)があった。(角川 日本地名大辞典)
<真名=まな 地名>(「まんな」地名はみつかりませんでした)
福島県東白川郡塙町真名畑 まなはた
栃木県栃木市西方町真名子 まなご
埼玉県行田市真名板 まないた
岐阜県各務原市鵜沼真名越町 まなごしちょう
鳥取県岩美郡岩美町真名 まな
山口県山口市小郡真名 まな
山口県美祢市美東町真名 まな
福岡県北九州市八幡西区真名子 まなご
鹿児島県奄美市名瀬真名津町 まなづちょう
また「真名」を辞書で引くと
<真名(まな、まんな)>
日本の古風な表現において、仮名と対義する漢字の呼称。
真名書/真名書き(まながき) :漢字で書くこと。漢字で書いたもの。
とありました。
一般に、地名の「ま=間、真」は地形語では崩れ地などを表わす場合が多いが、この台地上でははっきりしない。
千葉の地名シリーズ最初から読むには ⇒ こちらから
≪真名 まんな≫ 茂原市

≪小轡 こぐつわ≫ 茂原市
江戸期は小轡新田村。里伝によれば寛永年中(1624~1644)に本小轡村の野地を開墾して出来た新田村で、寛文年間(1661~1673)に分村。
江戸期は本小轡村。枝郷に新小轡村・小轡新田村があったが分村。
村人は桓武天皇の時代、坂上田村麻呂による蝦夷討伐の折、田村麻呂が東国から率いてきた兵士が土着して村を開拓したという伝説がある。
当地の森川家は田村麻呂の家臣で小轡開発当時に土着したという。
また「七軒堂」という草分けの松本・藤乗・田中・石井・御須・白井・石井の7家がある。
この内の藤乗家は安房郡東条村出身で、日蓮上人小松原鏡忍寺事件で真言のため身の危険を感じ姓を藤乗としたという。御須家はもと御子と書いたという。
地名は田村麻呂が村人から献上された轡を「よき轡」と褒めたが、憚って「粗末な轡」の意で「小轡」と名付けたのではないかとする説、頼朝が馬を繋いだことに由来するとの説がある。
「こ(接頭語)・くつ(崩)・は(端)」の転訛で崩壊地の周りという意味か。
≪真名 まんな≫ 茂原市
九十九里浜平野南部の小丘陵地に位置する。
文禄3年(1594)の村高帳に真名村とある。
地名の由来は、日本武尊が東征の途次に当地に来て路傍の清泉を掬って飲んだところ、「これ天の真井なり」といったことにちなむという。(角川 日本の地名大辞典)
「真井(まない)」 ⇒ 「まんな」 ⇒ 「真名」の字があてられたといわれている。
当村は周辺地域で最も標高が高く、群生する椎の大木は遠方から望見できるため、九十九里浜沖の船の目標林であったという。
また、上人塚があり、当地出身の高僧の墓であるとか、あるいは日蓮宗に改宗しなかった僧侶たちが生き埋めにされた塚であるなどの説がある。(平凡社 千葉県の地名)
椎の大木は飛行機の目標ともなり、明治42年に航行目標林に指定され、周辺の丘陵には戦後京葉航空の飛行場(セスナ機)があった。(角川 日本地名大辞典)
<真名=まな 地名>(「まんな」地名はみつかりませんでした)
福島県東白川郡塙町真名畑 まなはた
栃木県栃木市西方町真名子 まなご
埼玉県行田市真名板 まないた
岐阜県各務原市鵜沼真名越町 まなごしちょう
鳥取県岩美郡岩美町真名 まな
山口県山口市小郡真名 まな
山口県美祢市美東町真名 まな
福岡県北九州市八幡西区真名子 まなご
鹿児島県奄美市名瀬真名津町 まなづちょう
また「真名」を辞書で引くと
<真名(まな、まんな)>
日本の古風な表現において、仮名と対義する漢字の呼称。
真名書/真名書き(まながき) :漢字で書くこと。漢字で書いたもの。
とありました。
一般に、地名の「ま=間、真」は地形語では崩れ地などを表わす場合が多いが、この台地上でははっきりしない。
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