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十夜講

 最近、十九夜や二十三夜などの講の他に「十夜講」行事が行われていた(る)地域がある事を知った。

十九夜や二十三夜は月の出を待つ地域の講行事です。
十九夜の月の出は、秋なら夜9時半頃のため、月の出を寝て待つことから「寝待月」などとも呼ばれていました。
一方、二十三夜に至っては、真夜中の12時過ぎ頃になって月が出るので、しまいます。

十九夜なら十五夜から4日後に昼間から飲食をともにして集り(主に女性たち)、如意輪観音を祀って安産や子育て祈願をし、月の出る時間頃に解散したようです。
また、二十三夜は月は下弦の月(半月)で、月の出が深夜になりますので、女性講の多い中で、男性のみの集まりのところも多かったようです。
いずれも飲食をともにして村や地域の集まり(飲み会)で続けられてきたようです。

この月待ち行事のほかに「十夜講」というのがあったそうです。
この十夜講(十夜念仏)は、浄土宗の行事として行われている層で、陰暦の10月6日~15日の10日間(10月10日の前後10日間)、集会所などに集って泊り込みで念仏を唱えるという。

さて、そんな行事に参加するのは一帯どんな人達かということに興味をいだいたのだが、昔、石岡の隣の玉里(現在の小美玉市下玉里)地区に昔行われていたと聞いた。

ここには霞ヶ浦湖畔に近い少し高台に尼寺(湖月庵?)があったという。
この寺がなくなり、地域の集会場として使われていたという。
その集会場に陰暦10月10日前後の10日間、地域のばあ様が皆集ったのだそうだ。
大概は亭主に先立たれて独り身のばあ様だが、家には息子夫婦などがおり、今のような一人暮らしなどはあまりいなかったという。
地域の働き手の男たちが、行事の前に布団などをその集会所に運び込んだそうだ。
そして、集ったばあ様たちは念仏を唱え、10日間そこで過ごしたそうだ。

でも10日経つと家に戻るのだが、みな生き生きと元気になるという。
どうも念仏を唱えるというより、お互いの嫁の悪口などを言い合ったようだ。
そしてスッキリして家に戻る・・・・・
表向きは、亭主恋しさなどの念仏を唱えていたなどとも言うが、嫁の悪口を言えるほうがよかったのかもしれない。

仏教での大切な行事となっていたというが、意外にこんなだったという事だろうか。



小美玉・行方地区 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/11/26 11:14
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